#31 マリリンVSハーフサタン(後編)
◆今回登場する人物(前編既出は除く)◆
ウォルト(44)
島の長となってから10年目のウォルト。この頃までは全盛期であり、強力な魔法を何度も放てる程であった。水属性と木属性を得意とする。
バジャァァァッッッ...
マリリンの放つ水球が着弾し、爆裂する。その勢いは凄まじくハーフサタンを反対側へ吹っ飛ばした。
「ぐっ...!?」
と言って向かいの家屋にぶつかる。
そこへ、マリリンは
「ハーデストヘイル!」
と氷の礫で追撃。ハーフサタンは横に転がり
「消えろ!」
と闇の球。マリリンは
「ハイドロシールド!」
と防いだ後、飛びあがって上から「アクアハンド」により水の放射で敵を狙う。
「フッ...。」
それを見てハーフサタンは不敵な笑みを浮かべる。
「...?」
「はっ!」
「っ...!?きゃぁっ!!!」
マリリンが小首を傾げている内に、ハーフサタンは手に盾を作って払い、水を反射する。彼女は自分の放った水に吹っ飛ばされて屋根に落ちる。
「とっ!」
ハーフサタンは一跳ねで屋根まできて倒れるマリリンに近寄る。彼女は負けじと
「アイスベルグ!」
と氷塊を放つが、
「無駄なことを...!」
全てヤツの放った闇の波動で粉々にされた。
「そうでしょうか?」
だが、今度はマリリンの方が不敵な笑みを浮かべる。
「何?」
ハーフサタンの方が小首を傾げると
ドバッシャァァァァァッッッッッ!
そこを踏んだ瞬間にダイナマイト顔負けな水の大爆発が起こる。不意打ちを受けて彼はしばらく吹っ飛ばされた。
威力も凄まじくハーフサタンは初めて大ダメージを受ける。
「くっ...貴様っ...!楽には殺さんぞ!」
これにはヤツもご立腹で彼女に一気に距離を詰めてその首を掴みとる。空中に挙げる。
「うっ...くっ...魔法が使えなっ...。」
マリリンは首を押さえて、ジタバタ悶えながら何かに気付く。
「そうだ、私の固有魔法は『インターセプト』。私に触れているものには魔法の行使が不可となる。貴様はどう足掻いても苦しみながら死んでいくのだ。」
ヤツはそれが正しいことだと伝えた。しかし、彼女が気付いたのはそれだけではない。
「い、いいえ。死ぬのはあなたです。さっきの爆発はSOSを伝えるっ...ためでもあっ...たんです。」
マリリンがそう言ったその瞬間。
「『ボアーウォーター』っ!」
ウォルトの声が聞こえた。ハーフサタンが後ろを向く頃にはもう遅い。ウォルトの放った水のレーザーはハースサタンの胸を貫いていた。
「くっ...そ...。ウォルトがかんなに強い...とは。」
ヤツはそう言ってマリリンを離し、地を滴らせてその場に倒れる。
「大丈夫かの?」
それからウォルトも屋根に上がってきて、マリリンに手を差しのべる。彼女はその手を取って
「ありがとうございます。」
と立ち上がった。
こうして、水の賢者・マリリンとハーフサタン・マグネスの一戦は島の長・ウォルトの乱入によりマリリン側の勝利で幕を閉じ、彼女はウォルトとともに安心して家の中へと入っていった。




