第7話 この世界、思ったより文明進んでるんだけど
第7話です。
異世界といえば旅!
異世界といえば街道!
異世界といえば王都!
……ということで出発します。
リナの家の前は、薄く白い霧が残っていた。ケモノに壊された建物も多いけど、煙突からは煙が上がっていて、遠くでは鶏の鳴き声が聞こえる。あれから数日しか立っていないけど、村の人達の生活は力強く続いている。
ここへ来た直後は何もかも異世界だったはずなのに、今ではこの匂いも音も少しだけ日常になってしまっている。懐かしさまで感じられる。
私はリュックがわりの布袋を抱えながら、家の前に立つリナの顔を見た。昨日までは都市へ行く話を半分冗談みたいに感じていたのに、朝になると急に現実味が増していた。
「ほんとに行っちゃうの?」
リナが小さく唇を尖らせる。
「うっ……そう言われると、なんか急に卒業式みたいな空気になる……」
「まだ卒業には早いわよ」
彩が呆れた声を出した。
それでも彩自身も少し硬い顔をしていた。お爺ちゃんの前へ進み出ると、真面目な顔で頭を下げる。
「短い間でしたけど、本当にお世話になりました。助けてもらったのに、すぐ出ていく形になってしまって……すみません」
「気にすることはないさ」
お爺ちゃんは穏やかに笑った。
「若い者が外を見るのは当然じゃ。わしも若い頃村を飛び出したことがあるんじゃ」
彩はまだ納得しきれていない顔をしていた。
「でも、助けてもらった恩もあります。なのに私たちは、自分たちの事情で――」
「ここはわしらの村じゃ。だから何があっても自分たちで守る。お前たちにはお前たちの帰る場所があるんじゃろう」
二人のやり取りを聞いていて、私は少し考えた。
帰る方法。
ここ最近は魔法の訓練とか、ケモノ退治とか、村での生活に慣れることに必死で、目的を見失っているような気がする。でも本当は、私たちは旅行に来たわけじゃない。もちろんゲームなんかじゃない。最終的に帰る場所は一つしかない。
奏が静かに頷く。
「人口が多いほど、記録や知識が蓄積されている可能性は高い。僕たちみたいな前例も、都市なら何か記録されているかもしれない」
「まあ、何もなかったら自分たちが前例になるしかないけどね」
悠が苦笑した。
おじいちゃんは縁側へ腰を下ろしながら、少しだけ真面目な顔になる。
「都市へ行くなら、覚えておくといい。北の方にいくほどケモノは多くなり、力も強くなる。最近、その勢力が徐々に広がってきているらしい」
「最前線ってやつ?」
悠が聞く。
「ああ。それに対抗するため魔石が大量に投入されているらしいのじゃ。都市は強い魔法使いも多いが、その分、魔石を大量に使う。最近は村に近い街道にも、輸送隊も増えとるらしい」
「戦争特需ってことですね」
奏が反応する。
「なんかきな臭い感じね」
彩が眉をひそめる。
「便利な力ほど、頼りすぎると怖いもんじゃ」
おじいちゃんの声色も暗い。
リナが突然、私の服の裾を掴んだ。
「また戻ってくる?」
「え?」
「だって、ひなひなたち来てから毎日うるさかったし。いなくなると静かになりすぎるもん」
「それ褒めてる?」
「もちろん」
私は思わず笑った。しゃがみこんで、リナの頭を軽く撫でる。
「方法が見つかったとしても、帰るまえには必ず戻ってくるよ」
リナは少しだけ笑って、それから真面目な顔で頷いた。
朝日が村を照らし始める中、私たちは村を出発した。
◇
村の外へ伸びる道は、今まで歩いていた獣道とはぜんぜん違っていた。いつもは門をでてすぐに森に入って、ケモノを探してたから、意外と知らなかった。地面は踏み固められ、荷車の車輪跡が何本も刻まれている。ところどころには石も敷かれていて、雨でもぬかるみにくそうだった。
