135話:仲間割れ
「や、やっぱり......私たち生徒が記憶を取り戻してるのは、この『宇宙ジャム』のせいだったんだ............」
私は自室の床に座り込んだまま、今はもう空っぽな瓶をつついてみた。
カンカンカンって鳴って、思ってたよりも低い音で......もしかしたらこれ、ガラスじゃなくてプラスチックなのかもしれない。
「それで......あのジャムみたいなやつの正体が、ヒトの記憶を具現化した物、みたいな? そ、そういうこと??」
「はい。この瓶は、ネルソービュー内部では『記憶の瓶』と呼ばれているらしいです」
ブレイズくんはゆっくりと息を吐くと、私が持ってる瓶の蓋に触れる。壊したいのか、撫でたいのかわからない。
「新しく入学してきた生徒から、生前の記憶を抽出し......出てきた物体を瓶に閉じ込め、保管する」
「蓋にガーディナーの名前が書いてあるのは、お前の記憶を保管する瓶だから。ただ、それだけの理由です」
淡々と彼の口から出てくる説明文は、シンプルにも複雑にも聞こえて。
わかるような、わからないような。
それでも......点と点が繋がるところはあった。
「......それじゃあやっぱり、宇宙ジャムが大量に保管されてたあの謎の倉庫は——」
「『生憶の蔵』。それが、あの場の正式名称です」
せいおく。の。くら。
唇だけを動かして、言葉の感触を確かめる。
それでもあんまりピンと来なくて、まぁ、あの倉庫の名前自体は別にどうでもいい......
......ってほどではないかもしれないけどっ、
「............私が記憶を取り戻したのは、この瓶の蓋を開けちゃったせいで......」
「はい」
「本来は......倉庫で保管されてるはずで......でもなぜかここにあって............」
ブレイズくんはね......さっきからずっと、私の背中に手を添えてくれてるの。
まるで、私がいつ倒れても大丈夫だって。言ってくれてるみたいで。
ほんの少しだけ眉をひそめて。瞳の炎も小さくしちゃって。
でも。
その表情に映る感情は、『心配』......だけじゃなさそうだったの。
なんとなく。だけど。
わからないけど。
「ね、ねぇブレイズくん。でも私、瓶を見つける前から記憶は取り戻してたよ? ちょっとずつだったけどさ、」
「......それは......」
「た、確かにねっ、急に全部戻ってきたのはこの蓋を開けた後だったけどねっ、その前からあんなちゃ——......ぁ......と......とにかく色々思い出してたよ......?」
記憶を思い出さない時期もあった。
過去の夢を見なくなった時期もあったよ。
外で倒れちゃった日を境に、ピタッと記憶が止んだの。
あんなちゃんを失ったときのことを思い出して以降、しばらくずっと見てなくて......その理由は未だにわからなくて——
「おそらく、ですが............この『記憶の瓶』はだいぶ前から、お前のベッドの下に置いてあったのでしょう」
ブレイズくんの瞼が、一瞬だけ震えた。
「瓶の蓋が完全に開いていれば、お前はすぐに全てを思い出していたのでしょうが............少しずつ思い出していたということは、蓋は半分だけ開いている状態だったのだと思います」
「そ、そうなの......?」
「はい。急に過去の全てを思い出してしまえば、精神が壊れかねません。きっと犯人は、そこを考慮したのでしょう」
私が見つけたときは、普通に閉まってたけどな............あでも、結構緩く閉まってたかも! 簡単に蓋開けられちゃったもん。
「つまり、この騒動の犯人は、俺たちの目が届かぬ内に部屋に侵入し......蓋が半分開いた状態の『記憶の瓶』を、ベッドの下に放置したのです」
