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嫌すぎた頼み

「んじゃ、マリナ。」

「はいはーい!マリナ=エジェンです!よろしくね。シェール君!フェアリー語についてならいくらでも聞いてください!数学はダメダメ。で、質問なんだけど、好きな女の子のタイプとか!」

「あぅ……。」

「質問には答えろよ~」

先生の悪ノリ。この先生結構好きです私。

「えと……お姉さん的な……何でもないです!」

シェールの顔が真っ赤になる。あぁ可愛い……ペットにしたい……!

「次。えーと……リウカ。」

「はーい!んと、学園案内なら任せて!この学園、無駄に広いから。自然いっぱいだし。迷ったら帰れないからね。うん。で、このクラスで好きになれそうな女の子とか!教えてくれる?」

「うわぁぁぁん!」

うわぁ……シェールが涙目だ。同情。まぁ助けないけど。

「うぅ……助けてください!ミリエナさぁん!」

えらいな。私もリインも当てにならないことがわかっている。でも甘いな。

「そうか。ミリエナか。なるほど。」

「光栄だわ。シェール。」

先生もミリエナも悪ノリしすぎだよ。かわいそうに。まあ助けないけど。

「ところで、ルーチェ。」

「はい?」

なんだろう。すごく嫌な予感がする。

「こいつについてどう思う?」

「は?」

ちょっと待て。何で私。とりあえず……。

「いい子ですよね。どこぞのご主人様と違って。可愛いし。」

「お前……ご主人様て……気持ち悪くないか?言ってて。」

「別に何も感じませんが。」

たまに皮肉で言ってるしね。別に抵抗はない。

「他には?」

うぐ……それ言われるときついものがある。

「……」

「じゃ、レポートということで。全員な。シェールに自分の自己紹介書いて、写真貼って渡せ。締切明後日。今日の朝礼は以上。」

ここがクラス内じゃなければな……視界を真っ赤に染め上げてあげるというのに。

「あ、ルーチェは前に来い。」

何やらさっきとは比べ物にならないほどの嫌な予感がする。あぁ……しらばっくれたい。

「せ、先生……何か用ですか?」

「あぁ。お前の敬愛するご主人様――――エリオスに二日酔いの薬を作って持ってきてもらってくれ。」

「ヤです。」

即答する。絶対ヤだ。エリオスに頼み事なんて――――エリオス=ジェーランス。私の主であり全てにおいて私を超越するモノ。年齢は今年で二十歳。治癒師であり、私の同居人。別名、ブレイカー、壊し屋、地獄の王、最強で最凶で最恐で最狂のモノなどなど。どれも当たっているあたりが悲しい。


ブレイカー。綴りはbreakerだったりする。まんま壊す者っていう意味。恐らく造語かと。ルーチェは彼のことを嫌がってるようにふるまっていますが、実際はそうでもありません。でもあまり好きだというのも恥ずかしいので嫌っているように見せているわけです。

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