すぐにもっと大きな道に出る。石畳の、車ならすれ違いもできる幅がある。
私は足元を見ながら感心する。
「うわ、ちゃんと道路だ」
「街道だな」
レオンが前を歩きながら答える。
「この道を通って大きな街と村々が繋がってる。人も食料も、魔石もな」
奏が周囲を見回していた。
「こんな立派な交通インフラがあるってことは、定常的な生産と消費が成立してるんだ」
「星野くん、考えることが小難しい」
彩が即座に切る。
「いやでも重要だよ。一条さん。この道一本維持するだけでも相当な労力が必要なはずだし、警備もいる。つまり都市側に、それを成立させるだけの余剰生産力があるってことだから」
私は途中から半分くらい聞き流していた。
「つまり?」
「おもったより文明レベルが高い」
「ちょっと失礼よ」
彩がたしなめるが、セレーネが小さく笑う。
「でも、奏くんの言うこと少し分かるわ。私たちも辺鄙な村出身だから、初めて街道を通ったときにびっくりすることの連続でしたもの」
道の途中では、何度か荷車とすれ違った。木箱を積んだものもあれば、布で覆われた樽を運ぶものもある。荷車を引く動物は牛に似ていたけれど、角が妙に大きかった。
「あれはケモノ?」
「いや、普通の動物だ。ケモノのほうが力が強いが、飼いならした例は聞かないな」
レオンが答える。
荷車の脇には、青白く光る小さな石が金具にはめ込まれていた。近づくと、ほんのり暖かい。
奏が目を細める。
「これも魔石か。照明みたいな使い方もしてるんだ」
「光属性を持っていなくても、光らせることくらいはできるのよ」
セレーネが説明した。
「でもそれはおまけみたいなものよ。この魔石は土属性の人が魔力で、この荷車を軽くする魔法を発動させてるのよ」
「魔法でこの荷車をずっと持ち上げてるってこと!?」
土属性の彩が感嘆する。
「つまり彩でも“配達員”になれるってことね」
「異世界では“置き配”は難しそうだけどね」
悠が冷静に突っ込む。
夜、街道といってもここは末端らしく、都合の良い宿なんてない。ましてや物価もわからない田舎者で異世界者。野宿で過ごすことになる。レオンとセレーネは金銭的には余裕がありそうだけど、私たちに付き合って野宿してくれた。
「冒険者なら野宿で一ヶ月以上過ごすなんて当たり前さ」
「そうよ。気にしないで」
二人は言ってくれた。
そして魔石の使い方を教わった。
「魔石からググッと吸い取って、ズバンとやればいいんだ」
「魔石に静かに祈るの。そうすると精霊が私に乗り移って、力を与えてくれるわ」
レオンとセレーネの説明は、異世界人の私にはわかりにくかった。
最初にできるようになったのは、奏だった。
「簡単に説明すると、魔石には魔力を司るエネルギー、いわば魔力ポテンシャルが蓄えられているんだ。そのエネルギーを活用するにはまず、イメージが大切なんだ。振り子のイメージ。オモリの位置エネルギーが最下点で運動エネルギーに変換され、最下点を過ぎるとまた位置エネルギーに変換される。その振り子のイメージを……」
奏の説明はもっとわからなかった。
「わかんない」
「星野くんらしいけど…」
「お前、それ説明しているつもりか?」
みんなから総ツッコミされた。
夕食後、寝る前の時間と、昼間は歩きながら、あーでもないこーでもないやっているときに、悠が、
「接触している方が良いって、スマホを充電しているみたいだな」
と言った。私はワイヤレス充電器の上におかれたスマホになったイメージで魔石を手に乗せた。
「なっ、何かを感じる!」
