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時の加護者のアカネの気苦労Ⅲ~闇を招く手  作者: こんぎつね
3章 ブリコラージュ
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異世界アーリーが変わる日

 私は「時の加護者」アカネ。

 フェルナン国にてマジムが魔将ブルゲンに命を奪われそうになった時、彼を救ったのは1本の矢だった。その矢を放ったのはエルフ族の部隊長リオだ。エルフ族?この異世界アーリーにはエルフの存在は今までなかったのに、なぜだろう..

——北の山脈 白糸の滝—


 魔王アルデンが海を渡り来る数日前の白糸の滝では、この世界を一変させる出来事が起きていた。


 それは魔人ローキが森の中で半透明な耳の長い種族を見たことから端を発していた。


 ローキは見たままの事を光鳥クリルに打ち明けたのだ。


 クリルはローキに周辺の森の調査を頼むと、ずっと考えていた。


 やがて、魔王アルデンが魔将を連ねて海を渡ろうとすると、クリルはローキを白糸の滝へ呼んだ。


 「ローキ、あなたはいつから気づいていたのですか?」


 「つい最近です。最初は魔人ドルヂェが魂を分解し魔素に変換しているのだと思っていました。ですが、ドルヂェは魂を変異させる能力を使って、世界に彷徨う魂たちを転生させていたのです。これはいったい誰の意図なのでしょうか? なんとドルヂェは魔界の魔人だけでなく、この世界にも魂を転生させていたのです」


 「この事は私も知らない事でした。ただ私の姉である光鳥レイは気づいていたのかもしれません。この世界が大きく変化することを。ただ、このままではせっかく転生した魂たちは、身体がない為、消滅してしまうでしょう。ですから、私は覚悟を決めました。その者たちにこの光鳥クリルの魂を分け与えます」


 「いけません、クリル様。転生した魂の数は凄まじい数です。それではあなたが消滅してしまいます」


 「ふふふ。私の姉、光鳥レイは魔界のあなた達の為に同じことをしましたよ。この世界にも今、それが必要なのでしょう。そしてそれはきっと私の役目。 魔人ローキよ、あなたには私の姿を刻んでほしい。そしてこの事を妹シドとお母様へ伝えてください。約束ですよ」


 クリルは涙するローキの手を取る。そしてにっこりと微笑むと弾けるように光に変わった。


 その光の中から何万匹もの永久蝶とこしえちょうが生まれ出ると森の中へ飛んでいく。それはまるで白糸の滝から溢れ出た光の河のようであった。


 森を彷徨う耳の長い者たちの肩に永久蝶がとまり羽根を広げると、その者たちは森のエルフとして身体が与えられた。


 また永久蝶は最果ての山にいる者たちの肩にとまると、その者たちは手先が器用な髭を蓄えたドワーフとして身体が与えられた。


 その新たな種族の者たちには長年生きた歴史と知恵が授けられた。


 ローキはその様子を「三世の眼」で確認すると、今まで偽物と恥じていた自分の記憶や歴史を誇りに思うのだった。


 「クリル様、私はあの者たちにも伝えましょう。この世界には偉大なる光鳥クリルがいたということを。そして恥じることなく誇り高く生きろと」


★作者こんぎつねからのお願い。

この度はありがとうございます。

実は作者はモチベ維持のためにみなさんの感想などをいつでも受け付けています。

ですので、一言二言でも残していただけると励みになります。

厚かましいお願いですがよろしくお願いします。

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