三十話:私たちの性(さが)
......知らない天井......。
ううん、全然知ってる天井。むしろ何回も見たことある天井。
今までと違うように見えるのは多分、電気が点いてないから。
開いたカーテンの先には、星空が広がっている。赤、桃色、水色、黄色......色とりどりの星が、今にも折れてしまいそうな三日月を囲っている。
私がよく知る、ネルソービュー学園の夜空。
優しい月光が照らしていても、部屋が暗いのは変わらなかった。
「......」
どこも痛くない。頬に触れてみるけど、傷口特有のガサガサを一切感じない。
他にも色んなところを怪我してたはずなのに、まるで全部最初からなかったみたいな。あれかな、誰か回復魔法を使ってくれたのかな?
「んぅ~......んふふ~............」
耳元で甘い声が聞こえてきたから、振り向いてみたら......わおっ。
「むぅ~......ローリエちゃ~ん......らいじょうぶらよぉ~」
ミルルンは微笑みながら、寝言を呟いてる。
ちょっと動くだけで、すぐに唇と唇が触れ合いそうなくらい近い。
いつから同じベッドの中にいたんだろ......?
この感じ、ミルルンも怪我したってわけじゃなさそうだよね。お見舞いに来てくれて、ナチュラルに私のベッドに入ってきて、そのまま......ってところまでは想像できる。
「わたくしは......ふにゃ......嫌いになったりしないから~......んふ~」
......幸せそうに寝てるな。
私はうっかりミルルンと事故チューしないように離れて、そして、できるだけベッドを揺らさないように起き上がる。
心配かけちゃったかなぁ? ミルルンが起きたら、『めちゃくちゃ元気!』って言わないと。
実際めちゃくちゃ元気だし! もうどこも痛くないし!!
私は代理医務室を見渡して、トモル先生の姿を探してみたけど............目に入ったのは彼じゃなかった。
「......すぅー............」
ベッドの横に座り込んで、私の布団の端に突っ伏して、小さく寝息を立ててるのは......げ、幻覚じゃないよね? 一応確かめさせて??
灰色がかった茶色の髪。三日月型のアホ毛。ちゃんと触れられて、さらさらしてる。
ほっぺもつんってしてみる。もちってしてる。
オリーブくんも、もうどこも怪我してないみたいだった。
「はぁあぁぁあ~~......よかったぁ......!!」
私は両手を胸に当てた後、布団に向かって思いっきりため息をついた。
生きてる。私も、オリーブくんも。
私たち、無事あのダンジョンから抜け出せたんだ......! 帰ってこれたんだ......!!
気を失ってる間に何が起こったのかわかんないけど、多分誰かが見つけてくれたんだろうな。
先生かな? それともミルルン?
なんだかんだ、なんとかなるとは思ってたけど......今回は流石にちょ~っと危なかったなぁ。ちょっとだけ死ぬかと思ったな。
『あんたの口の中に、この「ニトロ花」を入れてあげる。胃の中で爆破させてあげる』
『吐き出そうとしても無駄よ。ちゃんと飲み込むまで殴るから』
うぇ~い! 悪霊さん見てる~~? 五体満足ですよーー! 生還しちゃいましたよーー!
あ、はははっ......。
......。
......流石に......
「......こわ......かったぁ......っ......」
「お前は独り言が多いですね」
「うぎゃぁぁああぁぁぁあぁぁぁあーーーーーーーーーーっ!?!?!?!?!?」
真横で声が聞こえたから、つい後ずさろうとして、ミルルンをベッドから落っことしちゃいそうになる。
まっ、窓、窓、の、影が落ちてるところにいる、のはっっっ
「る、るるるるるるるっるっるるるるるるる!?!?」
「そんなに大声を出さないでください。バターフィールドとメイベリーが起きてしまいます」
「あっっっっ」
私は急いで口を塞ぎながら、ミルルンとオリーブくんの方を順番に見た。二人ともちょっと唸っただけで、起きる気配はない。
一息ついた後、私はビシィッてルームメイトくんの方を指差した。
「い、いいいいいっ、いつからいたの!?!?」
注:ちゃんと小声で叫んでます。
「最初からいましたよ」
「ぜんっっっぜん気づかなかったけど!? 全く気配感じなかったけど!? 完全に夜に溶け込んじゃってるけど!?」
「そうですか」
ルームメイトくんの髪も、制服も雰囲気も、全部影にカモフラージュしちゃってる。
ただ、よく見ると目が青色に光ってて......いやでも普通気づかないじゃん、そんな極小サイズの炎で気づくわけないじゃん!!
