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虚影録 25話  お貴族様の秘密ごと。

オマエ・ヒトコ・ロシ侯爵

子供達が帰ってきた。

親殺しという罪を背よって……


子供達は能力というものをを覚醒させていた。

それぞれ好きなことだったり、

やってみたいことに関する能力だった。


それを嬉しく感じた……


だが、それ以上に私は深い罪悪感に苛まれた……


私が子供達のことを助けずに、

自分達で危機を乗り越えてきた……


これだけ聞けば「自立した」と喜ばしいだろう……

しかし実際は私は何もせず、

自分の保身に走り、子供達に罪を負わせてしまった。


だが私に気を使ってか、

子供達は元気よく「ただいま!」

と言った。


ただ、その声には若干の震えがあった。

子供達に気を使わせてしまった。


その気遣いが更に私に罪悪感を与えた。


私は元気なく、威勢を張り、

「お帰りなさい……子供達よ!」

と言っていた。




それから私は屋敷の全員に威勢を張るようになった。


弱い自分を隠す為に……


執事やメイド達はさぞ失望しただろう。

そう、思っていた。


だが皆、私に、私を信じて着いてきてくれた。


しかし、私の屋敷、いや私のヒトコ・ロシ侯爵家は崩壊へと、


向かっていた。


そんな時だった。

上から……楽園から私に差し伸べられた手があった……


それは、楽園に潜む悪魔だった。


それは、本来敵の魔族であった。


その時私は…

何を血迷ったか、

その手を…取ってしまった。


それは侯爵家の崩壊ではなく、

人として、人間としての崩壊の始まりだった。


奴らは情報を渡してきた。

共犯者にしてもう、逃げられないように……


そして資源の支援をしてもらった。

それのおかげで私達は何とか6年間、

生き長らえることが出来ていた。


そして私は、あの日まで覚悟をしきれなかった。


それまでは人と魔族側のど真ん中にいた、

だがあの日、私は決意した!


盗賊達がギルドに捕まえられた日!

その日に!


皆には申し訳ないが……

私はその時、負けると直感していた。


そして実際に負けてしまった。


私は最後の時ぐらいには、

自分の祖である人間達に付くことにした。


この秘密を…希望を…魔を討つ勇気ある者(勇者)

へとッ!




オ「私が魔族と組んだ時に得た情報だ……

  魔族は魔王の力を増加させる武器と道具を持ち、

  復活した魔王を更に強くさせようとしている…

  魔王の封印を解けば…

  その道具の影響で君達では手に負えない存在になってしまうだろう……

  魔王じゃなく魔族を叩きなさい……」


奏架殿……この秘密を君に預ける。

これは魔族でも位の高い者しか知らない秘密事項。


これで、私の人生にも意味ができる……


今までありがとう……我が部下達よ……

読んでくれてありがとう。

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