7-4 闇の王国滅亡
続フルゴル調査団は大人数であり、狭い山道を一度に越えることは不可能であった。ユースの補佐としてアルトに任じられた戦略家のリーフは一挙に攻め込み、敵の態勢が整いきらない内に鎮圧するという強引奇襲を考えており、これにほとんどの兵士が賛同したため、その場で止まることとなってしまった。
しかし、この時、ユースはエクスカリバーに宿された神の魂の断片から啓示を受けており、その啓示に従って剣を振ると、山が1つ消し飛び、そこに巨大な空き地が形成された。これを見たリーフはユースの承認のもと強引奇襲を命じ、即奇襲は開始された。
闇の王国はこの奇襲に処理が追い付かず、城のある中央都市サリエルにまで攻め込まれたが、闇兵らが独自で動き、戦線を形成した。この戦線をサリエル戦線とし、最後の砦として兵たちは尽力した。この戦線は数日ほど維持され、やがて突破された頃にはフルゴル調査団の数は半数の5万人ほどになった。
一方、戦線が維持されている間に闇の王国の態勢は整えられ、7万人近くの闇兵の軍で5万人の軍を攻撃した。闇の王国の城周辺で起こったこのアンブラの戦いで闇の王国側もシャインズ側も大打撃を受け、最終的にはユースだけが生き残った。
ユースは仲間の命を守れなかったことを悔やみながらも、城へと侵入し、闇王と戦った。闇王は未だ完全に闇へ落ちてはおらず、ユースの勇士に心を動かされた彼は、戦士としての誇りを持って最後まで戦い、やがてユースに敗北した。
ユースはこのことをすぐに見抜き、崩れた城の近くにその死体を生め、退魔の証としてそこにエクスカリバーを突き刺した。その時には既に、闇兵となっていた先住民は皆元の状態に戻っており、この様をその中の1人であるギャモンが『勇敢慈悲の理』として記した。
その後、ユースは元来た道を1人で戻り、王に謁見を行った。アルトは彼の功績を認めることとし、ライン山脈以北を領地として与えた。このことを知った領地の先住民は快く彼を領主として迎え入れ、同時に長い間、浅い状態の続いていたシャインズ王国との関わりは活発なものとなった。