って......あれ? ルームメイトくん、メガネ外してる......?
「その様子を見るに、怪我はほとんど治ったようですね。あの天使の先生の腕前自体はなかなかのようです」
「う、うん......もう平気だよ! あのぉ、さっきの独り言は聞かなかったことに——」
「お前がメイベリーを追いかけて行ったあと、俺たちはずっと捜索しておりました」
ルームメイトくんはそっと壁にもたれかかりながら、両腕を組む。
まだこっちから何も聞いてないのに、教えてくれるんだ。意外だな......。
「そして、気を失っているお前と、お前を必死に起こそうとしていたメイベリーを見つけたのです」
「あ......」
「何重にも絡まった植物のツルの中に、お前たちを襲ったであろう化け物が閉じ込められていました。あの花の正体は未だわかっておりませんが——」
「あ~......それ私だぁ......」
「そうなのですか?」
ルームメイトくんは少しだけ目を見開く。さては、私のことを舐めていたなぁ~?
まぁ、私自身もあれはびっくりしたけど......。
「あの悪霊ね、爆発するやばい花で攻撃してきてさぁ。だから、攻撃できないようにあの花を枯らそうとしたんだけど、何故かめちゃくちゃデカくなって......たまたま悪霊を中に閉じ込められて......」
「......。............」
思い返せば思い返すほど、あの勝利はまぐれだったんだなぁって強く感じる。もしかしてこれが、主人公補正ってやつ? ウィローさん主人公じゃん! やったー!
「そういやさ、あの悪霊さんは結局どうなったの?」
「第一発見者だった俺が討伐しました」
「マジ!?!?」
「なぜ意外そうな顔をするのです?」
「いやっっ、ルームメイトくんがクソ強なのはわかってて、そうじゃなくてえっと、あ~~っと、うぅ......」
私はゆっくりとルームメイトくんから顔を逸らした。
い、言えない......てっきりルームメイトくんは悪霊の味方だと思ってた~、なんて......!
完全に味方だとは思ってなかったけどね!?
味方の可能性があるって思ってただけだけどね!?
まぁでも、ネルソービュー内で見る幽霊さんと、ダンジョンにいる悪霊って、なんか、結構違うんだよね。
正気を失っちゃったり、肌に黒い穴が空いてたりするのは変わらないんだけど......。
......??
ま、まただ。また。また何かを思い出しそうで思い出せない。ずっと頭のどこかに引っかかってて、いつまで経っても脳の豆電球が点いてくれない。
誰か、絶対誰か言ってたんだよ! ダンジョンにいる悪霊と、ネルソービューにいる幽霊は全然違う的なこと!! 何かが違うって!
