虚影録 49話 神がごとき技。
魔っ王~
世界を支配しまっおう~!
勇者ノアの技が溜め終え、
その光が、その閃光が、
悪しき魔王へと放たれる。
勇者ノア
「聖滅閃光ッ!!!」
その、神へ捧げる技は……
白く、黄色く輝く、閃光を、
魔王へと導いていく……
そして魔王へ直撃した……
が、魔王はまだ生きていた。
ただ、若干少し、ほんの少しだけ、
先程よりも弱っていた。
そして、いつの間にか再び姿を現した伊月の足は、
黒いモノは消え、普段の状態に戻っていた。
そして魔王の剣からも、
黒いモノは消えていた。
伊月は慌てながら、
再び姿を消した。
そして魔王に謎の打撃が撃ち込まれる。
ドドドドドドボッ
相変わらず音よりも早かった。
魔王はその打撃の衝撃で遺跡の中へと、
壁を割りながら押し込まれた。
伊月が勇者ノアの隣に突然表れる。
伊「ノア君…
あの攻撃は少しだけ効いているようだった。
ただ、おそらく決定的な手段にはならない。
あの攻撃を君の限界まで溜めてくれ。
そしたらおそらく倒せる。」
ノ「分かりました。
ですが、溜める時は動けません。
足止めをお願いします。」
勇者ノアは再び溜めに入る。
剣と手を上に上げ、
祈りを捧げる。
伊「杉さんはできるだけ能力を温存してください!
おそらくやれても一回程度だと思います!
タイミングを合わせてください!」
杉「はい!」
伊「黒嶺ギルド長は能力でノア君の上限を上げつつ、
一緒に足止めをお願いします!」
黒「わかった。」
魔王が再び這い出てくる。
また少し先程よりもニヤけていた。
伊『何がおかしいんだ?
というよりもなぜ喋らない?
封印による後遺症か?
まぁいい、おそらく関係ない。』
伊「行きますよ!」
黒「おう!」
伊月と黒嶺が魔王に突っ込む。
魔王は、ラッパに口をつけ、
剣を伊月達に向ける。
ポパァァッパァァァァァッ
音色が違った。
伊『今度は何がくる?』
次の瞬間なぜか空が曇る。
ゴゴゴロッ
ゴ、ゴゴゴッ
ゴドドドドッンッ!
幾度も雷が伊月へ向かい落ちる。
ジュゥー
と焼ける音と、
少し焦げたような匂いがした。
ただ、黒嶺は信頼し、無視し、
そのまま魔王へと突っ走る!
黒「オォッラッ!
伊月の恨みィッ!」
ボガッン!
魔王はピンポン玉の様に、
跳ねるたり返ったりする。
伊「勝手に死んだことにしないでくださいよ……」
黒「恨みの力で殴りの威力上がると思ってな……
ただ、威力が上がったところでだな。」
魔王は未だ跳ねている。
異常なほどに跳ねている。
突然、跳ねる向きが変わった。
黒「まずッ!?」
剣を向け、黒嶺に迫っていた。
ザボアッ
と音を立て、
黒嶺の横腹を貫いた。
伊「く、黒嶺ギルド長ッ!?
大丈夫ですか!?
今魔法で……」
黒「俺は大丈夫だ、
無視してあいつを抑えろ……」
伊「そう……ですねッ!」
伊月と魔王はお互いに見合う。
先に仕掛けたのは魔王だった。
その右手に添えられている剣は、
白く光り輝いていた。
魔王はその剣で伊月を切りつける!
ザシュジュァッ
伊月の肩に深く、深く、
えぐりこむ……
伊「痛みが無い!?」
その剣は切れ味が良すぎて、
痛みすらも与えなかった。
まさに……
救済の剣
伊月は即座に切られた箇所をくっつけた。
すると見事に元通りになった。
伊「切れ味が良すぎて逆に、
相手に利を与えてしまってるじゃないですか……」
魔王は動きを止めずに、
再びラッパを吹く。
ペポパァパァッァァァァァッ
伊「またラッパですか、
ラッパがそんなに好きなんですねッ!」
伊月はまた姿を消した。
すると…
魔王の持っていたラッパが宙に浮き、
空の彼方…宇宙へと飛んでいった。
すると先程のラッパの力が、
動く…
世界が揺れた。
伊『地震か?
一度ラッパは吹かれたら、
ラッパが離れても効果は起きるのか…
まぁいいか、今頃あのラッパは宇宙に彷徨ってるはず。
それよりまだ溜まりきらないのか?
いや、いいこのまま叩き込む!』
ドボッ
伊月からの不可視の攻撃が、
魔王を襲う。
ドドドボッド
伊『流石にここまで動くと疲れるなぁ……
運動しておくべきだったなぁ……』
魔王は耐え、
耐えながら剣を動かす。
サパッ
再び伊月が切られる。
伊『切られた!?
しかしどこが!?』
伊月は一旦魔王との間合いを取る。
が、転倒した。
伊「あ、足が……」
伊月はそのまま魔王に這い寄ろうとしながら、
その意識を落とした。
この場に残るは杉と勇者ノアだけ。
魔王は勇者ノアに、
ゆっくりとゆっくりと、
近付いて行く……
ニヤニヤと嘲笑うかのように、
ニヤリとしながら……
一定まで近づいた時。
突然、
魔王が座る。
ただ座る。
杉「勇者さん!
最後は私が食い止めます!
私が負けたら、為具合関係なく、
その技を…閃光を放ってください!」
勇者ノアは無言で頷く。
そして座小杉が、
座った状態の魔王を殴り飛ばし、
勇者ノアから距離を離させる。
杉「伊月さん、黒嶺ギルド長!
私は貴方達よりも弱く臆病だ!
ただ、それでも、私だって今!魔王と戦えます!」
吹っ飛んだ魔王を再び座小杉が殴る。
だが、何も効いていない、
その攻撃は実に……
雑魚の攻撃であった。
魔王がもろともせずに起き上がる。
そしてその剣で刺した。
杉「バホッハァッ
最後に…もう一度…座り、なさいッ……」
座小杉の意識が落ちる。
だが、座小杉は自身の意識が落ちる代わりに、
座らせる時間を長くしていた。
勇者ノアはまだ溜めている。
そしてその時は刻一刻と迫っていく……
魔王が立った。
魔王は勇者ノアへと向かう……
ゆっくりと近付き、
後少しだった。
勇者ノアの技の溜めが……
完了してしまった。
勇者ノア
『皆様…不甲斐ない私の為に命を懸けてくださり……
ありがとうございましたッ゛!』
勇者ノアは魔王へと
正面で向かい……
その奥義を放つ
勇者ノア
「聖滅閃光ーーッ!!!」
その瞬間…
世界は光へと満たされた。
先程と比べようもないほどの、
白く、黄色い閃光。
そこに、その瞬間に…
まさしく神が降臨したような……
そんな一撃であった………
聖滅(聖絶)とは、神に聖別されたものとして捧げる、あるいは敵対勢力を神に捧げるために滅ぼすことを意味する旧約聖書の概念です。
↑らしいね、AIの言葉だから定かではないけどね。




