8-3 第二次魔導戦争の終結
大島合併は超兵器の新開発に力を入れたため、使い回しとなった超兵器の点検は行われず、初期の頃は戦線を維持していたが、次第に故障が多発するようになり、また小島側の超兵器による破壊もあった。常に点検が行われるこの超兵器は、もちろん大島側の超兵器より優れており、一般兵が超兵器を修理できるだけの知識を持たないことも相まって、やがて兵器が枯渇するようになった。
大島合併両国はこのことを知っていたが、超兵器開発が断行された。これに反発した兵士たちの親族たちによって、魔法帝国のマギアではマギア運動が、神聖帝国のレリーフではレリーフ運動が起こり、ここにアークネス家など一部の有力貴族たちが加わる形で運動は武力行使も交えるようになった。これを見た両国は国内でのさらなる混乱は敗退を導くとして、開発を中断し、戦地へは兵器修理の知識を持つ者を重武装で次々と送り出した。この対応により運動は収まった。
このことで両国は開発を再開できることとなった。この開発はには数年程かかったが、その間に徐々に中心部へ迫ってきた戦線は帝都・アイゼンベルグの手前で押し留められていたため都市の被害は非常に少なかった。そして、スカーレット魔法帝国はこのうような兵器を「サニシュライン」と名付けて、量産も行った。この「サニシュライン」は太陽エネルギーをクリスタルに凝縮し放射する超兵器で、これが戦力として使われるようにと戦線は段々と下がっていき、最終的に小国合併をスカーレット島から押し出した。
その後、大島合併は各小島合併国へ直接攻撃を行ったことで、自国の保安のために合併は解体された。これを受けて、特に軍力の弱かったトライン皇国は自ら無条件降伏を行った。これに倣ってアメリア王国、バートル神帝国、ノースランド帝国も無条件降伏を行った。
しかし、クリスタルの領有という利害の一致によって結束が成り立っていたトリトンイン王国、トリトンナイト共和国、南トリトン魔導国の三国は中々無条件降伏の決断を行えずにいた。しかし、トリトン王国の王がソティールに変わると、彼によって三国は提携関係による結束ではなく友好関係による結束であるべきとする三国統合論が掲げられた。
この三国統合論がきっかけとなってトリトン三国は三国友好条約を結び、これにより長い間続いたトリトンの分裂は事実上終結することとなった。この直後、トリトン三国はトリトン新王国として大島合併に無条件降伏を行い、スカーレット魔法帝国とアスタル神聖帝国の勝利により、第二次魔導戦争が終結した。