私もなんとなく違いわかるの! だって、ネルソービューにいる幽霊さんたちはもっと悲しそう、というか......。
「ガーディナー? 頭が痛いのですか?」
「ふぇ!? い、いや......」
「頭を抱えているので、てっきりそうかと」
「ご、ごごごごごめん! 考え事してただけ!!」
一旦、やめよう。考えるのやめよう。頭パンクしちゃう。
ほ、ほら、一応病み上がり?だから......脳を休めないとね......。
私は背筋を伸ばしながら、再びルームメイトくんと目を合わせた。
「ふぅ......何はともあれ、また助けられちゃったね......私......」
「......」
「えへ......いつもご迷惑をおかけしておりま~す......今後ともどうぞご贔屓を、なんて~」
「......」
「ありがとね。なんだかんだ......何回も助けてくれて」
「......ガーディナー」
ルームメイトくんはその場でしゃがんで、片方の膝で立つ。
ベッドに座る私の顔を、見上げてくる。
月光が、彼を照らして......逆光だけど、初めて、ちゃんと彼の姿が見えて......。
「お前が出くわしたあの化け物は、普段はダンジョンの二十五階に生息していたんだそうです。時々一階まで上がってきて、戦闘経験の少ない生徒を狙っていたらしいですよ」
「うわっ、性格悪っ!!」
そういえば、『久しぶりに一階に来てみたら~』的なこと言ってたような気がするな。
他と比べて強いと思ったら......二十五階から来てたんなら、そりゃあねぇ......。
「彼女は、『地獄ダンジョン探検隊』に指名手配されている者の一人だったんだそうです」
「指名手配!? そんなすごいのに狙われてたの私たち!?」
「はい。ですから......」
ルームメイトくんはベッドの上に、そっと手を置く。私の手から、少し離れたところに。
瞳の炎が、いつもよりも穏やかに揺れている。
彼は一旦、息を吸い込んで。そっと吐いて。そして......
「よく、あそこまで持ちこたえましたね」
......小さく、口角を上げた。
「..................へ?」
え?
え......え? え? え??
わ、笑ってる、だけじゃなく、て。
い、今。
私の、こと、
っ
「——~~~っ!?」
頬が溶けそうなくらい熱くなったから、両手で覆う。
つい目を逸らしちゃって、えぁ、いや、だ、だって、これは、はわ、はわわ案件、でしょっ
「あ、ああああのルームメイトくんが、ほ、ほ、褒め、た......!?!?!?」
「......」
「わ、わわっ、私を!?!? へっ、あ、え、隕石落ちる? 世界滅亡する??」
「......俺はもうそろそろ行きます」
「あ~~~っちょ、ごめん!! 拗ねないで!!」
「拗ねたわけではありません」
『ほんとぉ~~??』って言いたかったけど、ルームメイトくんの目が鋭くなった気がしたから、私は大人しく口を閉じた。
る、ルームメイトくんが、褒め......私のこと......褒めて......。
へ......へへ......
「えへへ............」
「......」
ルームメイトくんは、またほんの少しだけ笑顔を浮かべながら、立ち上がった。
「あの天使の先生にも、お前のご友人たちにも、俺がここにいたことは言わないでください。あの先生は鬱陶しいですし、バターフィールドは......。......。......メイベリーは、俺のことを恐れているみたいですので」
彼はまた、私に背を向ける。そのまま、ゆっくりと扉の方へ歩く。
今まで何回も見てきた後ろ姿だけど......なんだろう。
もう、冷たくない。
「......それでは」
ルームメイトくんは扉を閉じる前に、一度だけ振り返る。
「良い夢を」
「......ぁ......る、ルームメイトくんも——」
私が言い終わる前に、彼は扉を閉じてしまった。
急に静かになる。
耳に入るのは、寝言を呟かなくなったミルルンの寝息と、オリーブくんが指先をピクッと動かす音だけ。
窓から差し込んでくる月光から、何か聞こえてくるんじゃないかって思えるくらい、静か。
「......はわ......」
まだ、熱い。でも、『爆発花』の感覚とは全然違う。
胸が......ほかほかする。
い、いや。忘れちゃだめだよ、ウィローさん。
ルームメイトくんは、私に銃を向けてきたんだよ?
幽霊さんたちは、あの謎の観覧車に付いてる砂時計を壊そうとしてるって知っちゃって......そしたら、銃で口止めしてきたんだよ? 撃つって脅してきたんだよ?
