第三十八話。願い。
プラネットリーフ。
プラネットシードの芽吹いた進化形態。
その力は他者との同調。
強制的に他者と自分の一部を融合させ新たな力を作り出す。
幾つもの過程を通り越してその先の可能性のみを結果として創り出す力。
今回も又、巨大な大蛇、いや龍を捕え自身の端末と化して複製し、情報を保存し、
そのうちの一体を放出した。
周囲の土ごと龍を取り込んで自身の葉の一枚と同化させて作り出した存在。
シンリュウソウ RANK SS+植物系モンスター
色素の無い白き葉の鱗で覆われ、
菌と植物と龍が高密度で融合した細胞が作り出すは龍の容。
しかし植物でありながら葉緑素を持たないばかりか根すら張らず、
地を這い、背から生えた翼で空を飛ぶ様は龍というよりはもはや竜である。
全身の如何なるところからでも生える触手であらゆるものを薙ぎ払い、
母なる星の怨敵を薙ぎ払っていた。
後に世界の各地の森で主級として存在するギンリュウソウ族の祖である。
強大な蜂族に対抗するために創られた強力な勇者メンバーは、
目下最大的戦力たる各地の蜂族の巣を壊滅させながら、
ファデータたちの母親たる女王の巣に遂に到達した。
「植物にも竜にもなり損ねた存在が、図に乗るなっ!!」
そう女王は奮戦したが星の力の後押しを間接的にでも受けた存在には抗いがたく、
巣は破壊され、女王も遂には翅をもがれ地に墜ちてしまった。
「そうか、奴が『勇者』か…。」
『勇者』に立ち向かうには『魔王』しかない。
しかし、先代より力ある称号、『七大罪』たる『傲慢』の『魔王の証』は失われている。
だが、そのありかは解かっている。
あの娘だ。あの娘が持っている。
彼女こそが今代の『魔王』。いや、伝説の『大魔王』。
そう思った女王は伝令蜂を飛ばし、後を託すことにした。
グラシリス、あの仔達をお願い。




