虚影録 41話 少し暴走気味な信者。
よーし、暴走しまくるぞー(棒)
信者達の軍は旧魔王城へと、
歩いて行った。
伊「さて、戦いが始まる前に旧魔王城内部まで行きましょうか。」
黒「そうだな。」
奏架達は、
信者達の軍を越すように走り……
旧魔王城へと辿り着く。
奏「ここが魔王城……
思ってたより綺麗だなぁ…」
虚『もうちょっと禍々しくていいと思うんだけど…
というかなんか見覚えあるな~』
伊「行きましょう。
兵は無視して玉座の間に…」
兵は奏架達を無視し、
また、奏架達も兵を無視し玉座の間へと走って行く。
そして辿り着く……
不気味で尚且つ、
美しく狂気的なその祭壇へと……
奏『うわッ
気色悪……?
いや、そこまでかな?
なんか綺麗だわ、なんで気色悪いと思ったんだ?』
虚『それこそ”勘”でしょ。
本能的に何か違和感感じたんじゃない?』
奏『あー…
あのステンドガラスのせいかな?』
虚『そう思うならそれだろうね。』
伊「何か視線が先ほどよりも強くなっている?…」
黒「視線とはなんだ?
ここで視線感じるか?」
伊「いえ、なんでも、
こちらの話です。」
黒「ならいいんだが…」
黒嶺も強がっているが、
”何か”を感じていた。
ただこの世ならざる者なのは分かる。
黒「四天王はどこだ?
見た感じだとここには居なそうだが…」
伊「いえ、ここに居ます。
あの…玉座に……」
一方その頃アーテント率いる信徒達。
信徒達「我が命は神の為にーッ!
悪の根源たる魔王を討ち取り平和を取り戻せーッ!
さすれば神はお許しになられるでしょうーッ!」
市民A「何なのあいつら、
こんな昼過ぎに……」
市民B「噂では四天王に殴り込みに行くらしいですわよ、
奥様。」
市民C「いやーねぇ、ここはこんなにも平和なのに、
神の使者である魔王様が可哀そうだわ。」
何か知ってそうな市民
「チッ、どいつもこいつも魔王を被害者だと思いやがって、
魔王なんて死んじまえばいい…」
兵A「はーい、そこの君ー…」
何市「あ゛?俺か?」
兵A「そうそう、そこの君。
政治が無いとはいえ、騎士団はあるからねぇー、
油断してそんなこと言っちゃァ、
捕まっちまうよ~。」
ガチッ
兵A「反逆者一名逮捕~…
なんだ?そんなに睨んで…
あー、あいつらをなんで「捕まえないか」だって?
あいつらはこの国の兵じゃ勝てねぇんだ、
人間のギルドランクで言うと、
「C~B」相当らしいからな。」
ブバッコゴン
兵A「な、ァ、んで……」
ドサ…
信徒A「アァァァァァァッ!神よ神よ神よ、
神よ神よ神よ神よ神よ神よ神よッッ!!!
私は同族を殺してしまいましたァァァァッ!!
どうかお許しをををををッッ!
ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
何市「ヒェ、ヒッ……」
何市『な、なんなんだこいつは!?
今まで死にそうになっても恐怖心が無かったのに…
この俺が、は…初めて恐怖心が芽生えた…
それほどの恐怖…ッ!?』
市民A「ぎ…ギャァァァァァァァァァァッッッ!!???
し、死んで……逃げないと……」
信徒B「神を信じ崇めよぁぁぁぉぉぉぉッッ!!」
シュパッ
市民A「に、逃げ……」
ドサッ
司「これだから、信徒達は……
アーテント様、すいませんがお願いできます?
かなり目的からズレてしまっている。」
ア「えぇ、流石に私もこれは見逃せないわ……」
アーテントが見る先には、
市民達を襲う自身の信徒達が居た。
ア「信徒達よッ!
止まりな……」
ドザゴッドザッドザッ!
突如地中から植物の根が、
這い出る。
???「我が名は四天王が一人、
バウム・フシオン。
民を襲う者たちよ、この場で散るが良い!」
ア「四天王……!?
なぜここに…」
司「アーテント様、
黒嶺殿から聞いた情報によると、
バウム・フシオンは仲間のようです。」コソコソ
ア「じゃあなんでなおさ……
信徒達を止めないと…ッ!」コソコソ
バ「あなた方。
何をコソコソと……?」
ア「我が信徒達よ!
止まりなさいッ!
なぜ関係のない市民達まで手を出すのですか!!??」
信徒A「神がお怒りだァァァァッ!?」
信徒B「わ、私は何もやっておりませぬ神よ!」
信徒達「申し訳ございません!申し訳ございません!!」
バ『どういうこと?
急に止め…いやさっきも言いかけていた…
私があの子の信者達の暴走を止めるのを、
邪魔してしまったみたいね…
一応コンタクトをとろうかな…』
バ「そなたは民を殺そうとはしていないのだな!?」
ア「そうです!バウム殿、
この度は私達の信徒達が申し訳なかった…」
バウムがアーテントに近づく。
バ「もしかして伊月達の仲間?」コソコソ
ア「伊月?さんは分かりませんが、
黒嶺さん達の仲間です。」
バ「それならすまないわね。
まさかこんなに殺戮している集団が、
伊月達の仲間だなんて、
後で怒らなきゃ……」ブツブツ
バ「魔王を打ち倒す仲間だったとは、
邪魔をしてすまなかった!
ただ、もう一度我が国の民を攻撃したら、
次はただじゃおかないからな。」
そう言うとバウムは去っていった。
司「ああいう事にはならないように、
これからは気を付けましょう…
何かをしようとしたら失敗はつきものです。
あまり気を病まずに行きましょう……」コソコソ
司「我が神に仕えし信徒達よ!目的を忘れたかッ!?
我々の目的は虐殺ではなく旧魔王城の兵の足止めだ!
肝に銘じておけ!!!次は神もお許しにはならぬぞ!!」
信徒達「申し訳ございません。神よッ!
仕える者として一生の不覚!
目的を肝、いや魂に銘じますッッ!!」
ア「ならば許そう。
さぁッ我が信徒達よッ!城へ突撃ッ!!」
市民達カワイソス