「で......それを、私はたまたま見つけちゃって......。............」
「被害者はお前だけではありません。犯人は同じ手口を使って、ネルソービューの生徒たちの記憶を、徐々に取り戻しているのです」
「............」
ブレイズくんは小さく肩をすくめると、ただぼーっと私の『記憶の瓶』を見つめた。
その目が追うのはきっと、蓋に記されたアルファベット。
ネルソービューが私に与えてくれた......『宇佐川なのか』じゃない名前。
「......何故、ネルソービューの連中が、わざわざ生徒たちの記憶を保管しているのかはわかりませんけどね。もし廃棄していれば、いま起きている事件も未然に防げたはず」
「............」
「誰かが倉庫から瓶を持ち出す可能性も、ネルソービューは当然考えていたはずで......でもそれにしては、あそこの警備は随分手薄で......どうして......——」
「ぶ、ブレイズくん!」
つい前のめりになりながら、私は一人でぶつぶつ呟いてる彼を遮っちゃった。
心臓が変に冷たくて、どうしても違和感を飲み込めなくて。
ブレイズくんの瞼が......また震えた。
それか。私自身がブルッて震えちゃったせいで、そう見えただけなのかな。
「ね......ねぇ......もう一度......もう一度だけ、聞くけど............」
「どうしました?」
「............ブレイズくんは............本当に......犯人じゃない、んだよね......?」
彼は別にびっくりしたりも、肩に力を入れたりもしなかった。
ただ私に向かって、さりげなく首をかしげてくるだけ。
「お前も、俺を疑っているのですか?」
「違っ————く、はないかもしれないけどっ、ぶ、ブレイズくんのこと信じてないわけでもなくてっっ!」
だって。
だって、っ
「た、ただ......犯人じゃない、にしては......随分詳しいなって思ったというか............詳しすぎるって、思っちゃったといいます、か、」
「......なるほど」
「それとも、ゾディさんからすでに色々教えてもらってたってだけ? ゾディさんってさ......ネルソービューの事情には詳しくないとか言ってたわりには、結構知ってたりした......し......」
ついごにょごにょ喋っちゃう。
指と指をつんつんしたところで、ブレイズくんが許してくれるわけじゃないのに。
「あ......あのね! もしブレイズくんが犯人でも私っ、誰にも言わないよ!! 絶対に誰にも言わないよ!? むしろ——」
「いいえ。......約束します、ガーディナー」
すると。
ブレイズくんは少しだけ躊躇しながら、私の手をそっと包み込んだ。
「......お前の記憶を取り戻したのは、俺ではありません」
彼の手は、そこまで力強くはない。
なんだか、ミルルンの握り方に似てる......なんて......。
「俺は......わざわざ苦しい思いをさせてまで、お前の記憶を蘇らせたいとは思わない」
「生前とは姿が違っていても、俺にはわかります。お前はまだ若い」
「若くして亡くなった魂の過去が、穏やかなものなはず............」
ブレイズくんは、少しずつ下を向く。
目は燃え盛っているのに、その姿は鶴の折り紙みたい。
何かを祈るような優しさが、私を捉えてるの。
............違うよ。ブレイズくん。
私の過去は、そんなに辛いものじゃないよ。
楽しいことも、嬉しいこともたくさんあった。
大切な友達も、家族もいたの。だから......
