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SPY・KIDS  作者: 奏良
13/44

FILE12・目的を告げよ

「で、スパイがこんなところでなにやってんの?」

「スパイじゃないやい!僕は国際国家機密工作員だ!」

「同じじゃない。まぁ、そうすると私はスパイの仲間ってことになっちゃうんだけど・・・」

「・・・」

錬は黙り込んでしまった。

ショックだったのだろうか?

私はその顔がおかしくて、心の中でくすりと笑った。

「で、スパイがこんなところでなにやってんの?」

私は同じことをもう一度聞いた。

「僕への指令は、ある組織を探って、本部に連絡することだ」

「ある組織?」

「あのヤクザの連中も絡んでる。だから、あそこに潜入してたんだけど・・・」

「見事に見つかったってわけか」

錬はうなずいた。

「で、そのヤクザたちがなにやってるって言うの?」

「麻薬の取引」

「は?」

「麻薬の取引」

私は「ショボい」といいかけて口をつぐんだ。

麻薬の取引だって、立派な犯罪だ。

でも・・・

「それに国家機密の工作員が登場する?」

「いや、麻薬の取引だけじゃない、何か裏があるんだ」

「裏?」

「表ではある大手の会社、その裏では麻薬の取引、そしてその裏の影でまた別の何かをやっているんだ」

「別の何かって何?」

「それを探るのが僕の仕事」

「見事に見破られたけどね」

私はぼそりといった。

錬が目を細めてこっちを見てくる。にらんでいるつもりだろうか?

「まぁ、いいや、早く終わらせて、普段の生活に戻らないと・・・」

私はそう言って思い出した。

「学校・・・」

「え?学校?」

「無断の欠席は成績の落胆につながるし・・・かといって、表に出せる欠席の理由でもないし・・・」

「あぁ、そこらへんはダイジョウブ。本部に連絡して、どうにかしてもらうよ」

「本部って・・・私抹殺されるんじゃないの?」

「ダイジョウブ、何が何でも探れ、これが工作員のモットーだから、時には一般市民の協力も得ないとね」

「・・・」

そんなものだろうか?

「私、まだ死にたくないんだけど・・・」

「ダイジョウブだって!」

錬は屈託のない表情で笑った。

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