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虚影録 47話  空気の性質。

こいつが最弱な訳がない。

───ヒロビ野原───

広々とのびのびとした野原だった。


ただ、ここまで、

魔王の圧が伝わる……


奏「近……」


奏架はスケーアと間合いを取る。


ス「ふ、ふんっ!

  貴様一人程度、

  俺でも勝てるぜ?」


奏「多分無理でしょ、

  能力をバラしたのが運の尽きだね。」


ス「さっきの戦闘を忘れたのか?

  一人じゃあ無理だろ?」


スケーアは能力を発動し、

奏架の周りの空気を今度は、

圧縮する。


奏「ゴホッゴホ…」


奏架は少し動いた。


奏「範囲狭ッ?

  少し動けばいいだけだし、

  そもそも息止めるだけで大丈夫じゃん。」


ス『俺の本来の戦闘スタイルは近接…

  こいつ相手に近接で挑むか?

  たださっきは近づかれて片腕が持ってかれた…


  いや、能力でやられる前に動いて逃げれば良い!』


スケーアは能力で自分を少し浮かし、

背中に空気を圧縮してブースターの様に自身を加速させる!


奏「速い…

  けどそこまで…

  目に捉えられるなら遅いも同然!」


グワァッン


ス「待ってたぜ、

  能力を発動するのを!」


最初と同じように、

奏架の放った能力は意図しない場所へ出現する。


ス『やはり…

  空気が少ない方にあのゲートはでる!

  ただ、縛りで意図した場所に飛ばしてくるかもしれないから、

  警戒は怠らないようにしておこう…』


ヴォッンッ!


スケーアの加速した、

重い一撃が奏架の顔面に直撃する。


奏架はその勢いのまま、

10メートル程吹っ飛ぶ。


ス「フッ所詮はガキ、

  この程度よ。」


奏「まだ終わってないのにどこ行こうとしてるんだよ?」


ス「お前、タフだなぁ?」


奏「あの程度、

  痛くも痒くもないよ?

  僕を倒すなら、火山のような一撃を…ね?」


ス「あ?ならその火山の様な一撃を叩きこんでやるよ。」


奏『怯えてたのが嘘みたいな喋り方してんな…』


スケーアは能力を発動した。


ただ、どこに発動したか分からない……




バグッボガッボゴッ


奏「!?

  地面が溶けて!?」


ス「お前みたいなガキに使いたくなかったんだが、

  お望みの溶岩だぞ?」


奏「なんかぷくぷくして…?」


ボッホフォァァァォホォォッ


ス「流石に死んだだろ。

  これで死んでなきゃお前もば…けも…」


グワァッン


奏「いやぁ、四次元に逃げれて良かったぁ……

  死ぬところだった……」


ボドン…

スケーアの減らず口が止まった。


奏「それにしても、

  空気の操作で火山みたいなことできるなんて…

  どういう原理なんだろ…


  まぁいっか、

  早く伊月さん達に加勢しに行こ…」

空気って圧縮すると熱が高まるらしいね。

周りは溶けないらしいけど…

まぁ、能力だから、イメージだし……

ちなみに火山の噴火ってガスが溜まって出ようとしてーってのらしいよ。

本当かどうかは定かではないけどね。

調べてないし。

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