直らなかった性分
短め?
「あれ?繋がってるよね……うん。」
「繋がってない。」
「繋がってるって!」
「俺が繋がってないって言ってるんだから繋がってない。」
ものすごいなるほどと思ってしまった自分が悲しい。全然理論になってないのにね。これが奴隷の性ってやつですかね。
「考えてみろよ。俺は契約上お前を好きにできるんだぜ?ってことは、お前が何かする前にそれを止められるんだよ。」
「あ、あれ?でも話は繋がって……あれ?でも繋がってなくて……分かんなくなっちゃった。」
「一応親戚だから言っておいてあげる。話は繋がってるよ……ね、アリス。」
「うん。繋がってたり繋がってなかったり。」
ややこしくなってきた。ダメだこれ。
「うぅ……結局繋がってるのに繋がってなくて……でも繋がってて……」
「ほら、考えすぎるから分からなくなるんだ。というわけで壊していい?」
「いいです?あれ、よくなくて……もう分かんないよぉ……」
「答えを教えてやるよ。」
「本当?」
「俺は嘘はつかない。答えは繋がってない、そしてお前は壊されるべき。」
「あ、そーなんだ。よかった。うん。やっぱり答えが出なきゃね。」
よかったよかった……じゃあ私は壊されるべきで……ん?
「壊されたくないのに何でそんなことになってるの?え?あれ?」
「あのねぇ……エリオスがこの手のことで嘘をつかないわけがないだろ。この男は自分に都合のいい嘘はつく野郎なの。信じちゃダメだろ?」
あ、前提が間違ってたのか。そうだよなぁ……私も結構騙されてきて……ってあれ?
「あんま騙されてない気がするんだけど。」
「そりゃそうよ。だってルーチェ、エリオスの言うことすぐに聞いちゃうんだもの。騙されてるのに気づいてないのよ。」
なるほど。そうか……でもこればっかりはなー……
「性分だしなぁ……」
奴隷としてちょうきょ……もとい教育されてきた身だ。それも四年間も。ご主人様の言うことは絶対。これはもうしみついている。
「うん。お前はそのまま育てばいいんだよ。」
「そっか。そうだよね……うん。」
「だから騙されてるんだってば!」
はっ……また……
「もう騙されてもいいから考えるのやめたい。」
めんどくさいし。直るもんじゃないし。っていうか直す気ないし。
「じゃあ考えなくていい。何も考えずにそのまま身を委ねればいい。楽だろう?」
それもそうだ。もうそのまま……全部頷いていたら楽な気がする……意識が切れかけて――――
「ルーチェ!」
「あ……あーもうまた……」
「そのままでもよかったのに。ま、それだと面白くないけど。」
なんかものすごく疲れた。このまま寝れたらどれほど幸せか。ご主人様、可愛い奴隷は現在眠いです。ここのところ睡眠不足なんです。ってなわけで寝かせてくださいよー……口に出しても無駄だから出さないけど。
この話、結構書きためているのですが、久々にここら辺のシーンを読み返してしみじみと思う、何この普通のイキモノ。現在私の書いているルーチェは覚醒(?)した後なのでもっとこう、辛辣なんですよね。だからここら辺のルーチェがすごい新鮮です。ああ、純粋だー……普通だー……




