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SPY・KIDS  作者: 奏良
19/44

FILE18・第∞会 変装しましょう大会

「錬、お金ある?」

「あるけど何で?もしかして、休憩?」

私は錬が出してきた封筒をひったくった。

「そんなわけないでしょ。私たち、結構目立つから」

「何だ、違うのか・・・」

錬は、私にお金入りの封筒を取られたのと、休憩じゃなかったので、落ち込んだ様子だった。

私はそんな錬に構うことなく、たくさんある洋服のコーナーへ行った。

「洋服?悠、洋服持ってたじゃん」

「うるさい。黙れ」

私はぶつぶつ文句を言う錬にきっぱり言うと、洋服のコーナーへ入っていく。

「だから〜、洋服なんていらないじゃ〜ん」

「だ・か・ら、私たち、結構目立ってるの。わかる?」

はぁ、とため息をついて錬を見る。

「さっきのやくざ(あほ)、まだ、うちら狙ってるんだからね。

それに、あんたがいくつの恨みをかってるかもわかんないし・・・」

錬は納得したようにうなずいた(納得するってことは、恨みをかってる心当たりがあるんだろうな・・・)。

「だから、変装するの」

「変装?」

私は錬の質問に答えずに普段自分が着ないような女物の服や、黒髪のカツラやさまざまのメイク道具、最後に男もののキャップ帽子を買った。

そして、片方の紙袋を錬に渡し、更衣室に押し込んだ。

「は・・・?!」

更衣室の中から、錬の叫び声が聞こえたが、私は聞こえないふり。

店の人が不審な顔をしていたので、私は他人のふりも同時にしていた。


「・・・」

更衣室のカーテンが開く。

私はその錬の姿を見て、思わず驚きの声をあげた。

「似合ってるよ!」

ミニスカ(・・・・)にレギンス(・・・・・)やらシャツ(・・・・・)やら・・・(・・・・・)とにかく(・・・・)女物の服を(・・・・・)着た錬(・・・)がかつらをかぶって出てくる。

「・・・」

錬が恨みがましげな顔で私を見ているが、視線をそらしてカバー。

「さて、後は化粧だね」

私は完全に楽しんでいた。

もう、変装のことなんて考えてない。

単純に、楽しんでいた。

私は長い髪を結い、帽子をかぶって隠した。

「さて、行きますか」

私は化粧品の袋を右手に、不満顔の錬の腕を左手につかみ、店を出た(また錬の腕がきしんでいたのが聞こえたけど、気にしない)。

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