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陽織、下着コーデ

   何をゴゾゴソしているのだろう?

黎人がパジャマを脱いでいた。

「な?風邪ひきます!」

「え?陽織に直接触れた方があったかいよ!」

そう言って、陽織にもう一度、ギュッと抱きついた。

確かにあったかい。


「昨日はごめん。すごく無理させちゃった。」

(無理?)

「まったく、神嶋さんも、あんな大物件、もう少し人数召喚して欲しいよ。」

「あの、無事、終わりました?」

「うん。あとは、自治体と警察の仕事だね。」

陽織はそれを聞いてホッとした。


「でも、陽織がまさか、白兎様を取り込むなんて、思わなかったけど。」

陽織はその辺りをあまりよく覚えてなかった。

夢中で白桃を呼び出して、ひたすら白桃にお願いしていただけ、と言う記憶しかない。

「陽織が、宙に浮いた時はみんなびっくりしてたけどね。」

黎人はケラケラと笑っている。

「でもね、もうあんな危険なこと、やらないで!マジで心臓止まるかと思った。だから、僕をハラハラさせた、お仕置きだよ!」


そう言うと、黎人は陽織の息が止まるくらいのキスをして、まるで体が溶けてしまうくらい、抱いてきた。


何度も黎人が心配したことを繰り返す。

「ごめんなさい。」

と言うたびに、体の中が溶けそうになった。


気づくと辺りは明るくなり、時計は6時を回ってる。

陽織は、起き上がるといそいそと服を探す。

が、ない!

「陽織の服、汚れてたから、洗濯機の中放り込んだ。クローゼットの中から、新しい服出して。」


シャワーを浴びて、2人で本邸へいくと、美咲と悠人がすでに起きていた。

「あ、やっぱり!黎人、和嶺から陽織が拉致られた!って、チャットが入ってた!」 

おはようもなしに、いきなり悠人に言われた。


黎人はどうやら昨夜、直接自分の家に陽織を連れ込んだらしい。

「え?悠人は祈梨さんを送っただけ?」

黎人はてっきり、悠人が祈梨のところにいる、と思ったらしい。

「あ、当たり前、じゃないか。まだ、ご両親に会ったこともないのに!」

えーっ?と、3人の声が揃う。どうやら美咲も知らなかったらしい。


「あ、黎人、陽織ちゃん午前中借りるわね!」

美咲母に言われて、黎人はびっくりしたあと、不機嫌になる。

「な!勝手にそんな!僕も、着いていく。」

「ダメ!あなたは後期試験の勉強でもしてなさい!」

と、母に言われると、さすがの黎人も逆らえないらしい。


10時近くになると、陽織は美咲に連れられて、前にも行った日本橋の百貨店に行く。

運転手付き、といのは初めてで、陽織はドキドキした。


以前にも会った、外商の神山がやってきた。

連れて入れたのは下着売り場???

「いつものではなくてね、この子に下着一揃え!できれば5組くらいお願いできる?」

   え?下着?なんで?


陽織はいきなり店の試着室に詰め込まれて、上から下まで、下着のサイズを計られた。

   恥ずかしい!

「あ、ちゃんと若い子に相応しくて、身体を冷やさないものを選んだね!」

と注文もつけている。


(体冷やさない?なに?それ。)

「あら?今のブラ、もしかしたらサイズ、合わないですね。あと下はちゃんと履かないと、ダメですよ。」

と言われる。

(履いてます。履いてます。普通に!)


結局、陽織は普段履いている可愛い下着だけでなく、その上に履くちょっと可愛いキュロットペチコートやキャミソールを選んでもらった。


「どうせ陽香のことだから、アニクロやシマニラなんかで、選んでるんでしょ。」

「い、いえ、ちゃんと。その、アトーヨーコドーです。」

確かに今まで、スケートコスは中にビスチェ型の専用下着があった。でも普段は、可愛いうさぎや、桃など陽織が好きなキャラクターで買っていた。

「このキャラクター好きだったわよね!とかで、選んでたんでしょ。」


おっしゃる通り過ぎて、返せない!


「あのね、陽織ちゃん。ティーン向けの下着は中学生までよ。高校生になったら、ちゃんと自分の体にあった下着をつけないと、後で後悔するわよ。」


そう言われて、結局下着を全部で5セット。そのうえ、ブラに至っては、さらに5枚、自宅の母宛に「陽織用」と、送られてしまった!


そのほかにも、ブーツや冬物ワンピース、コートを買ってお昼頃に帰った。

   また、クローゼットの中身が増える。


陽織が買ってもらった服を、美咲と一緒にクローゼットにしまっていると、黎人がなぜ自分を連れて行かなかった、と文句を言った。

    連れて行けないよ!

    ランジェリーショップなんかに!


お昼ごはんの後、あまりにも可愛い下着だったので、嬉しくなって鏡の前で見ていた。

すると、勉強していたはずの黎人に気づかれてしまい、まじまじと見られてしまった。


「え?可愛い!それ、母上の見立て?」

「は、はい。」

いつのまにか後ろから、ギュッとされる。

「似合ってる!」


いや、あの、下着似合ってると言われても。

「そうか。クリスマスプレゼントは、そういうものでもいいのかなー。」

   いえ!ダメだと思います!




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