虚影録 17話 侯爵の決意
イアイア
──朝、ヒトコ・ロシ侯爵家事務室───
メイドや執事、兵達までもが活気に溢れていた。
明日奏架達が襲撃するとも知らずに…
オ「おはよう。」
メイド達「おはようございます!」
執事達「おはようございます。」
オ「諸君!いつもありがとうな!
今日は少し話があって集まってもらった!
3日前、雇っていた賊達が何者かの襲撃に会い、
ギルドへ捕まってしまった!
奴らはおそらく次、ここへ襲撃に来るだろう!」
オ「だから、お前たちは逃げなさい!」
メA「なぜですか!侯爵様!
従者が貴方様を置いて逃げるなんて事、
するはずがないではありませんか!!」
メB「そうです!侯爵様!私達も戦います!
いえ、戦わせてください!」
執A「そうですぞ!侯爵様!
私も早10年、侯爵様と共にすると誓ったのです!」
執B「私も戦い!侯爵様の盾にもなりましょうぞ!」
他のメ&執「侯爵様!私も!侯爵様!」
オ「一旦落ち着きたまえ……
私も本当は逃げたいし一緒に居たい…
だが!これは私が魔の者と組むという、
悪事に手を付けてしまった罰だ!
私への罰にお前達を巻き込みたくはないのだ…
どうか、私を許してくれ!」
オ「私は怖いのだ……
お前達のことを私の保身のせいで失うのが…
だからこそ!逃げてほしい!お願いだ!」
トチッ
ギィギィィー
???「そーっとそろーり…」
ワ「いやバレてるでしょう…」
???「それもそっか」
ゼ「オマエ・ヒトコ・ロシ侯爵様!
俺達…誇り高きヒトコ・ロシ侯爵家直属!
精鋭部隊が居れば誰一人傷つかせねぇぜ!」
オ「お前達……
いや!お前達も逃げろ!
これは私の問題だ!お前達にも負わせるわけには……!
あの時は強がってしまったが……
本当はお前達も巻き込みたくはないのだ……」
ト「まぁ、例えどこへ飛ばされようと、
ここに戻って侯爵様を守るけどね~」
オ「お前達……」
ワ「私、実は弱音を吐いてる侯爵様嫌いなんですよ。
私たちは、強い侯爵様の背中を見てここまで来たんです。
だから、最後まで一緒に戦わせてください。」
オ「そうか…そうだな!
よし!お前達!襲撃に備え、防衛準備を!」
部下達一同「「はい!!!」」
それからしばらくして屋敷の守り、要塞化を進めた。
──ヒトコ・ロシ侯爵家地下倉庫───
オ「お前達!土嚢を運ぶぞ!」
部達「おっす!」
部A「侯爵様、力持ちっすね!一気に20個なんて」
オ「力には自慢があるんだ!ガッハッハ!」
オ「よーし、お前達!そこに置いておいてくれ!
後はやっておくから剣を研ぐのを手伝ってきてやってくれ!」
部達「おす!」
──ヒトコ・ロシ侯爵家の庭───
ゼ「お前ら~!
こう研ぐといいぞ~!」
ワ「ゼイインが学んだだと?…」
ゼ「はぁ?俺だって学ぶぞ?!」
部B「おお!すげぇ!こんなに良く研げたのは初めてだ!」
部C「本当だ!すっげぇ!俺も研いでみたいな~」
ゼ「良いぜ!これ研いでくれ!」
そう剣を部下Cに渡した。
部C「ありがとうございます!」
ゼ「良いってことよ!」グッド!
──ヒトコ・ロシ侯爵家屋敷内───
ト「ほら~、
さっさとここに食料運んで~」
メA「トナリさんは、なんで、やんないんですか?…」
ト「重たいの持つの面倒くさいじゃ~ん?
はぁ、まあしかたない、やるかぁ~」
──6時間後、ヒトコ・ロシ侯爵家屋敷内───
ト「ふうぅ~終わったぁ~」
オ「皆の者!よく頑張ってくれた!
だが!本番はここからだ!いつ奴らが来るかは分からない!
すまないが夜見張りをしてもらいたい、
交代交代で3人ずつ。
疲れたら休んでもらって構わない。」
部下一同「「はい!」」
オ「精鋭部隊諸君、君達は戦闘に備え、
休んでおきなさい。」
ゼ「分かったりましたぜ!」
ワ「はい!
というかゼイイン、…言葉が…」
ト「は~い。おやすみなさ~い。」
そして精鋭部隊は身体を休め、
オマエとメイド、執事達はあまり寝ずに警戒をし、
夜を過ごした。
──次の日、ヒトコ・ロシ侯爵家───
戦争をするのかと思うぐらい厳重な様だった。
そして、屋敷に近づく影たちが……
いやいや、あんた魔の者と手を組んだ以外にもあるでしょうよ……




