巨大戦艦の中
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ここは、少し時間を戻した…空中戦艦の中の様子。
「ここが『東京』で…あれが、あの【悪の秘密結社S】の本部だな!」
「我々のほうが、奴らなんかよりも力が上だと言うことをこの『東京』に住む人間たちにも、しっかり教えてやらねば!!」
「一斉攻撃で一気に奴らの本部を壊滅させてやりましょう!」
突如『東京』の上空に現れた巨大空中戦艦から、自分たちの力の大きさというものを【悪の秘密結社S】や、この『東京』に住む人間たちに知らしめるために…この戦艦の親玉である【宇宙海賊バジュラ】の船長の『キング』は《一斉攻撃》で形をつけることを命令していた。
「野郎ども!! あんなちんけな悪党どもなんて、一気に叩き潰してこの『東京』はオレさまたちが頂くぜ!!」
「「「オオオ―――――!!」」」
こうして…【宇宙海賊バジュラ】たちの【悪の秘密結社S】への総攻撃が、始まったのだった。
そもそも…ことの始まりは、この【宇宙海賊バジュラ】の船長『キング』が先週発売された宇宙版《悪の組織情報誌・地球特集》を読んで次の自分たちの御宝のターゲットをこの蒼く美しい地球にしようと決めたことからだった。
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【悪の秘密結社S】への総攻撃は、作戦通り上手く成果をあげているように見えていた。
得たいの知れない空に浮かぶ巨大な宇宙海賊船に容赦のない攻撃を受けている【悪の秘密結社S】の本部の映像が、全国ネットで放送されて…人々はテレビの前で恐怖と驚きの声を上げて騒然としていた。
「ワハハハ!! 人間たちもオレさまたちの強さに恐怖と驚きの叫びをあげているようだな!」
「待って下さい! 喜ぶには早いようです! あれを見て下さい! キ、キング!! 何か…新たな敵が現れてこちらを反撃して来てます!」
「な、何だと!? 一体奴らは、何者だ!?」
手下のバランが、前方からこちらに反撃しながら飛んでくるピンクとブルーとグリーンの…戦闘機らしき機体をモニターで確認してキングに報告していた。
《ゴゴゴッ――――!!》
そして、突然…右側から激しい攻撃を受けて海賊船が大きく揺れていた。
「今のは何だ!?」
「へい! 何かデカい頭は鬼で身体はサソリのやたら気持ち悪いやつが、体当たりしてきたみたいです!!」
「てめえら! あんなのに怯んでるんじゃねえぞ!! しっかりしやがれ!」
怒りで頬をピクピクさせながら、握りしめた拳を振り上げると…『キング』は、手下たちに気合いを入れろと命令していた。