「でも......」
......。
彼の怖いところも、いっぱい見てきたけど。
優しいところも、たくさん見てきた。
それは......無視できない。
無視しちゃいけない。
だから......やっぱり、私......。
『よく、あそこまで持ちこたえましたね』
「っ......悪い人だとは、思えないよ......」
***
「こちら、『オリーブ・メイベリー』くんで~す! はいっ、みんな拍手~」
「え、ぁ、ぇ......っ......う......」
地獄ダンジョンで迷子になる事件が発生してから、数日後。
私は食堂で、いつメンの四人にオリーブくんを紹介していた。
「『芸術創作』と『戦闘技術』で同じクラスの子でね、みんなと一緒にご飯食べたいって言ってくれたんだ!」
「はっ、はじめ、まし......て......っ」
オリーブくんは私の後ろに隠れながら、蚊の鳴くような声を出す。私の肩に触れてきた手は、少しだけ震えてしまっていた。
口で『大丈夫だよ』って言う代わりに、さりげなく手を重ねる。
背後にいる彼が、どんな表情をしてるのかわからないけど......少なくとも、指先の揺れと冷えはマシになっていた。
約束、したもんね。ダンジョンから出たら、一緒にご飯食べようって。
オリーブくん......怖かったはずなのに、みんなと会いたいって言ってくれて......えへへ。
ちゃんと、応えてあげないとな。
オリーブくんが勇気を出してくれたことを、後悔しないように。
「みんなさぁ、今日はできるだけ普通にしててよ? いつも通りのテンションだったら、オリーブくん怖がっちゃうかもだから!」
「いつもあーしらが普通やないみたいな言い方すんな!!」
「お前もどっちかっていうと暴走する側だろうが!!」
「そこ!! お口にチャックなさい!!!!」
私はローリエとキャベツくんにできる限り圧をかけた後、すぐにオリーブくんに笑いかける。
「紹介するね! この関西弁怪力紫ポニーテール少女が、ローリエ・ビューリューだよ!」
「なぁそれツッコミ待ち? あーしツッコむべきなやつ??」
ローリエはミネストローネを口に含みながら、眉をひそめる。
頬が膨らんでるのは、食事中だからなのか、怒ってるからなのかわからない。
「で、このキャベツくんが、キャベツ・グッドネスくん」
「おい!! あまりにも雑すぎるだろ!!!!」
キャベツくんはフォークを握りしめながら、ぐぬぬぬって顔をする。
いやぁ~、みんな性格がわかりやすくて助かるわ~! 紹介する手間が省けるもん。
「ミルルンは......もう知ってるか......」
「んふふ~、わたくしねぇ~、ずっとオリーブくんと仲良くなりたいって思ってたんだ~」
ミルルンは自分の席から立ち上がると、両手を広げながらオリーブくんに近づいて、
「ぅっっっっあ」
で、案の定、オリーブくんは私の背中に張り付いて動かなくなっちゃった。
一連の流れを見てたローリエは、速攻ミルルンにジト目を向ける。
「あんた何したん?」
「え~! わたくし、何もしてないのに~」
ミルルンは天使みたいな笑顔で大嘘をつきながら、再び席に着いた。
私も席に着こうと思って、えっと......とりあえず私がミルルンの隣に座れば、オリーブくんを守れるよね??
ミルルンの右に、私。私の右にオリーブくん。
オリーブくんの右に座るのはキャベツくんで、キャベツくんの右はローリエ。そして、ローリエの右隣はミルルン。
いつも四人だった円が、五人になっただけで......こんなに感覚が違うんだ。
なんか、急に大人数になった気分......。
「んふっ......オリーブくんにギューするのが駄目なら、ローリエちゃんにならチューしてもいいわよね?」
「なんでやねん以外の感想が思いつかん」
ミルルンがローリエに顔を近づけた瞬間、ローリエは躊躇なく彼女をビンタして、そのまま頭を鷲掴みにして、
わぁっ......牛丼の中にホールインワン......。
「だぁ~~かぁ~~らぁ~~~っ、さわるな寄るな近づくな!!」
「むぐぐ~......ぎゅうろんおいひいわ~」
ミルルンは牛丼の中に突っ伏した状態のまま、なんかもごもごって喋った。ちゃんと呼吸できてるのかな......?
