宇宙海賊バジュラ視点
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『宇宙海賊バジュラ』の船長であり司令塔であるキングは、予想していた以上に戦いに苦戦していることに苛立ちを隠せなかった。
「船長!! ダメです! 主要エンジンシステムにかなりの損傷を喰らって飛行不能っす!! とりあえず、海に潜ります!」
「オイオイ! あんなおかしな奴らにやられちまうなんて許さねえからな!! お前ら、さっさとなんとかしやがれ!」
よくわからないカラフルな巨大ロボにかなりのダメージを喰らったあげくに…そのあと出てきたよくわからない巨大化した化け物に容赦なく攻撃を立て続けに喰らったことで飛行不能に陥った巨大戦艦は、東京湾へと沈んでしまったのだった。
「海に潜ってどうすんだ!?」
「キング! 落ち着いて下さい。奴らは海の中までは、追ってきやしないはずです。油断させておいて、システムの修理をすませるのですよ! さ、今は温かい紅茶を飲んで奴らの様子を見守りましょう」
「あー! そういうことか!? お前は本当に頭が切れるな!(笑)」
キングのお守り役でもあるクイーンが、地団駄を踏んでいるおバカな船長を椅子に座らせて、温かい紅茶を入れながら余裕のある笑いを浮かべていた。
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クイーンから温かい紅茶を受け取りラウンジのソファにゆったりと腰掛けてキングは、何とか余裕を取り戻していた。
「お前の思惑通りだな!(笑) 奴ら…本当に引き上げて行きやがった。まったく…甘い連中だぜ。へへ」
「この分だと、修理が済むまではのんびりやすめそうですね。(笑)」
「いや…そうも言ってられねえんだ…船が墜ちたことが、母艦に知られちまってたら…姉貴のやつが黙っちゃいねえだろ?」
「あっ!? それは…かなり…ヤバそうですね…」
そうなのです。この巨大戦艦には、母艦があって地球のすぐ側をゆっくりと進行中だったのです。
母艦を指揮するキングの姉のアルテミスは、いつもキングのやり方を批判し…時には暴力で制裁を与えることもあるのだ。
「今回も姉貴には、黙ってこの星に立ち寄ってしまったからな…気付かれたら厄介なんだ…」
「しかし、母艦にはこの船になにかあったらわかるようになっているはずです…」
「あ~! マジでやべえ~! 姉貴…絶対に激怒してるぜ…」
「とにかく…修理を急がせましょう。あと…母艦から通信が入っていないかを確認してきます!」
さすがにいつも落ち着いて毅然としているクイーンでも…アルテミスが激怒するとどうなるかを知っているだけに、背中に冷たい汗をつたわせていた。




