38.聖剣の章
儀より幾日の後。散らばりき邪神の魂が東の島の民に宿る。その魂、彼の精神蝕み悪としその意のままに操りけり。
操られし者、その国に逃げし怪鳥らを連れて北端の山の奥へ逃げる。されば、そこの人々彼の兵と化し邪悪な力によりて国の敵対者となる。なお、彼等闇の王国を建国す。
その国の脅威徐々に増し、やがて民を討つ兵も現れ長は彼の山奥へ隊を派遣す。されど、未だ彼等は戻らず。その後、幸いにて一人が傷を数多現して戻るが、「怪鳥は全て引き裂き、闇の民は全て討ちき。」と残してやがて命絶えけり。
そのごとき絶望の中にて神は民に聖剣を授ける。それは光を指して、丘に突き刺さる形にて露るがそれを抜ける者はしばらく現れず。
抜く者現れしはその幾年経つ後。その頃、彼は名は有らず長にも知られぬ者でありけり。しかし、彼剣を抜きと広まれば即ち名も有り、長にも知られ、ついに賛される者ともなる。
彼それに応えて曰く、「我闇の王を滅ぼさん。」と。その言を皆信じ、長は兵を募る。さすれば、多くの者が彼と共に行かんと応じ、数は万にも迫る程となる。
そして、いよいよに王国に向かう。中途の頂は聖剣一振り崩れその間を万に迫る者共が横切る。これを見て闇の王は兵を向かわすが、こちらの軍勢には押され、こちらの剣には蹴散らされ根城に入られる。その頃、万に迫る者は半数にまで減りけるがついに闇の王の前に来る。
「我お前を討ち果たしに参った。」そこで彼は言い、聖剣を振るう。が、王の力も強大で頂を崩しき一振りも効かずなり。かくのごとき戦闘は3日にも渡り、やがては言いし通りに王が討たれる。
刹那、王に兵とされたものは正気に戻り、討ちし者は退魔を果たさんとしてそこに聖剣を突き刺す。
そうして、彼等は再び崩れる頂を通りて進み、他の民迎える中で街に戻りけり。その民によれば聖剣の者に毫光指すように思われたとも思われけり。