「おいチビロリ!! 『寄るな』と『近づくな』はほぼ意味一緒だぞ? 重複してっぞ~?」
「あんたはあーしの一言一言に突っかからな死ぬんか......?」
まったくこやつらはぁ、『今日は普通にして』って言ったのにぃ......。そういうところも好きだけど......。
「こらこら、三人とも~! 過度な暴力と喧嘩は謹んでくださーい! オリーブくんが怖がっちゃうでしょー?」
「なんでウィローが保護者ぶっとるん?」
「いやぁ~、私って意外と保護者のポテンシャルあると思うんだよねぇ......」
「お前正気か?」
私はキャベツくんに向かって、バターロールをぶん投げた。
キャベツくんは当たり前のようにキャッチしやがって、しかも勝手に食べやがる。
「まったく、どの口が『過度な暴力は慎め』とか言ってんだか!」
「返せーーっ!! このドロボーーーーッ!!」
「っんだよ、くれたんじゃなかったのかァ~?」
「あげるわけないでしょうが!! 返しなさいっっ、私のソールフードだぞ!!!!」
「お前そんなにバターロール好きだったのかよ!?」
私はテーブルをバンってしながら立って、バターロールに向かって手を伸ばした。キャベツくんは笑いながらバターロールを上にやって、クソッッッ腕長いなこいつ!!
「ちょっっ、暴れんといてよ! もしあーしのミネストローネひっくり返したらタダじゃおかんからな!?」
ごめんねローリエ、今回だけは無視させて。私の魂がかかってるんだ......!
「おいおい、もう大人しく新しいのもらってこいよ! これもう食べかけだし!」
「あっ、た、......うるせーーっ!」
「今一瞬揺らいだよな??」
「ふっ......ふふふっ......」
己のうるさい声のせいで、危うく聞き逃すところだった。
私は勢いよく口を閉じて、サッと右を向く。
......やっぱり。さっきの、控えめの笑い声って......!
「ふふっ......あっっっガーディナー、さ、」
目が合うと、オリーブくんの頬が赤く染まる。
自分の腕を掴んで、目を泳がせて、
「ご、ごめん、笑っちゃって......ぼく......」
「ううん!! ごめんなのはこっちだよっ、オリーブくんのこと置いてけぼりにっ」
「ぜ、全然大丈夫、だよ......むしろ......」
彼は、少しだけ照れくさそうに微笑んだ。
「......みんなの話、聞いてるの......楽しい、から......」
「あ......!」
にんじん色の瞳が、優しく揺れる。
口角には、変に力が入ったりしてない。
本当に、楽しそう。
楽しいって、思ってくれてる。
笑って、くれてる......!
「よ......よかったぁ......!!」
一緒にご飯食べようって、言い続けてよかった。
あのとき、オリーブくんの本音が聞けて、よかった。
こうして、みんなと話せて......楽しく過ごして、みんな笑顔で、
「えへへへっ......わ、私たち、普段からこんな感じだから! そのぉ......」
「そう、なんだ。賑やかで、いいね......」
「......うん!!」
やっぱり、みんな笑顔が一番だよね!!
「あ、そうそう! オレさぁ、ちょうど面白れぇ話題持ってんだよ!」
............人が感動シーンを繰り広げてるっていうのに、空気の読めない男め......!!
「なんや? 場合によってはあんたもミルフォイルみたいにすんぞ?」
「私も怒る!! ついでにオリーブくんも!」
「えっっっぼ、ぼくは——」
「お前らさぁ、『性の六時間』って知ってるか?」
こうしてキャベツくんの顔は、ホワイトパスタの深淵に沈められたのでした。
これで、この話終わりって思うじゃん?
『性の六時間』なんて単語、二度と出てこないって思うじゃん?
......フラグだったんすよ......。
次話:性の六時間
です、ハッピーホリデーです
当時の私はどんな気持ちでこれを書いたのでしょう




