5-2 巨石落下と三大神
バッファル島を1人の長と7人の賢者が、他の四島をそれぞれ異なった1人の長が納めるようになると、バッファル諸島にはしばらくの平和が訪れた。
次に平和が崩れたのはそれから10年程後のことであった。その年のある日、占いに長けた二代水の賢者であるオアシスは水晶を通して、異界から巨大な石が接近するのを確認した。オアシスは二代バッファル島長であるジェイルにそのことを伝えた。
そして、まもなくその巨大な石は島の南端に落下した。その衝撃でそこにあった山々が破壊されてそこに入り江が出来る。そこにあったピーホルドという山里が消し飛び、その里の民は全滅してしまった。また、巨大な石は島のようになり草木が生い茂った。
それから、入り江で正体不明の巨大な怪鳥やピーホルドの民の怨霊の出現が確認され、危険だと判断したジェイルは島民を集めて近づかないように伝えた。後にその入り江は戒めの入り江と言われるようになり周囲の島の民や、遠征に来たアストラル諸島の民も近付くことはなかった。
だが、怪鳥が戒めの入り江を離れると、島の人々を襲うようになると入り江に近付かずとも危険な状態となる。そこで、ジェイルはその怪鳥をファルコンと名付けて危険生物としてバッファル諸島全体に報告をした。
それを受けて、シャインズ王国は騎士団を派遣するが、ファルコンの群れに襲われて全滅してしまった。そのことで人々を守るのは島の長と賢者のみになってしまった。
やがて、ジェイルは神に頼るようになる。島の7賢者は集まって天界と人界とを繋ぐ「天人の儀」を行った。すると、土の神であるツチガミと風の神であるフウジン、雷の神であるライジンの三柱が応じた。その神々は賢者に自ららの石像を建てよとの神託を与えた。
賢者はその神託をジェイルに伝え、すぐに三大神の石像の構築を開始した。北端にツチガミの、南西にはライジンの、南東にはフウジンの像が作られることとなり、数週間程で全て完成した。その間にファルコンは次々と人々を襲って死者を出したが、次第にバッファル島のファルコンは島の外へ逃れていった。
その機を見て、7賢者は再び天人の儀により石像を機転に結界を施せとの次なる神託を受けたため、すぐに7賢者は長とともに三大神の石像をツチガミ、ライジン、フウジンの順番で回って結界の機転を作るやがて島を囲む巨大な結界とした。
それ以降、ファルコンがバッファル島に現れることはなくなった。