頭の中、視界の右上に、電池マークと稲妻マークが表示された感じ。体が熱くなる。湧き上がってくる力。
「やーっ!」
近くの立ち木に熱を放つ。立ち木は炎に包まれた。街道の通行人が驚く。私たちはコソコソと逃げ出した。
このイメージを伝えると、彩も悠もすぐにできるようになった。
私たちは第二段階魔法使いとなった。
◇
街道の峠は森が近かった。葉の隙間から差し込む細い光が、街道の石畳を彩る。鳥の鳴き声に混じって、時々、低い唸り声のようなものが聞こえた。
レオンが急に歩みを止める。
「来るみたいだな」
レオンはそれほど緊張していないようだけど、私は村を襲ってきた巨大トカゲ型を思い出し、身構えた。愛剣『ビームサーベル』を引き抜く。
次の瞬間、森の奥から灰色の小型ケモノが飛び出してきた。犬に似ているけれど、目だけが異様に赤い。
三体、四体、奥にはもっといそうな気配。
「群れよ!」
彩が叫ぶ。
レオンの腕輪にはめた魔石が淡く光った。
地面が爆発したみたいに盛り上がった。
「ギャワン!?」
突き上がった土塊がケモノをまとめて吹き飛ばす。しかもレオン本人は息一つ乱していない。
続けてセレーネが静かに手を振る。細い青い線が空気を裂いた。森の木の幹が水平に切断され、その奥にいたケモノたちもまとめて倒れる。
「レーザーカッター……」
奏が呟いた。
ケモノの残りがこちらへ向かってくる。
「ひなひな!」
彩の声に反応し、私は地面を蹴った。
セレーネにもらった魔石。まだ腕輪にも指輪にもしてないから、左手で直接握り込む。今までと違う感覚。体の奥から無理やり力を引っ張る感覚が薄い。代わりに、外部から熱い流れが腕を通ってくる。
「えーい!」
私は勢いのまま剣を振る。
いつもよりも強く輝いた『ライトセーバー』は、なんの抵抗もなく、ケモノを両断した。勢い余ってバランスを崩す。
「すご……!」
「油断しない!」
彩が銃を構えて、杭を発射した。杭はケモノを2、3匹貫通した後、木の幹にあたって爆発した。唖然とする彩。以前より威力が爆上がりしている。
ケモノの群れは全滅した。
「俺にも獲物を残しておいてくれよ……」
悠がぼやいた。
夕方の野営地には、焚き火の煙が細く立ち上っていた。空は赤く染まり始め、遠くの山影が黒く沈んでいく。火のそばに座ると、昼間の疲労が一気に身体へ戻ってきた。
私は干し肉をかじりながら空を見上げる。
「冒険者の旅って感じしてきた……」
「ゲーム感覚になりすぎないように」
彩が釘を刺した。
「えー。でもさ、街道あって、荷車あって、魔法アイテムあって、最初は異世界にしては現実的過ぎるって思ってたけど、だんだんファンタジーになってきた。テンション上がるって」
レオンが笑う。
「俺も初めて魔石を使ったときは、まじで興奮したよ。まあ最初はみんなそんなもんだ」
奏は焚き火の横で、小さな魔石を光に透かしていた。
「これ、等級とかあるんですか?」
「あるわ」
セレーネが答える。
「大きさだけじゃなくて、どれだけ魔力を蓄えているかで値段が変わるの。質のいいものは小さくても魔力がぎっしり蓄えられているわ」
「バッテリー容量は重要だよね」
悠がつぶやく。
「魔力を使い切ったら、どうやって魔力を込めたらいいんですか?」
「魔石に魔力を込める? そんな事は出来ないさ。使い切ったら黒く濁ってそれで終わり。都市の近くのゴミ捨て場には、黒くなった魔石が山のように積み上がってる」
奏の問いに、レオンが答えた。
「冒険者は稼ぎの半分を魔石に使う。戦うにも移動にも必要だからな」
「つまり消耗品なんだ」
奏が静かにつぶやく。
「そう。強いやつほど大量に使う」
