大貴族だった平民以下
更新が遅れてすみません。小話三つで疲れ果てました。後はハイリツ達の過去話書いてました。いつかアップします。気長にお待ちくださいね。
「んーと……エリオスは私の同居人で、飼い主で、使い手で……で、ご主人様なわけです。」
「………………」
聞いた本人がまさかのスルーだった。
「おーい……リウカさーん……ちょっ……無視ですかー……あのー……悲しいんですけど。」
「うん。まさか同居してるとまでは思わなかったんだよ……」
「あう……これにはそれなりに深い事情があるんだよ……拾ってもらったときは十歳だったし……」
その他諸々色々と事情が。
「でも今なら一人で暮らせるよね?」
「えーと……うー……」
困った。反論が思いつかない。いや、理由はあるんだけどここで言うのはややこしい。
「本当は駆け落ち……」
「みたいな甘いもんじゃないよ。そもそも許嫁だったから駆け落ちなんてしなくてもよかったし。まあ許嫁だったのを知ったのは四年前拾ってもらったときだけど。」
私の母親であるルリアは六年前からエリオスと知り合いで……まあ色々あったわけだ。
「じゃあなんで一緒に住んでるの?」
「ルリア……こいつの母親に頼まれたんだよ。私が死んだらあの子よろしく~可哀想に親がこんなだから愛情を知らない冷た~い子だけどいい子だから~……多分気も合うと思うし~微妙に似てるしね。親代わりになったげてね~それにあの弟にあの子を渡すわけにはいかないし~あなたなら何とかできるでしょ?というわけで四六四九でよろしく~って。」
「あぁ……ごめんなさい。本当にごめんなさい。あんな母親でごめんなさい。」
私の性格は父親似なんです。母親は私と違って常日頃からテンション高かったんです。
「ま、いいけど。あいつの言うことは当たってたわけだし。俺に賭けに勝ったやつは後にも先にもあいつだけだろうよ。」
しかし助かった。これでややこしい説明をしなくて済む。嘘も言ってない。
「んー……ま、いっか。いろいろつっこみどころがあるけど……次っ。アルファデンテってあのアルファデンテ?」
「うん。あの、名ばかりの王族より権力あるかもしれない大貴族のアルファデンテです。そこの本家の一人娘が私。ま、今はただの平民だけどね。」
「なんで~もったいないよっ。」
「いや……まあ叔父に捕まりたくないし、貴族だと結婚しなきゃだし、面倒なことが多いし、他にもややこしいことがたくさんあるんだよね。」
それに……それに……こっちのほうが居心地がいい。
「ふーん……リインのあれも……」
「あぁ……ティリアは今の父親の姓。私の母親、再婚させられて……さ……ファインスは前の父親の姓。」
「ふーん……ややこしいんだね。」
まあリインは昔ごちゃごちゃとあったみたいたからね。
「で?ほかに聞きたいことは?」
「あぁ……ルーチェさん。」
「うん?」
「いつもあんな風に人を壊してるんですか?」
「まさか。たしかにあれが快感であるのは事実だけどさ……てか、あれは壊したうちに入らないよ。アージェリアは昔遊んであげたからあんな風になっちゃったけど。あとは口調が悪かったかな……昔と同じようにしちゃったから。」
ちょっとだけ悪かったかな~と思わんでもなくもなくもない。
「ま、あんなの大したことないわな。」
「だよね?」
「……もーいーです。」
人生において諦めって大切だと思う。
「ま、そんなもんかな?あ、そうそう。この人たちが先輩って言うのは本当。ここの卒業生。」
「あ、そうなんだ。」
平民以下=奴隷ですね。
ちなみにルーチェはアージェリアに悪かったかな~なんて思ってません。確実に思ってません。




