第12話 同居できる魚
「わあっ、すごいビオトープっぽくなった!」
水草を水の中に入れると、一気にそれらしい見た目になった。
「ゴールドちゃんも、元気そう」
イリビアが近付くと側まで寄って来て、くるくると円状に泳ぐ。
「ふふっ、いい子ちゃんですね〜お魚もこんなに人懐っこいんだぁ、可愛い」
イリビアは餌の蓋を開けパラパラと餌を落とすと、ゴールドフィッシュはパクパクと口を開けて勢いよく食べる。
「いっぱい食べるんだよ〜」
ゴールドフィッシュは泳ぎ回りながら、イリビアの存在を上目遣いで確認するように、水面に浮かんだ餌を食べる。
「ふふ、可愛い。でも1匹だと寂しそう…。他にもお魚さんがいた方が、ゴールドちゃんも楽しいよね〜…とはいえ、ゴールドフィッシュをもう1匹買うにはお金がかかりすぎるし、でも他に何の魚を一緒に飼うかっていうのも分からないし……あ!」
イリビアは家の中に入り、ビオトープの本を開く。
「そうそう、確か書いてあったわ、一緒にビオトープで飼える生き物…あ!あった、これこれ。えーっと、低床のお掃除をする……うんうん、この生き物いいわね!なになに、生息場所は水の…ふむふむ、なるほどね、それならあそこにいるかもしれない…?」
イリビアは本をパタン!と閉じると、つばの大きな帽子を被り魚取り網とビニール袋を持つ。
「これでよし!行くわよ!」
イリビアは足早に家を出る。




