共通の敵
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『東京』の上空に突如姿を現した巨大空中戦艦は、そこが【悪の秘密結社S】の本部だと確信しているように攻撃を仕掛けてきた。
「ええい!! 何なのだ!? 奴らは何者なのだ? ブラックキラー大佐は何をやっておるのだ!! 総動員で、さっさと反撃せんか!!」
「申し訳ありません。突如現れた見知らぬ敵に攻撃を受けておりましたので…どうにも反撃に出るのが遅れていたようですが、たった今、怪人たちが反撃に向かっております!」
あまりの突然すぎる敵からの攻撃に…悪の組織の首領さまもちょっぴり肝を冷やしているようです。
そして、ヒーローたちはというと…
「何なのよ!? あいつら!!」
「どうやら、第三勢力ってやつかもな!」
「それにしても、デカいなー!!」
敵が何であれ、正義のヒーローが戦わないわけにはいかないと…敵の前に出たのは良かったが、『ピンク』も『ブルー』も『グリーン』も、巨大ロボに合体して戦わなければ…こんな巨大空中戦艦に勝てる気がしなかった。
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その頃…『レッド』と『イエロー』は急いで自分たちも戦わなければと…『悪の秘密結社S】を脱け出して『喫茶コロンビア』の地下にある秘密基地へと向かっていた。
「オイオイ!! マジかよ! ありゃ、デカいな! 巨大ロボに合体しないと勝てる気しねーぞ!!」
「ですよね!! きっと、今回は共通の敵を倒す!!…ということで、何とかなるっしょ!(笑)」
さすがに外へ出て…間近で巨大空中戦艦を見た『レッド』も『イエロー』も敵と先に戦っている『ピンク』や『ブルー』たちと同じように巨大ロボ無しで勝てる気がしないと叫んでいた。
《ドドドド―――ン!》
《ドドドド―――ン!》
ヒーローたちに少し遅れをとった形で巨大化した怪人鬼サソリが、激しい死闘を巨大空中戦艦と繰り広げていた。
「うわっ!! 地面がすげー揺れる~! 真っ直ぐ走れねーぞ! それにあの怪人…気持ちわりぃと思わね~か?…頭は鬼で身体はサソリかよ!?」
「あいつら…どう考えても、センス悪いっすよね!(笑)」
『レッド』と『イエロー』が巨大化した怪人を指差して笑っていると、常に連絡を取り合えるようにと耳に付けているイヤホンからしびれを切らした『ピンク』の怒鳴り声が聞こえてきた。
「ちょっと!? いつまで待たせるのよ!! レッド!! 無駄口叩いてないで、早くイエローとこっちへ来てよ!! マジで巨大ロボに合体しないと、あんなのに勝てるわけないでしょ!?」
「へいへい!! あと少しで合流するからさ! そんなに怒んないでよ!」
耳からイヤホンを少し離して『レッド』は『ピンク』に…もうすぐ合流すると伝えてから、通信をオフにしてしまった。




