虚影録 48話 魔王、降臨!
よしよし…1260字…まだ良い……
奏架の勝利から少し時は戻る……
伊「武器…魔王の武器を破壊しなければッ!
どこだッ!?」
黒「伊月、ちと焦り過ぎだ…
この圧で焦るのも分かるが……
武器はもう、魔王の手の内だ。」
伊「そ、そう、そんな……
ま、まぁ、出来る限りのことをやりましょう。」
苔が蒸し、
ツタが絡み木をも生えているほどの、
古びた…その……遺跡から…
それは表れる……
ノ「あれが……魔王?
本当に魔王なのか?……」
勇者ノアは退魔の剣を鞘から引き抜き、
構える。
伊月は、
できるだけ思考を巡らせる。
黒嶺は不安を感じ、
座小杉は自分は本当に雑魚なんだと自覚する。
魔王が遺跡の中から出てき、
遺跡のその頂上に……
”降臨”した。
その手にはスケーアが奉納した、
武器と道具を持っていた。
左手には、
ラッパ型の武器を持ち。
右手には禍々しいくも、
神々しい黒と白の配色の、
シンプルな造形の剣。
体は白く光り輝き、
頭には白く、どこか紅い、
まるで天使が付けていそうな、
リング。
顔は黒く細長い目と、
黒く細長い口だけあった。
表情はニヤリと笑っており、
狂気的な表情であった。
魔王はそのニヤリとした表情のまま、
右手の剣を離した。
剣はそのまま浮いていた。
そして両手でラッパを掴み、
吹く。
パポァァァァァァァッ
瞬間、
伊月達の視界が歪む。
そして伊月達は倒れ込んだ。
伊『私だって見栄を張ったんだ……
この程度でやられるわけには…』
伊月は何とかして立ち上がる。
ノ「僕だって、
お前を倒す為にここまで来たんだ……」
”勇者”ノアは崩れそうな体を気合いで立ち上がらせる。
それに続き黒嶺と座小杉も立ち上がる。
そして魔王は、
遺跡の頂上から降り、
ふわりと同じ土俵に乗り込む。
ノ「皆さんッ!
行きますよッ!」
伊「あぁっ!」
黒「おうッ!」
杉「はいッ!」
ノ『過去の因縁にッ!』
伊『決着を付けるッ!!』
魔王は手招きをし、
先程よりも、若干ニヤけていた。
魔王は剣を握り、
ラッパを片手に添える。
そして伊月達が魔王に向かう。
最初に勇者ノアが一撃を当てる。
ノ「デイヤァッ!」
ジュパッ
ノ「右腕切り落としましたッ!」
伊「ナイスだッ!
ただそいつはただ切っただけじゃ再生する!」
魔王の切り落とされた腕が、
宙を浮き、再び胴体とくっつく。
ノ「なッ!?」
黒「一旦離れなッ!」
ノ「はい!」
黒「これでもくらいな!
魔王さんよ!」
ボゴッッオンッ!
魔王は腹部に黒嶺のもろに一撃を喰らう!
黒「これでも無傷かよ…」
黒嶺は間合いを取る。
伊「このままでは、何も有効打を与えられませんね……
どうするべきか……
ノアさん!私が魔王を抑えるのであの技を打ち込んでください!」
ノ「それだと伊月さんにも…!」
伊「魔の者にしか効かないのではないですか!?」
ノ「……一か八かやってみましょう!」
伊月は魔王へ走り、
捕まえ、拘束する。
相変わらず魔王はニヤけていた。
そして魔王ニヤけながら、
伊月にその右腕の剣を刺した!
伊「いッたッ!?」
その剣は見事なまでに、
伊月の足を貫通していた。
そしてその剣先の黒い部分から、
伊月の足に黒いモノが広がっていった。
伊「チィッ…」
伊月の姿が突然消える。
勇者ノアの技が溜め終えた……
魔王は逆張りした方が映える。