「......そうだよね。ブレイズくんは嘘つくの下手だもんね......」
私は微笑んだ。
彼にも私自身にも、おまじないを掛けるみたいに。
「ごめんねぇ、疑っちゃって......」
「......」
「でもさぁブレイズくん、だったら紛らわしい言い方しないでよっ! なんかやけに断定形が多いというか、犯人の手口も全部知ってるみたいなっ、」
「......?」
「せめて『ただの推測ですが』って一言付けてくれてればっ」
「............??」
『よくわからない』って顔されちゃったから、私はやれやれポーズをした。
「はぁ~~~あっ! だってさっきのブレイズくん、まるで真犯人をこの目で見たみたいな口ぶりで——」
「ミテマセンヨッ」
..................................................................。
「————————え?」
「ミテマセン」
ブレイズくんはプイッとそっぽを向きながらものすごい早口&カタコトで..................。
「......ブレイズくん?」
「ミテマセン、俺は何もシリマセン」
「ん~~~? な~~んで目ぇ逸らしてるのかなぁ??」
「知リマセン」
顔を覗き込もうとしてみると、彼は私に背を向けて、
多分めちゃくちゃ目を泳がせてて、
「俺ハ何モ見テイマセン」
「ブレイズくん?? 宇宙人みたいな喋り方になってるよ?? ブレイズくん????」
「真犯人ナド知リマセン」
「ねぇちょっと待ってねぇホントに待ってっ」
「アー、アンナトコロに野菜人間ガー」
「えっ、嘘どこどこ————ってかかるか~~~~い!!!!」
とりあえず、意味不明な言い訳をするブレイズくんの頬をつねる。
もうこの際怒られてもいいもんねっ、赤くなるまで引っ張ってやるもんねっっ
「ぜっっっったい何か知ってるよね!? ねぇ!?!? ねぇ!?!?!?」
「や、めへください」
「吐けーーーー!! 白状しろぉ~~~~~~!!」
「痛いです」
「ねぇお願い誰か教えてよぉっ、ヒントだけでもいいからぁっっ」
「痛」
「真犯人さえわかればブレイズくん捕まらずに済むんだからぁああああああああ!!!!」
......と。何か知ってるっぽいブレイズくんの頬をつねること、二分。
結局何も教えてくれなかったし、なんなら二日間くらい口をきいてくれなくなりましたとさ。
***
「だから違ぇって!! アイツはぜっっってぇ犯人じゃねぇ!!!!」
「じゃあブレイズ以外に誰がいるの?」
『笑顔拡散委員会』の部室に戻ると、早速怒鳴り声が聞こえてきて。
恐る恐る入口の扉を開けてみると、案の定、っ
「ちょ、ちょちょちょちょっと!! なんで二人とも喧嘩してるの!?」
翼と背筋を撫でたのは、凍るような隙間風だった。
睨み合ってたキャベツくんとマーキュリー先輩は、同時に私の方を振り向いてくる。
キャベツくんは息を飲んで、先輩はただ腕を組む。
二人を囲ってたキラ目先輩と一角先輩は、お互い両手を繋ぎながらアワアワしてて。
レベッカ先輩は下を向き続けていて。
プニ先輩は、今日は部室にいないみたいで......まつ毛先輩も......。
............。
「......が......ガーディナー! お前もブレイズは犯人じゃねぇって思うだろ!?」
キャベツくんは私に駆け寄ってくると、歯を食いしばりながらその場で地団駄を踏む。
「生徒の記憶を取り戻すとか! あいつがそんなひでぇことするわけねぇ!! そんなことする理由もねぇはずだ!!」
「あ......そのことなんだけど——」
「なのにこの魚変態野郎はっ、ブレイズが犯人だって決めつけやがんだよ!!」
ついこの間、ブレイズくんが言ってたことを話そうと思ったんだけど......今はそれどころじゃないみたい......。
「っていうかオマエッ、前にこの話したときは『別に犯人がいるのかもね』とか言ってたくせに!! なんで急に裏切るんだよ!?」
『前』......って、あれかな? 初めてレベッカ先輩に、記憶蘇らせ事件のことを打ち明けられたときの話かな。
犯人の最有力候補がブレイズくんだって言われたとき、私、頭真っ白になっちゃって......あんまりそのときのことは覚えてないけど............。
確かにそのときのキャベツくんも、ブレイズくんを庇ってくれてたような......?
「あのときはレベッカも、『ブレイズが犯人だっていう決定的証拠はまだない』って言ってたでしょ? だから僕は、レベッカに賛成しただけ」
「じゃあなんで今になって——」
「でもね。最近になって、証拠が出てきたんだよ」
マーキュリー先輩の白髪が、海の中にいるみたいに揺れたような気がした。
..............................え?
ち......違う。そんなわけない。
だってブレイズくん、自分がやったんじゃないって言ってたよ? ブレイズくんは嘘なんてつかないよ?
