7階層
新作始めました。
前世の俺は「ここは俺にまかせて先にいけ~~~!」と叫んで死んだらしい / 我が人生に一点の悔いなし……いやある
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「湊隊長」
「本当はもっとしっかり休みたかったんですが、仕方ありません。各員7階層への備えをお願いします」
「はい」
俺たちはその場に腰かけ体力の回復をはかる。
桜花さんも流石に疲れたのか、今度の休憩にインタビューを挟むことはなかった。
凛と並んで水分補給をしっかり取る。
『ギリスマティ』。で疲れを感じる事は減ってはいるが、その分代謝は跳ね上がっているので大仁田さん同様に汗はかいている。
調子に乗るとよくないのは重々承知だ。
凜は疲れた表情を浮かべているし、しっかり休めたかといえば微妙なところではあるけどとにかく七階層だ。
大仁田さんと俺、湊隊長を先頭に階段を降りていく。
「寒いな」
先程までかいていた汗が一気に引いていく。
ここが七階層。
体感温度で五度は切っているだろう。
入口のここでその温度だ。
奥に行けばもっと下がっていくらしい。
七階層、別名氷の回廊と呼ばれる階層。
支給されているスーツのおかげで凍えるようなことはないが、露出している箇所は寒い。
「ううっ、やっぱりここはさむいよ~女性の敵~」
女性に冷えは大敵とかいうし俺よりも凜達への負担が大きいのかもしれない。
「おい、いくぞ」
「はい」
環境の変化に足を止めてしまっていたが明神隊長の声で先へと進む。
今のところ気温以外に問題はなさそうだ。
「修太朗さん、この階層は氷雪系は効果が半減するので、魔法を放つときは炎熱系で」
「はい、わかりました」
しばらく進むと複数のモンスターが現れた。
鳥?
ダンジョンの上部を鳥らしきものが旋回している。
その数十。
鳥の一団がこちらをめがけて急降下してくる。
「スノーイーグルです。連続攻撃に備えてください」
上空からの攻撃。
そう経験があるわけではないがやるしかない。
「この盾は、すべてを護る絶対の擁壁。あらゆる敵を弾き、我に光の加護を授けよ。我は拒絶し我は決意す『マジックシールド』」
魔法の盾を三枚発現させる。
前衛の三人の前に薄い水色に光る盾が現れる。
「ガンッ」
直後、スノーイグルが激しい音をたて魔法の盾に衝突する。
「ガンツ」
「ガンッ」
鳥目なのも影響しているのか上空から急降下しながらでは識別は困難だったのかもしれない。
次々に魔法の盾に激突し落ちた。
文字通り自爆。
頭から突っ込んで潰れて落ちていく。
後続も、急に減速することは困難だったのかそのまま十羽すべてが落ちてそのまま消滅してしまった。
予想外の結末にあっけに取られてしまったけど、これって最良の結果だよな。
「修太朗さん……」
「まじっすか。身体あったまる間もなかったっす」
「いや~なんかうまくいきました」
目の前に魔石が三個落ちているし言う事ない。
明神隊と分けたとしてもこのペースでいければ最高だ。
鳥系のモンスターが全部こうだと楽だな。
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