虚影録 16話 無駄待ち
ダイスを握りしめて~ダイスを握りしめて~ダイスを握りしめて~握りし~めて~
──次の日、ヒロビ野原───
鳥は鳴き、草花が揺れ、空は青かった。
奏架は夜、寝る前にイメージトレーニングをし、
準備をしていた。
奏「今日はもう1分で終わらせてやりますよ!」
杉「そうですね!その意気です!
とりあえず、能力を最小限で使ってみてください。」
奏「へいっ!」
そう、奏架が能力を使うと、
一瞬だけ次元の扉が現れ、閉じ、
放った方向の草が上と下で分離した。
杉「ほう、最小限でもこの威力ですか…。
次は何か少しだけイメージしながら使ってみてください。」
奏「ういっ!」
奏『昨日考えたイメージ……
一部の空間を他の場所へ……』
奏架がそうイメージをすると、
奏架の目の前の草から土を覆うように一瞬だけ、
空間が歪んだ。
ズザァァー
杉「うわっ!?
奏架さん!こっちに飛ばさないでください!」
そう、座小杉の少し上に土と草が現れた。
虚『転移って、魔力の消費高そうだねぇ~。』
奏『意外と減らなっかったね。』
奏「杉さん~!すいませーん!」
杉「んっん゛、
今の技で何か通常時と変わることはありませんでしたか?」
奏「魔力の消費は変わらなかったし、……
転移させる場所の制御ができなかった?」
杉「おそらくそれでしょう。
なら、次は条件をイメージしてから、
その技を使ってみてください。
例えば魔力の消費量が増える!でもいいです。
印を書いとくのでそこにお願いします!」
奏「はーい」
奏『魔力の消費量が増える~増える~
そして場所が決まる~決まる~』
奏架が能力使って、別の場所がまたどこかへ消える。
ズザァァー
すると、さっきとは違い、
座小杉の書いた印の上に現れた。
杉「おお、出来ましたね!それが縛りです。
縛りもまた能力の一部なので、
イメージですることができます。」
杉「なら次は縛りの応用、……
”わざと技に弱点を作り出す”と言うのをやってみましょう。
奏架さんの能力なら、自分自身に付与できない代わりに、
魔力消費が少なくなるや、
A次元が使えなくなる代わりに、B次元が開けるようになる。
などのようにイメージして縛りを付けてみてください。」
奏「サーイエッサー!」
虚『サーイエッサーってなんだよそれ、
軍人かなんかか?w』
奏『どうしよう……
昨日イメージしてないのが来た…。』
虚『言われた通りにやりゃいいのに、
逆張りめ……
まぁ、一時間4次元が使えなくなる代わりに
3次元空間内の能力使用が強化、効率化、
される的なのでいいんじゃね?』
奏『あ~それいいね。それにしよう。』
そう奏架が思うと虚天の案の縛りを作った。
奏「さてさーて、縛りの効果はいかほどか。」
奏架が能力を発動した!
すると、草の真ん中辺りにゲートが現れた。
そして0.3秒程度その場に残り、
上に分離した草がゲートに食われた後にゲートが閉じた。
杉「おお、なんて縛りしたんですか?」
奏「一時間4次元が使えなくなる代わりに
3次元空間内の能力使用が強化、効率化をしました。」
杉「よく思いつきましたね!
その発想があれば色々な事ができるはずです!
これで訓練は終わりにしましょう!
明後日のために休んでおいてください。」
奏「はーい!」
虚『すまん杉さん、それ僕のアイディアだ……』
奏「ん?あれ気のせいか、……」
虚『どうしたん?』
奏『いや、なんか気配がして?…』
──ヒトコ・ロシ侯爵家の門───
ゼエイン、ワタシ、がまだ来るはずもない、
奏架達を待っていた。
コロコロコロ~
ゼイインは100面ダイスを振っていた。
ゼ「なぁ、仇共全然来なくねー?…
流石に二日ずっとここで待ってたの疲れぜぇ…」
ワ「ここで待たないといつ来ても対応できませんから、
仕方ないですよ……」
ゼ「でもよ~、
トナリ屋敷に戻ったんだぜ~?
[ここで待ってても他の場所から入れるでしょ?]ってさ~」
ワ「……それもそうですね、私達も屋敷に戻りましょうか。」
そうして男子二人は屋敷に戻って行った。
今がチャンスだが、奏架達が来るのは明後日だった。
ハ〇タ見てないんだよな、




