表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/17

1章 変な青年、現る 〜學び舎は突然に〜

ーーその日は、いつもと何かが違った。

何がどう、と聞かれても、うまく言葉にできない。できないけど、何かが違うのはわかった。


それは、もしかしたらある種の「予感」みたいなものだったのかもしれない。直感や第六感のたぐい? あるいは、目に見えない何かがあたしに知らせてくれてたのかな。


ともかく、教室に入ると、みんなが窓際に集まってざわついてた。


「おはよ、さっちんどしたの?」

「あ、未来みく、あれ見て、あれ!」


窓の外を見ると、青年が校庭の真ん中に立って何やら叫んでいた。


「え、なんかヤバいやつ?」

「それが、そうでもなさそうなの。まあ、聞いてみて」


そう言われてあたしは窓際に近寄り、青年の言葉に耳を澄ませた。


「…みんな、学校行ってて楽しいか? 楽しかったら大いに結構! だけど、もし楽しくないなら、それは教え方や教える内容に問題があるのかもしれない。学びは本来、めっっっちゃ楽しいものだ!」


お? なんか学校にケンカ売ってる?


「小さい頃、世界の様々なことに『なぜ?どうして?』と聞きまくって親を困らせたことがみんなあるはずだ。そう、学問はその『なぜ』を追求するものだからだ!」


「しかし、『なぜ』を置き去りにして答えの暗記や方程式の解き方ばかりやっていると、そこにはパズル的な楽しさはあっても、深い理解ができた時の感動や発見の喜びはなかなか感じられない。」


「若人諸君! 学びの感動を思い出したくはないか? 震えるような喜びを、心が求めてないか? もし今の学びに物足りなさを感じているなら、今日の夕方4時に、下公したこうの広場で待っている!」


下公とは、町内にある川を挟んで上と下に分かれている公園の下側のことだ。木々が茂っていて、昼間でも木陰が涼しかったり、心なしか暗かったりする。ちなみに夜は街灯のおかげでむしろ明るい。


「どう、未来」

「え、どうって…」

すぐに答えられなかった。けれど、彼が言ってることはたぶん本当なんじゃないかな、と直感的に感じてはいた。


だからと言って彼が信頼できる人物かどうかは、また別の話だ。口だけ上手くて人を騙そうとする輩なんて、世の中にごまんといる。父は常々、「人は言葉ではなく行動を見ろ。行動が本音を語っている」と言い聞かせてくれていた。だから、そう思うのだろう。


「やば、アタシ行ってみようかなあ。カッコ良さげだし」


さっちんがほんのり染まった頬に両手を当てながら言う。


「まじか。一人で行っちゃダメだからね」


「未来も来てくれれば問題ないよ」


「あたし行くとは言ってないし」


「えーじゃあ来てよー」


「おーい、お前ら席に着けー」


「やばっ」


バタバタバタ。


先生が来て教室が静まり返り、普通にホームルームが始まった。


解せない。


校庭に部外者が侵入して大声で話したら、普通先生からつまみ出されるはずでは? でも、先生たちから彼に対する注意喚起やコメントは一切なかった。先生たちはあの青年には気づかなかったとか、そんなことある? あるわけない、あれだけ大声で校庭で演説をしたのだから。…どういうこと???




「さっちん、ほんとに行くの?」


「大丈夫、ダイジョーブ。きっと生徒数十人は集まると思うし、他の子にも声かけてみるし」


「じゃ、あたしは行かなくていいよね」


「いや待って無理! 未来なしで行ったらアタシ死んじゃうし」


「死ーなーなーいー」


「いや、ま、死なないけどさ。一緒行こうよーーー」


セーラー服の袖をぎゅう、と掴まれる。

断る理由を考えるも、月曜日は塾も無ければ予定もない。


「…ヤバそうだったら一緒に逃げるからね」


「やったー! 未来愛してる!」


大袈裟にハグしてくるさっちんだった。ふふ、かわいい。






夕方4時の下公したこうは、外がまだ明るいので街灯はついておらず、かと言って自然光だけでは茂った木々でいつもに増して薄暗く、おそらく1日のうちで最も雰囲気のよろしくない残念な時間帯だった。 


ざっ、ざあああああ…。

風が吹き、木々が一斉に揺れる。小川の流れが公園の乾いた空気を潤してくれていたのがせめてもの救いだった。


「早く着いちゃったね。あの人来るかなあ?」


「いや、あたしたちだけくない…逃げるにしても逃げにくいよこれ…」


「大丈夫だいじょうぶ! 絶対に悪い人じゃないって! イケメンだし!」


その根拠のうっすい自信はどこからくるの、さっちん…。


「あ、来た! ほら!」


上公の方から橋を渡ってあの青年がやって来た。持ち物は何も持っていないようだ。あ、いや、持ってた。食べかけのあんぱん一つ。何やら英語の描かれたTシャツにジーンズというシンプルな出立ちだ。鼻歌でも歌っているのか、上機嫌そうだった。






