虚影録 30話 残酷な樹木。
わおわーお
───世界樹の継ぎ木の森・深部───
伊「ここなら魔獣も最小限でしょう。
一応今は違うかもしれませんが、
私が持っている彼女の情報を。
一応彼女は温厚な性格です。
今は違うかもしれませんがおそらく、
あの琥珀から出せば第二ラウンド、
なんてことにはなりません。
なので私達の勝利条件は彼女を琥珀から出すこと。
それと私があの樹木を解析した結果、
あれは生命力が極端に高かったです。
おそらく切ったり殴ったりした程度ではすぐに再生します。」
黒「それじゃあ切ったりした後に燃やしゃええか?」
伊「それだと、道中見た通り木から出てる、
異常な量の蒸気で消されると思います。」
黒「なら琥珀を叩くしか勝利の方法は無いのか?」
伊「いえ、まぁほとんど不可能ですが、
一応根を全て消し去ることが出来れば、
倒せは出来ると思いますが、
この広大な森の木の根を全て残さずに、
消すことは不可能だと思います。」
黒「そうか…
だがどうやってあの琥珀を崩すんだ?
あの琥珀も再生しそうなもんだが…
そもそもとして殴る前に妨害されそうだ。」
奏「なら僕がその妨害してきたやつを消します。」
黒「消すってどうやって?」
奏「杉さんとの訓練の時に物を別の場所にワープさせれたんですよ。
それを付けば切ったりしてその場に残すよりも安全だと思います。」
伊「切った後も動き続ける可能性もあるから、
それは良いかもしれない。
ただ、それでかなり消耗するかもしれないが、
大丈夫かい?」
奏「出来るだけ消費を少なくやります。」
杉「私は何をやれば良いですか?」
伊「なら杉さんは後ろから後方支援を、
主に奏架君の能力を最小限に抑えれるように
妨害してきたものが集まった瞬間を伝えてあげてください。
それと勇者さんの護衛を。」
杉「分かりました。」
伊「それでは、私と黒嶺ギルド長で琥珀を殴り、
奏架君と杉さんは後方支援をお願いします。」
───バウム・フシオンの庭園───
伊「では、始めましょうかッ!」
そう言いながら伊月と黒嶺が琥珀を殴り始める。
カコンッカコンッ
と硬そうな音が鳴る。
黒「硬ッ!?
伊月の殴りでも少し削れる程度…」
その次の瞬間。
森は揺れ動き、鳥達は飛び立ち、
兎は必死に穴を掘ろうとしたり穴の中へ入ったり、
魚は逃げようと必死に動き、
陸へ逃げようとする者さえいた。
そして中央の樹木は何かを垂らした。
それは人型のつるでできたような、
生物とは異なるモノだった。
見た目は琥珀の中に居た彼女と瓜二つだった。
そして森全体が動き回り、
魔獣達をこの中心にへと誘導する。
ゾズズズ…
と木々が動き回り、中心を囲うように動く。
そして魔獣達がその木の隙間から這い出る。
その魔獣達は瀕死であった。
その瞬間。
人型のつるが魔獣達にへと向かい、
戦う。
奏「あれ?ラッキー!敵同士で戦ってる。」
伊「奏架君ッッ!
人型の苗を倒せ!!」
奏「ええ?なんで?」
奏架は言われるがまま、
能力を使い、人型の苗辺りが歪み、
ぐしゃりと人型の苗を捻り潰し、何もない場所へ飛ばした。
するとその人型の苗が爆発し、
全方位に種の入った針を飛ばしていた。
奏「うわぁ…」
虚『多分あれ寄生植物的な感じかな?』
すると失敗したからか木が揺れ動き、
更に人型の苗を落とす。
そして自身の根を動かし、
伊月達を襲おうとする。
奏「どっちやれば良いんだ?…」
杉「奏架さん!根っこの方を!
今です!!」
奏「はい!」
奏架がまた能力を発動し、
樹木が伸ばしてきた根を重なったタイミングで、
全ての根を別の場所へ飛ばした。
飛ばした場所を見るとその根達は、
未だなおうねり、這っていた。
奏「うげ、気持ち悪。」
杉「奏架さん!よそ見してないであちらも!」
そう座小杉が言う方向には、
爆発寸前の人型の苗が魔獣達を襲っていた。
奏「間に合わなッ…」
パッンッ!
その人型の苗は魔獣達の前で爆発してしまい、
その中にあった針型の種が魔獣達に突き刺さった。
魔獣達はぐぅうぐうう、と唸り声を上げる。
すると次の瞬間。
種が刺さった場所から、
植物が広がる。
それは花を咲かせ、
急速に育っていき、
その根が魔獣達の脳に達した瞬間。
魔獣達の手足と頭が体から離れ、
離れた隙間が植物のつるで埋められる。
するとその魔獣だったモノ達は、
伊月達に向かって走り出す。
一定まで近づいてくると、
隙間に埋められていたつるが伸び、
伊月達を絡めようとする。
数匹は伊月達へ、
もう数匹は奏架達に向かって来ていた。
ただ、それは座れる形であった。
故に、それらは座った。
杉「私が座らせている間に奏架さん!
やってください!」
奏「はい!」
奏架は能力でグジャッと
形が分からないレベルまで捻り潰し、
もう苦しまないよう、
火魔法で燃やした。
すると樹木は火を消そうと庭園の外のように、
蒸気を発した。
伊「!!??
琥珀が柔くなった!?
これならもうすぐで…!」
バリッボゴンッ!
ドゴァン!
と音が鳴り、
琥珀が砕け散った。
伊「よし!
黒嶺ギルド長!彼女を!」
黒「おう」
そう黒嶺がバウム・フシオンを担ぎ、
奏架達に向かって走り出す!
だが、樹木はそれを許そうとしない。
樹木は身の動きがどんどんと悪くなっていきながら、
なおも攻撃を続ける。
バシィィン!ゾザザッドガァン!
と根で奏架達を倒そうとするが、
全て外してしまう。
奏架達が逃げ惑いながら少し経つと、
バシン、と力なく最後に根を叩いた末に、
その生命が落ちた。
木々は元の位置に戻り、
世界樹の継ぎ木が発していた、
異様な量の魔力密度が減って行った…
そこから少し経つと、
庭園の外も次第に晴れていった…
ぬぬんぬぬ!?
書くことが無いだと!!??
宣伝するか…
虚影録!多分きっとおそらく書籍化!
1~2巻まで発売してるかもしれません!
一冊のお値段なんと122兆円!
今ならなんと99.99~%オフで1500円!
多分きっと本屋さんに並んでるかもしれない!
お安いかもしれませ~ん!




