その時一般人は!?
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それでは、ここで『東京』に在住している一般人の方々の様子をお伝えしたいと思います。
「東京に未確認の巨大戦艦が現れました! 住民の方々は速やかに【悪の秘密結社S】が用意した地下シェルターへ避難してください! 繰り返します!」
「マジかよ! 何なんだよあのデッカイやつは!?」
「何かヤバそうだよ! 本部の基地をめっちゃ攻撃されてる!!」
「どうすんだよ? 言われたとおり地下シェルターに行く?」
突然現れた巨大戦艦が【悪の秘密結社S】の基地を容赦なく攻撃しているのを目の当たりにした人たちは、避難誘導されている地下シェルターへ避難することを躊躇していた。
「正直さ…【悪の秘密結社S】って弱いんじゃね?」
「そうだよね! こないだもヒーローたちに怪人やられちゃってたしさ!(笑)」
「ええー!? じゃあ、あの巨大戦艦にやられたら…俺たちの住んでる『東京』は、どうなるんだ?」
「今度こそ…やべえかもな!」
新たに現れた敵にやられている【悪の秘密結社S】を見た人々は、正直…この強大で容赦無い攻撃を仕掛けてきた敵に…かなりゆる~い悪の組織である【悪の秘密結社S】が勝てるとは、どうしても思えなかった。
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《ドガガガァ――――ン!!》
そして、新たな武器を手にして好戦しているように見えたヒーローたちの巨大ロボが、敵のエネルギー波を無数に喰らって高層ビルを押し潰しながら倒れ込んでしまったのを見た人々は、ヒーローたちの身を心配するのではなく…ビルが崩壊したことを口々に嘆いていた。
「あ~!? ちょっとあの高層ビル! 俺の会社の入ってるビルだぞ!」
「オイオイ! あっちのビルは、俺の会社のビルだぜ! 勘弁してくれよ~!」
「ちょ~! 戦うのは良いけど、街を破壊しないでやってくれよ~! ヒーローなんだから、それくらい気遣えっつうの!!」
身を呈して敵と戦っているヒーローや【悪の秘密結社S】に対して人々は、かなりシビアで自分勝手な考えやヤジをテレビに映し出されている映像を見ながら口々に投げつけていた。
「あ~あ、巨大ロボもやられちまった!」
「ヒーローもたいしたこと無いわね!」
「俺たち、どうなるんだ?」
「もう、いっそのこと一番強いやつがさっさと権力を握ったら良いんじゃね?」
…と、こんな具合に一般人の方々はどんな時でも自分たちの生活を第一に考え優先させているので、ヒーローたちがどれだけ頑張っても感謝されることは無いのかも知れない。