昼の戦闘を思い出した。体力に気を使うことなく魔法を使えるのは魅力的だ。
でも魔石は使い捨て。使えば使うほど消えていく。
奏は考え込むように焚き火を見つめる。
「都市文明って、魔石をエネルギー源にした資源社会なんだな……」
「資源社会?」
「便利なエネルギーがあると文明は発展する。でも、消費量も増える。もし供給が止まったら、社会構造そのものが揺らぐ」
「急に社会学の講義がはじまった」
「あまり得意じゃないけどね」
セレーネは少し不思議そうに奏を見ていた。
「奏くんって、すごいこと考えるんだね」
「え?」
「みんなが“便利”って思うところで、“その先”を考えてる感じ」
奏は少し困ったように笑った。
「単に気になるだけです」
レオンが肩をすくめる。
「難しいことは学者に任せろ。冒険者は戦って飯食えりゃ十分だ」
「レオンさんケモノを探知できるじゃないですか。絶対理屈あるでしょ」
「知らん。勘だ」
「野生のレーダー」
「なんだその言い方」
笑い声が夜の空気へ溶けていく。
焚き火を反射して、レオンの腕輪の魔石が小さく瞬いていた。
私はその光を見ながら、都市という場所への想像を膨らませていた。もっと大きな光があって、もっと便利で、もっと強い魔法が当たり前に使われている世界。
そこに行けば、本当に帰る方法も見つかるんだろうか。
翌日、街道はいっきに賑やかになった。全面石畳になって、しかも緻密で凹凸が少ない。遠くから金属音や動物の鳴き声が響いてくる。
やがて前方から巨大な輸送隊が現れた。私は思わず立ち止まる。
「でっか……」
鉄製の荷車が十台以上連なっていた。荷車を操る御者の側には巨大な魔石が光ってる。私が持っている魔石がシータの首飾りなら、あれはラピュタを支える巨大飛行石だ。荷車に比べたら小さな牛もどきは、重そうな積荷なのに軽々と引いている。
「魔石の輸送隊だ。山からとれた原石を、街に運んでいる」
レオンが説明する。よく見ると荷車の幌の隙間から形は不揃いだけど、まばらに光る石が見えた。
「ケモノとかに襲われたりしないんですか?」
「ケモノも襲ってくることはあるが、それよりも魔石に魅せられた人間の方が多いかな」
「盗賊? 強盗?」
「そういう事。だから護衛は欠かせない。冒険者の一番多い仕事だな」
商人らしい男たちは慣れた様子で荷車を誘導している。護衛の冒険者たちは全員、指輪や腕輪に複数の魔石を装備していた。
私はぽかんと眺めた。
「なんかもう、“魔法使い”っていうより“ダンプのドライバー”だね」
「ひなひな、いい表現するじゃん」
悠が笑う。
奏は魔石を山のように積んだ輸送隊の列を見送りながら、静かに呟いた。
「消費量、相当だろうな……」
「また考え込んでる」
夕暮れ前、街道は最後の峠を抜けた。風が一気に開ける。
私は前を見て、そのまま言葉を失った。
遠くの平原に、城壁で囲まれた街がひろがっていた。
「……え」
想像よりずっと大きい。ここから見える城壁も、大きなマンションくらいはありそうだった。
その内側には無数の建物が並び、さらに奥には高い塔まで見える。夕闇が近づく中、都市のあちこちで光が灯り始めていた。
青白い光。
金色の光。
赤く揺れる光。
まるで地上に星空が広がっているみたいだった。まだ小さい頃、GWの最終日。渋滞の高速道路からみた東京の夜景を思い出した。山道から突然ひらけた視界にひろがった、光の渦。それと比べても遜色ないように思う。
「うわ……うわぁ……」
私は言葉を失った。
「すご……え、なにこれ……」
さすがの彩も冷静ではいられないみたい。
「王都『アウレリア』だ」
レオンがちょっと誇らしげに言う。田舎者に初めて都会を見せる田舎者、というべきか。