「ようこそ。来てくれて嬉しいよ」


にこやかに握手を求めてくる。


「よろしくお願いします!」


さっちんは満面の笑みをたたえて、両手で握手を返している。


「…よろしく…」


あたしはもちろん、しぶしぶ返事をして、握手も手の先っぽをちょっと触っただけだった。


「あそこに座って話そうか」


青年が指さしたのは、藤棚の下にあるコンクリート製のベンチとテーブルだった。枝葉のみっしり茂った藤棚のおかげで、下は薄暗さMAXだ。けれど、テーブルを挟んで座ればやや距離が取れるし、いざとなればテーブルが障害となってくれて、逃げるのにも都合が良さそうだ。


「あらためて、ようこそ! 僕の學び舎へ!」


あんぱんを食べ終わってから、にこやかに話し始める。下からはコンクリートのひんやりした冷たさがおしりに伝わってくる。校庭で学びが何とか言っていたから、学校とは違う勉強でも展開してくれるのだろうか。


「僕の名前は一道ひとみち、25歳だ」


(ねえねえ、近くで見るとマジイケメンじゃん?)


さっちんが空気を読まないコメントと共に右肘でつついてくる。いや、まじどーでもいいし。あんぱんだし。


「あ、あの、今朝校庭で大声で話してましたけど、先生とかに何か言われなかったんですか?」


さっちんが照れながらも至極真っ当な質問をしてくれた。いいぞ、さっちん。


「ん? いや、特には」


答えはそれだけだったので、私たちの頭の中ではクエスチョンマークの渋滞が起きた。


「お、どうやらもう一人来てくれたみたいだね」

一道さんの言葉に振り返ると、学ランを着た吉野が、無表情まではいかなくとも、なんとも感情の読めない面持ちで立っていた。


「ようこそ、僕の學び舎へ」


席から立って吉野と握手を交わすと、一道さんは元の席へ、吉野はスペースが空いていたあたしの右に座ってきた。あたしが二人に挟まれた格好だ。吉野は椅子に浅く腰掛け、背筋はぴんと伸ばしている。


…なんか居心地悪い。変なにおいが右から漂ってくるような気さえする。


「まず、みんなの名前はまだ聞かないでおくことにするよ」


「…何でですか?」


さっちんが不思議そうに尋ねる。


「みんなには先に僕の話を聞いてもらいたい。聞いた上で、もし続きを聞きたい人だけ、名前を尋ねようと思うんだ。」


「なるほど…」


わかったのかわからなかったのか、さっちんは神妙な面持ちでうなずいていた。




「さて、聞きたいんだけど、君たちは『なぜ』學ぶのかな?」


…ざあああああ…。五月の風が吹き抜ける。


「…は?」「え…?」「…」


全員、あっけに取られた顔をする。そりゃそうだ。何の質問これ??


…すると、不思議なことに、あたしの中から怒りみたいなものがムクムクと頭をもたげ始めた。


「…逆に聞きたいんですけど、これって答えなんてあるんですか?」


「ふむ。聞かせてよ」


喉の奥に、今までずっとつっかかっていた何かが、音と形をまとって口から飛び出そうとしているのを感じた。初対面の年上の人だけど、だから何だってのよ、と思える自分にびっくりしながら、あたしは思わず立ち上がって、毒を含んだ感情ごと言葉を継いだ。


「だって、そうじゃないですか。大人にその質問しても、『将来いい学校に行って、いい会社に入って、いい収入を得て』…それで? それが幸せにちゃんとつながってるの? あたしという人間のことを、とことん、考えてくれた結果の結論なわけ?!」


一度溢れ始めたいろいろは、理性では止められない。


「自分だって考えてきたし、いろんな人に尋ねてみたけれど、誰一人納得のいく答えなんかくれたことないもん! 一道さんは、その問いにちゃんと答えてくれるんですか?」


矢継ぎ早にまくし立てるあたしを、隣のさっちんがやや引き気味に見上げていた。目つきとか、絶対鋭くなってるな、あたし。


顔が熱い。やっちゃったかも。どうしよ。あ…手が震えてる…。家族以外にこんなに感情出したの、いつぶりだろう。心臓の鼓動が早くて苦しい。手の震えを隠そうと、拳を握りしめた。


でも、言いたいこと言うのって、ちょっと気持ちいい。


ここであたしはようやく一道さんを見た。というか、見る余裕がようやく生まれた、と言った方が正しい。…あたし、どこ見てたんだろう。


一道さんは肘をついて、組んだ両手を口元に置いて、あたしを真っ直ぐに見ていてくれた。


ふっと、周囲から音が消えて、あたしたちだけがこの場所に浮いているような気がした。


怒られるのかと思ったけど…あの眼差しからすると、そうではなさそう。でも、何を言われるのかな…。


…あれ? 一道さん、なんか、うれしそうな顔してる。


「素晴らしい…!」


「…え?」


え。褒められた? ほめられたの? なんで??