なのに、なんで証拠なんて————っ
「僕と、ライケルとジャスパーの部屋に————それぞれの寮の部屋にね。瓶が見つかったんだ。ライケルのはもうほぼ空っぽで、ジャスパーのには変な液体が入ってた」
——き............『記憶の瓶』。
ブレイズくんの言ってた通りだ。例の真犯人は本当に、みんなのベッドの下に......。
「きっとあの瓶のせいで、僕たちは記憶を取り戻してる。なんとなくわかる」
「で......でもよォ!! それだけじゃブレイズが犯人だって——」
「そして。僕の瓶は、ドロドロに溶けた状態で見つかった」
「「——————っ!?」」
すると、マーキュリー先輩は宙に手をかざして、魔法で自分の『記憶の瓶』を呼び出した。
......本当に......溶けてる。ぐちゃぐちゃに溶けた後、多分また冷えて固まって............瓶の側面だったであろう部分に、真っ黒な灰みたいなのがこびりついてるの。
中に入ってたはずのジャム————......記憶も一緒に溶けて固まっちゃったのかどうかは、見た目だけじゃわからない。
「..................レベッカが教えてくれたんだ」
マーキュリー先輩は、膝のように並んだ二股の尻尾に瓶を置く。
ガラス色が汚れているせいで、鱗の輝きが遮られてる。
「例の『ブレイズ・ガントレット』ってやつは、強力な炎魔法を使えるんでしょ? 瓶をここまでめちゃくちゃに溶かせるのは、炎しかない」
炎。
青い炎。
ブレイズくんの炎魔法は特別で。普通のよりも熱くて。
....................................やだ。
「この溶けた瓶は。ブレイズが犯人だっていう証拠になるんじゃない?」
ちがうっ、
ちがう、ちがうちがう違う違う違うよ違う絶対違うそんなわけないやだっっっ
ブレイズくんは約束してくれてっ、だ、だからっっ~~~、
「ぶ、ブレイズくん以外にも、すごい炎魔法使えるヒトなんていっぱいいるじゃん! そそそそれにっ、炎が青くなくても瓶を溶かすことくらい——」
「そーーだそーーだ! ガーディナーの言う通りだぞッ!!」
つい前に出ちゃった私の隣に、キャベツくんは立ってくれる。
いつだって、私の味方でいてくれる。
私よりも、ずっとずっと、自信満々な光の目。
「それだけで決めつけるなんてあんまりだ!! そのよくわかんねぇ瓶くらい、頑張ればオレだって溶かせるし!!!!」
「う......うん! 私でも溶かせる!!............多分............」
「......」
青く光る。
マーキュリー先輩の爪が、少し鋭くなった......気がする。
なん......だろう......?
部室中が、浸水しちゃったみたいに息苦しい。
なんで......? なんでマーキュリー先輩はそんなに怒って、
なんでそんなにブレイズくんを、
なん、で......私たちを————
「〈はーーーっい! 喧嘩はそこまでっ!〉」
笛の音を鳴らす代わりに、レベッカ先輩は手を強く叩いた。
ただ見守るだけにするのは、もうやめたみたい。
「〈どうやら君たち、綺麗に意見が分かれちゃったみたいだけど......そこでっ! ボクから提案があるんだっ!〉」
一瞬だけ掠れた喉を誤魔化すように、先輩は笑いと咳が混ざったような声を出す。
「〈『ブレイズが犯人だと思う派』と、『他に真犯人がいると思う派』がいるんでしょ? それならさ......どっちが先に犯人を捕まえられるか、勝負するのはどう?〉」
「「「勝負?」」」
「〈そう! 勝負! その方が面白いと思わない?〉」
無理に明るい声を出してるのは、私たちのため?
それとも......自分のため?
