小話 平穏を望んだお正月
新年あけましておめでとうございます。拙い物語ですが本年もどうぞよろしくお願いします<(_ _)>
平和な日常。長めです。こいつらで小話書きづらい……
「……うちは本日営業しておりません。お帰りはあちらになります。」
「んな嫌そうな顔すんなよ。」
私たちはアイリアの喫茶店にいる。ちなみに現在は午前七時。
「大体昨日もここで飲んでたよね。僕ら。お酒飲みまくったよね。午前四時頃まで……つまりつい三時間前まで君ら居座ってたよね?」
それは言わないお約束だよ。
「いやあ……新年のご挨拶をと。」
「今日の0時に聞いた。」
「私はハイリツにお年玉をたかりに来た。」
「正直で結構。はい。お年玉。」
わーい。
「初詣に一緒に行こうぜっていう誘いだ。」
「……僕とアイリアがつきあってることは」
「ご存じだ。」
「……もう好きにしたら。」
「よし。十一時にミリエナのところな。」
「はいはい。」
「今年も大盛況ね。」
「まあ去年も色々あったからね……神に縋りたくもなるんじゃない?」
ミリエナの神社は大きいしね。
「ていうか毎年毎年お前は実家に行かなくていいのか?」
「いいのいいの。今はノクフォルトだし。」
問題なし。
「本当、すごい人だね。シェール、大丈夫?」
「なんとか……」
人波に流されそうな少年一名。ハイリツが救済。
「うう……背丈が欲しい……」
「……まあ俺らほどは伸びなくてもいいと思うが。」
「百八十突破してるしね。高すぎるのも不便なもんだよ。」
「……羨ましいです。」
まあ頑張れ。シェール。
「ふう、ようやくか。」
私たちはようやく境内についた。かなりの時間を使った気がする。で、お賽銭投げて、手を打って……おしまい。待ち時間を返してほしくなる。
「いらっしゃい。」
巫女服姿のミリエナが現れる。似合ってるなあ。
「ああ、ミリエナ。毎年思うけど似合ってるよね。」
「ありがとう。あけましておめでとう。今年もよろしくね。」
「こちらこそ。」
「シェールもよろしくね。」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。あの、えっと、綺麗……ですね。」
「ありがとう。」
顔を真っ赤にしたシェールは犯罪級の可愛さだけどね。
「若いねえ。」
「全くだ。」
「シェール可愛いわねえ。」
「あうう……」
何この可愛さ!
「シェール、一緒に回りましょうよ。もう挨拶まわりは済んだし。」
「え、あ、はい。」
「あ、ちょっと待って。ミリエナ、はい。お年玉。三人分。」
「あ、ありがとう!」
パタパタと二人は人波にのまれ紛れていく。
「ふう。可愛いね。」
「お前にはあんな時代なかったよな。」
「それは言わないお約束。」
「水飴でも食べに行きましょうか。」
「あ、私も食べたい。」
ここの水飴美味しいしね。
「花より団子ってか。」
「自分で花とか言うなよ。」
ずんずんと進んでいく女二人を見ながらゆっくりと歩を進める。
「あーあ。僕も水飴食べよっかな。」
「奢らないぞ。」
「えー……奢って?」
「上目遣いに言うな。気持ち悪い。」
けらけら笑いながら彼女の髪を結いに行く友人。俺もルーチェの髪を結ってやるか。
さて、今年はどんな年になるかねえ……
平穏を望んだのは誰でしょうね?作者にも分かりませんが。まあ猫かぶった人々は皆、平穏を望んでます。平穏で刺激的な生活を。