「テンプレでありきたりの答えに満足せずに、真理とこの世界の理を探求しようとするその高貴な魂! ああ、僕が求めていたのは正にこんな若い魂なんだ!」


やや陶酔しているようにも見える調子で一道さんが熱っぽく答える。なんだこの人。なんか変な人だぞ。


「さて、大変素晴らしい返答をくれた君の名前を呼びたくてうずうずしているので、名前を聞いていなかったことが大変悔やまれるのだけれど、最初の方針に則って名前を聞くのはお預けとしておこう。さあ、『なぜ』學ぶのか。僕の答えはこうだ。」


一道さんはやや間を置いて、来客時にしか使わない高価な食器を出す時のようなうやうやしさを添えて言葉を継いだ。


「それは、『ことわりに則って生きるため』を答えの一つとしておこう」


「はい」


さっちんが手を挙げる。


「なんだい?」


「ことわりって、拒絶するってことですか?」


「うん、確かに『お断りする』と似ているね。理とは、理科の理と書いて『ことわり』と読むんだ。それは、物事の道理や筋道、理由のことで、さらに言えば『天地創造の秩序』とも言うことができる」


(…わかった?)

(…うーん…?)


二人で小首をかしげる。




「例えを話そう。君たちは、赤ちゃんがどうやって生まれてくるのか知っているかい?」


女子二人、なんとなく顔を赤らめて気まずい思いをする。


「男女がセックスしてできるんでしょ」


吉野が臆面もなく言ってのける。教室だったら数名から「キャー」という悲鳴が上がっただろう。


「吉野、あんた…!」


「そう、その通り! だけど、その答えでは30点なんだ」


「…他に何があるんですか」


吉野が言ったように、あたしたちもそれ以上のことは思いつかない。気まずい思いはいつの間にかどこかに霧散していた。


まだ沈んでいない太陽の木漏れ日が、あたしたちの頬を照らす。


「説明しよう」


ニッと笑って一道さんは話し出した。


「質問。好き同士なら肉体関係を持っていい。マルかバツか」


「…マルじゃない…?」

と吉野。


「いや、バツでしょ絶対」

さっちんは断言する。


「…わかんない」

そこまで考えたことはなかった。好き同士ならいいような気もするけれど、違うような気もする。


「正解は、『結婚の誓約を交わした夫婦の間にのみ、許される』だ。だから、バツが正解だね」


「なにそれ初めて聞いた」


「あー…でも、言われてみれば確かにそうかもな…」


あたしは複雑な気持ちになった。

そしてまた、意識するよりも先に口を開いて、話し始めてしまっていた。


「あの…あたし、小五くらいの頃、両親が、その…夜中に二人で…してるの、見ちゃったんです…」


「そうか…。その時、君はどう感じたの?」


どう感じたか。


正直、話したくない。


これ、言ったらまずいのに


話したくない、のに


「…すっごく、穢らわしい、サイテー、と思いました…」


隣に吉野がいることなんて気にならなくなるくらい、あたしは話してしまいたいと思った。


「だって、裸で抱き合うなんて、普通絶対しないことでしょ…なんであんなことするの?? いつもの優しくて普通のお父さんお母さんは嘘だったの?? いやらしいことだから隠れてしてるんでしょ?」


一道はうん、うん、とあいづちを打ち、未来の感情に理解を示してから、こう尋ねた。


「二人は、してはいけないことをしていたと思う?」


あたしは一瞬、答えに詰まった。


「…してはいけない、とは思いません…」


保健体育とかで、知識としては知ってる。

けど、目の前で両親のそれを目の当たりにするとなると、理屈抜きに拒絶反応が出てしまう。


「あなたは、両親の見たことのない一面を、何の準備も無しに見てしまって、ショックを受けてしまったんだと思う」


一道さんの包み込むような優しさに、あたしは不覚にも涙ぐんでしまった。ヤバ、どうしよう。本泣きしそう。


「ハッキリ言おう。あなたの両親は、きれいな性の交わりをしていたんだ」


…きれいな…?