私たちはもっと都会を知っているよ、と言いたいところだけど、いままで生活していた異世界の村とのギャップが大きくて、それどころじゃない。
工房らしい区画からは白い煙が上がっている。壁沿いには大きな水路も見えた。まだ遠いのに、人の営みの密度が伝わってくる。
奏がまた学者の目になっていた。
「街が明るい。夕暮れになってもまだ活発に活動している。エネルギー消費が段違い……」
「また始まった」
「いや本当に。もし衛星写真があれば、村のあたりは真っ黒だけど、このあたりはすごく輝いてると思うよ」
奏の声には興奮が混じっていた。
「だから照明がついているってことは、工房稼働時間も長い。生産量も多い。生産するのに必要な物資も多い。だから輸送量も必要になる。そしてエネルギーが必要なんだ」
「つまり、何が言いたいんだ?」
悠が肩をすくめた。
「産業革命だよ。魔力を中心とした別の形の文明が見られるかもしれないんだ」
「奏、今すごく楽しそうだね」
「そりゃ楽しいよ。別世界の文明発展モデルなんて、普通見られないし」
彩は逆に警戒を強めていた。
「人が多いってことは、それだけ危険も増えるってことでしょ」
「正しい」
レオンが頷く。
「都市は便利だが、面倒も多い」
私は街の明かりを見つめ続けた。
怖さもある。でも、それ以上に胸が高鳴っていた。この世界は、私たちが思っていた中世のファンタジーの世界とはまるで違う。
そしてたぶん、その中心があそこにある。
◇
峠を降りたところで最後の野営を済ませて、翌朝、王都『アウレリア』に向かった。街道の人通りはさらに増えていった。商人、旅人、冒険者、兵士らしい集団までいる。耳慣れない言葉も飛び交い、荷車の軋む音が絶えない。
城壁の前には長い列ができていた。
「入るのに並ぶんだ」
私は少しげんなりした。
「テーマパークかよ……早く中をみせて」
「ファストパスは無さそうだね」
悠が笑う。
でも列の周囲を見回すだけでも十分楽しめた。冒険者らしい人たちは、ほぼ全員が魔石アクセサリを装備している。腕輪、指輪、首飾り。複数持ちも珍しくない。
「私たちも魔石を買わなくちゃ……お金、いくらかかるのかしら」
彩がオカン目線で呟く。
列の近くでは、簡単なキッチンを乗せた荷車が止まり、なにやら美味しそうな匂いを漂わせている。
「え、なにあれ。屋台?」
「そう、列に並んでいる人たち目当てにね。火属性の人たちは料理人になることも多いのよ」
セレーネが答える。
「火魔法の熱で、調理するんですね。」
「そう。高火力を売りにする人もいれば、低温じっくりと、という人もいるのよ」
「どうしても家電寄りになるなあ、この異世界は」
悠が苦笑した。
私だけじゃなかった。四人とも、視線が落ち着かない。今までの村とは、人の数も、音も、光も、全部が違う。
列がゆっくり進み始めた。巨大な門が近づいてくる。壁の石材は驚くほど巨大で、表面には複雑な紋様が刻まれていた。城壁を貫くトンネルは青白い魔石の光で照らされている。
城壁を守る兵士たちはゴツい鎧を着込んでいる。中世の甲冑とはぜんぜん違う。
「風魔法が仕込んであって、打撃が加えられると破裂して、攻撃をそらす効果があるんだ」
レオンが小声で教えてくれる。
「……リアクティブアーマー……」
奏がまた理由のわからないことをつぶやく。
ついに私たちの順番が来た。巨大な門の影へ足を踏み入れる。トンネルの壁面を形作る、冷たい石の空気が肌を撫でた。
門の向こうには、光が広がっていた。
私は門の向こうへ、一歩踏み出した。
今回は移動回でした。
次回は王都観光(ただし異世界版)です。




