虚影録 24話 法律の限界。
なろうと違ってカクヨムは伸びずらいわ”PV”が
私、オマエが本来敵である魔族と、
手を組んでしまったのが今から約6年前。
───8年前───
その魔族と手を組んだ原因は、
それから2年前の私が犯した罪からだった。
その時の私は、
侯爵になってから7年。42歳だった。
私の事業が軌道に乗って来ていた時だった。
その子らが目の前に現れたのは……
随分と貧相な格好をしていた。
年齢は16歳ぐらいだろうか、
そのぐらいの子らが3人。
屋敷の門の前に座っていた。
部下からの申告ではその程度の情報だった。
真偽を確かめるべく、私は一人雨の中門へ歩いて行った。
そこにはあざだらけの少年2人と少女だった。
情報ではただの物乞いだと思っていた……
しかし、実際に居たのは親から逃げてきたであろう、
子供達だった。
私は保護しようとした。
が、執事に止められた。
法律で禁じられている行為だと。
だが、私は可哀想で仕方なかった。
他にも、もっと酷い扱いを受けている子らはいるだろう。
しかし、この子達が初めて、私が見た現実だった。
今まで楽々と進んでいた楽園から見下ろした、
初めての現実。
手を差し伸べたくなってしまった。
その子達の目は希望なんて無いように、
まっすぐと、濁りきった目でオマエを見ていた。
ザァーザァー
と雨が強くなる。
執事が雨が強くなってきたから屋敷へ戻りましょう。
と言ってくる。
が、私が放置したらこの子達はどうなるんだ?
親が探しに来てまた地獄のような生活に戻るのでは?
親が来なかろうと、スラムすら無いこの国に、
この子達の居場所がどこにあるんだ?
「せめて、屋敷の庭の屋根がある所にでも置いてはいかぬか?」
私はそう言う。だが執事は。
「だめです。そうしてしまうとオマエ侯爵様が犯罪者になってしまいます!」
あぁ、分かっていた。
最初から高い場所から手を差し伸べるなど出来ぬと、
少し降りなければいけないと言う事も。
私はその時降りてしまった。
いや、自分の意志で侯爵という立場から、
一人の人間として弱き者に手を差し伸べる為に。
執事は失望しただろう。
法と言う”人”として決められたものから逸脱したことに、
だが人間として手を差し伸べずには入れなかった。
執事は呆れたように、だが少し安心しながら、
「庭のテラスまでですからね」
と。
それから、執事はメイド達に指示を出し、
テラスまでと言っていたのに関わらず。
屋敷の部屋まで入れ、
風呂浴びや、服までも仕立て、
ベットで寝かせていた。
私の……ベットで。
執事によると仕返しだったらしい。
それから時は経ち、2年。
子供達は2年間でかなり大きくなっていた。
そして部下からの情報によると、
子供達の親達が捜索願を出し、
子供達を探し回っているそうだ。
その時私は親の頭を疑った。
子供達に様々な暴力を行っていたのにも関わらず、
被害者面をして泣きながら探し回っているらしい。
泣きたいのは子供達であろうに……
子供達はすっかり気力を取り戻していた。
濁りきっていた目は希望を取り戻し、
痩せ細っていた体はたくましく。
そして「前の名前は嫌だ!」とずっと言うものだから、
3人とも名前を付けてあげた。
とても喜んでいたが、
直感で出た名前を付けてしまった。
これでよいのだろうか…?
名前はゼエイン、ワタシ、トナリだ。
そんな、何気ない日常を過ごしていた…
その時だった。
子供達の親が、
「オマエ侯爵の屋敷で子供達の姿を見た」
と、血走った目で騎士団の相談窓口に言ったそうだ。
私はついにかと思った。
覚悟は出来ていた。
だが思っていた以上に失うと考えると、
辛かった。
そして騎士団が令状を持ち、
我が屋敷に調査をしに来た。
そして丁度庭で訓練をしていたせいで、
すぐに見つかってしまった。
最初は私も子供達も抵抗した。
だが私達は未熟だった。
子供達は親の元へ連れていかれた。
そして私は罰金と少し大きな経済制裁を喰らってしまった。
私は、仕方ないと割り切るしかなかった。
これ以上私から動けば、
子供達は更に厳重に親に監禁されてしまうだろう。
その日から屋敷の笑顔は消えていってしまった。
だが、それから一週間も経たない内に……子供達が帰ってきた。
親殺しという罪を背よって……
かわいそ




