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日常  作者: 太郎
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電車

 

「えー、次の駅は……」


 アナウンスが車内に流れ、減速を始める電車。立っているアタシにとってはその減速時の揺れが良い。なぜか。その揺れに紛れて色んな人に触れることが出来るのだ。

 体臭と香水の混ざった色んな意味で鼻孔をくすぐる臭いのおじさまや、スカートをこれでもかと短くした女子高生。剃ってやりたくなる程もっさりした黒髪に眼鏡+思春期ニキビフェイスの大学生。

 こんな、あまりお近づきになりたくない人もいるがたまに半端じゃないイケメンが隣に立つことがある。その時には揺れてフラついた体を装い「あ、すいません」と、微かにボディタッチをすることが出来る。

 最高、電車。ひゃっほい。


 私だけだろうか? 電車=下ネタにしか頭がいかないのは。いや、違うの。欲求不満とかそんなものじゃない。

 だって、ビニ本しかり動画しかり痴漢ものといったら大抵電車で行っている……まあ、私の検索かけるワードにもよるけど。そんな、気がする。

 勿論痴漢はダメなこと。分かっている。けれど、女子校男子校に通っている人にとっては、この電車の中でのちょっとした触れ合いで喜びで満ち溢れる。

 ちょっとイケメンがいたら、どんな臭いがするのかな?と近づいてみたくなる。そして、近づいたとしても揺れて移動したんだ位にしか思われない。不審に思われないのだ。

 なんて良い条件なんだ。合法男女交遊ってこうゆうことをいうんじゃないのか。知らんけど。


 電車と聞くだけで逞しい妄想を広げられるし、異性とも触れ合える。なんと素敵な空間であろうか。


 あ、そうそう。こないだも良いことがあった。

 ちょうどその日の朝は電車が空いていて、普段立っていることの多い私が座ることが出来た。私は携帯を弄りながら目的地に到着するまでの暇を潰す。

 そして、私が乗った駅から3つ程過ぎた辺りであろうか。サッカー服の男子高校生が大勢乗り込んできた。

 女子校の私には男子の免疫がないため、声をかけられるはずがないと分かっていても思わず挙動不審な動きを見せてしまう。

 しかも、その男子高校生達が座る私の前に並ぶものだから私の脳内はパニックだった。

 男子特有の汗の匂いも距離の関係か感じ取れず、ちょうど絶妙な位置だから、高校生が吊革(つりかわ)を掴む度に腹チラを堪能できた。


 ビバ青春とはこのことを言うのだろう。

 腹チラ&鍛え抜かれた腹筋。短パンの隙間から見える足&毛が薄い。こんな良い条件が目の前で集団とか、詰んだとしか言えない。

 必死で冷静に携帯を弄るフリをしながら、無音カメラを起動してぱしゃぱしゃしていたのは内緒だ。


 私の通う学校は遠いため、伴う通学時間も人の倍以上である。だからこそ思い付いた電車の中での有意義な時間の使い方。

 まあ、要するに楽しんだ者勝ちって話なんですよ、この世の中。


 退屈だけど、見方によっちゃ変わるの。



 そんな、電車愛好家の私の日常。



コメディーでした。

けど、次は薔薇です。ホモです。びーえるです。ダメな方、嫌悪を抱く方はここまででブラウザを終了お願いします。

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