116/149
37.黒龍封印の章
世界樹より移る黒龍は中央の島の東端より現れ、そこに巨大な渓谷を生み多くの者を冥界に送る。やがて、かの者らは怨霊となりて渓谷へ嘆きもたらす。
その間にも黒龍は島の民を次々に屠り、すべからくして人々に恐怖と欠乏与える。そこに神も現れ、現世にても神と龍の戦いおこる。
龍が邪球を多く放てば、輝く最高神はその手で全て受け止める。次なる突進も青神が龍を掴みて防ぎ、続く緑は動きの止まる龍の吹っ飛ばす。龍は叫びつつ、南の島の人住まぬ森へと落ちる。そこへ、神々も向かう。
倒れている龍にまず光の最高神は雷を撃つ。その雷鳴は諸島中に轟き、龍のいる地に大いなる窪みを生む。が、龍には当たらず。先の神が神雷を放たんとする所を見て、かわしたものなり。次いで、青と緑の神々がそれぞれ海の波でさらい、嵐を生む。龍は最大の力を奮いて邪球を放つ。その力は波を弾き、嵐を終焉に導く。
その戦の末、その島の長現れ術を組む。見る神々は封印を試みんとすることを察し、それぞれに補う。天を司る最高神は成功を祈り、海を司る青神は海の力にて術式をさらに強固とする。森を司る緑神は森の中であるからして彼に木より力を分け与える。それにて、術は完成す。
そして、封印の儀はその場にて吟じられ、強き力にて龍封じられ、しはらくそこに眠りけり。




