FILE10・非常事態ですけど
「納得した?」
「な・・・納得した」
椎名錬って人の顔は恐怖でゆがんでいた。
「で、国際国家機密工作所職員が何のよう?」
「え・・・なんで・・・」
そういって椎名錬って人は自分のポケットを探る。
「ない・・・」
あわてた様子で私を見る椎名錬って人。
「これ?」
私は例の手帳を見せる。
「・・・」
椎名錬って人は急に黙り込んだ。
何よ・・・?
今思えば、私は自ら地雷を踏んでしまったことになる。
何もなかったように椎名錬って人に手帳を返して立ち去っておけば、こんなことには・・・
「一緒に来てくれない?」
「は?」
椎名錬って人はそういった。
確かにそういった。
「実は・・・国際こっきゃ・・・国家工作所の決まりで、自分の正体がばれちゃいけないんだ」
噛んだけど、まぁ納得いく。
「でも、ばれちゃっだろ?そうなったら、その人を抹殺しなきゃいけないんだけど、到底僕には君を抹殺できないと思う」
私は無言でうなずく。
ちょっとは反対して欲しかったのか、椎名錬って人はちょっとしょげながら言った。
「だから、僕に協力して欲しい」
「何で・・・」
「だって、このままばれたことが本部に知れたら、君を暗殺する計画が立てられるよ?」
「は?」
「情報の漏れは絶対にいけない。だから、本部は何もなかったように君を暗殺するはずさ」
当然のように言う椎名錬って人。
私は無言で目の前のにいる黒渕野郎を見つめいていた。