「〈ボクからすると......ブレイズ・ガントレットくんを捕まえるのも、いるかどうかもわからない真犯人を見つけるのも、どっちも至難の業。難しさで言うと互角だと思うんだ!〉」
「〈この事件は、なるべく早く解決される方がいい。それなら、仲間割れして何もできなくなるよりも、同時に両方のアプローチをしちゃえばいい!〉」
「〈つまり、わかりやすく言えば......〉」
レベッカ先輩は背中で両手を組みながら、私たちの間に入ってくる。
綺麗に畳まれた悪魔の翼は、よく見たら震えてしまっている。尻尾も時計の針みたいに動いてる。
淡い黄色のもこもこヘアも、いつもより弱々しいような。
「〈......ブレイズ・ガントレットくんを守りたければ、マーキュリーがブレイズを捕まえる前に、真犯人が誰か見つけちゃえばいい〉」
先輩は一度私とキャベツくんを順番に見た後、次はマーキュリー先輩の方を振り返った。
「〈そして君は逆に......真犯人が誰か判明する前に、ブレイズを捕まえちゃえばいい。要するに、早かった方のチームの勝ちってこと!〉」
しょ......勝負?
え? ほんとに勝負するの??
このまま......マーキュリー先輩と対立しちゃうって、......こと......?
「ま......待ってレベッカ先輩、私っ——」
「ジャスパー。ライケル」
......私の声に被さるように言ったのは、わざとなの?
ねぇ......マーキュリー先輩............。
「ジャスパーとライケルは、どっちの味方になるの? ブレイズが犯人だと思う?......違うと思う?」
二人は未だに手を繋ぎながら、一緒にザザッと後ずさる。
オロオロして、言葉を詰まらせて、汗をダラダラ流しちゃって、
「あ、あゑゑっ、俺はどっちの味方とか、ゑ、ゑゑゑゑっっ」
「......我は............」
「〈あ! でも、もちろんルールはあるよ! 全員ムリは禁物なのと、敵同士だからってずっと喧嘩するのもダメっ!〉」
今度は二人とマーキュリー先輩の間に入ると、レベッカ先輩はジト目になりながら両腕を組んだ。
「〈スポーツマンシップを大事にすること! だから......キャベツくんとマーキュリーは早く仲直りして!〉」
「「......」」
「〈も、もし仲直りしなかったら......その............〉」
先輩は瞬きを繰り返した後、口を歪んだ『M』の形にしちゃって、頬を赤く染め......
「〈ま......マーキュリー、一ヶ月キス禁止にするから......〉」
「ごめんキャベツ、僕が悪かった。早く犯人を捕まえたくてつい」
「オレはこの謝罪を素直に受け取ってもいいのか????」
マーキュリー先輩とキャベツくんが仲直りの握手するのを見て、笑ったのはレベッカ先輩だけだった。
そ......そんな......スポーツ感覚で挑んでいい事件なの? これって......。
一応、まつ毛先輩がマーキュリー先輩を刺した原因になった事件だよ? ブレイズくんも消されたりしちゃうかも、なんだよ......?
で、でも。
ブレイズくんを守るチャンスは、あるってことだよね。
ブレイズくんが捕まっちゃうより先に、真犯人を見つければいいんだよね。
大丈夫。キャベツくんが味方にいるし。
勝負に勝てばいいだけ。絶対に勝てばいいだけ。
真犯人がいるってことはわかったもん。......ヒントも、全く無いわけじゃない。
大丈夫。今度こそ守る。今度こそ助けるの。
もう絶対に失ったりしない。
大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。
「よ、よし! それじゃあ仲直りのお祝いに、焼肉食いに行くゑーーー!」
「〈あっ、いいじゃんそれ! 賛成!〉」
「一応デボラにも連絡しとくぜぃ!」
「じゃあキャベツの奢りってことで」
「エッ」
..............................大丈夫。
***
その次の日の朝。
ウィローさんは気がつけば、ウサギに変身していたのでした。
『どういうこと??』って思うよね。『今の流れで??』って。
もうびっくりしちゃうよね。
......大丈夫だよ。
ウィローさんも全く同じこと考えてるから。
次話:故意
です。ウサギがたくさん出てきます(?)