「きたないのも、あるんですか?」


「ある」


大人はよく、物事を「こうだ」って言い切るもので、それがものすごく嫌なことも多いのだけれど、一道さんのこの言い切りは、なんだかとても清々しかった。


「というか、君たちが雑誌やネットで見聞きするもののほとんどが、きたない性のかたちなんだ」


そんなの教わったこと、一度もない、と言わんばかりに三人とも目を丸くする。


「天地創造の秩序はこうだ。『人は父と母を離れ、二人は結び合い、一体となる』 性の交わりは、誓約を伴う結婚の中でのみ許される、神聖で祝福された愛と喜びの営みなんだ」


神聖…。

聞き慣れないけど、厳かな響きだ。


「しかし、誓約、つまり『あなたと生涯を共にします』という約束なしに、性欲や見た目の美しさに惑わされて、親密さと喜びだけを得ようとするから、うまくいかなくなる。関係は破綻し、お互いに傷つき、特に女性は多くの損害を受ける。男性に守ってもらえない、子どもごと見捨てられる、愛してもらえない…特に女性にとって、どれもひどい裏切りだ」


「じゃあ、夫婦の間の関係なら…」


「うん、夫婦仲が健全なら、性の営みは互いの絆と愛を深め、二人の間に子どもという天からのプレゼントを授かる最高のものなんだ」


「…っ!」


息が詰まる。

でも、不快とかじゃない。


どうしてだろう、両親のことも、両親から生まれた自分自身のことも、まとめて肯定してもらえたような、「あなたは二人の愛の実りなんだよ」と言ってもらえたような、くすぐったくて暖かいものが胸の中に広がっている。思わず笑みがこぼれる。


「…未来、なんかすごいね…」


「え?」


さっちんがあたしに、尊敬とも形容し得る眼差しを向けている。…いや、なんであたし? 一道さんじゃなくて??


「え…どこが?」


「だって、未来が普段からそんなにいろいろ考えてるなんて、アタシぜんぜん知らなかった。未来ってさ、なんかいろんなことに冷めてる印象だったから、こんなに熱い感情を秘めてたんだなあ…って、なんか尊敬してしまうわ」


「や、やだちょっと、やめてよ」


「…理ってのの、続きを聞かせてもらってもいいですか」


吉野が促した。


「あ! そうか、ごめんごめん。ついつい話の筋から外れていろいろ話してしまったね。すまないすまない」


あたしがほめられて、なんかいい感じの流れだったのに、流れを変えたなこいつ。ムカつく。


「そう、理の話だったね。學ぶのは、理に則って生きるため。さっきの話で言えば、天地創造の理は『性の交わりは、誓約を結んだ夫婦の間にのみ許された祝福』と言ったよね」


「では、ニ組のカップルがいたとしよう。カップルAは理に則って性の営みをして、カップルBは理に反して性の営みをしたとしよう。つまり、カップルAは結婚してから夫婦間のみで性の営みをした。カップルBは結婚前から関係を持ち、さらに相手以外の人とも関係を持った。結果はどうなるだろう?」


「Aは、普通に子どもが生まれて家族が増えると思います」


吉野が答える。まあ、そうだろうけどさ。


「その通り!素晴らしい。では、カップルBはどうなると思う?」


日が傾いて、公園内はいよいよ薄暗くなってきた。藤棚の下だからよけい薄暗く感じる。もっとも、目は慣れてるから困るほどではないけれど。


「え、めっちゃ修羅場の予感しかない…」


さっちんが恐ろしいものを見るような顔で答えた。


「そう、夫婦はお互いに相手を一番にするものだ。けれど、不倫はその信頼関係を土台から崩してしまう。また結婚外での関係は性病を持ち込んだりもするし、妊娠してしまえば堕胎、つまり生まれてこようとする命を殺すことさえ起こる。さらに、結婚前に同棲するカップルの離婚率はしない場合よりも高くなる、との研究結果も出ているらしい」


「…なるほど、つまり、理に則って生きることは、幸せに生きるってことでもある、ってことか。…合理的、ではあるな」


吉野がなんかいいこと言った。でも、その視線は誰とも合っていなかった。


「鋭い! 正にその通りなんだ! しかし現代の風潮は、好き同士なら構わない、誰にも迷惑をかけてないからOK、みたいな軽々しい教えがはびこっている。それを信じて若者たちが行動したら、10年後、20年後、どうなると思う?」


しばしの沈黙の後、さっちんが言った。


「…シングルマザーとか、傷ついた子たちとか、性病で苦しむ人とか、離婚とかめっちゃ増えそう…」


「うん…そうなんだ。だから僕は、理を…」


その瞬間、日暮に合わせて公園の街灯が一斉に点灯した。暗かった藤棚の下に、光が満ちた。


「…理を、みんなに悟ってもらいたい。知識として知る以上に、生き方の指針として人生の土台に据えてほしいと願っているんだ」




なんだ


なんだなんだ


なんなんだ、この人


胸の奥がぶるるるっ、と震える


顔が熱い


鼓動が高鳴る


でも、異性としてどうこうじゃなくて


人として、ときめく


…そんな表現ってあるのだろうか…


ともかく、そうとしか表現できない高揚を、あたしは感じていた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