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恐ろしかった彼氏と彼女

有言実行。ちゃんと更新できましたよ!

「はぁ……脅したつもりはないのにな……」

「いや、あれは脅しだ。」

「またやっちゃった。」

「お前にしては珍しいくらい遊んでたな。」

ですよね……はい。分かってますよ。ちょっとキレてましたよ。はしゃいじゃいましたよ。

「リインも恨みあったんでしょ?ごめんね。先に楽しんじゃって……」

「いいよ~……ザマアミロだね。」

この子もやっぱりイッちゃってる。ま、私ほどじゃないからいいけどさ。

「で、この子は多分世界の王とか名乗ってる野郎の手下っぽいからね。情報を得られると思うよ。」

「だろうな……その前にこいつ、魔術師なんだろ?魔力奪っとくか。」

「僕がやるんだよね?」

「当たり前だろ?」

魔術師はハイリツしかいないし、これは仕方がないだろう。

「はぁ……まあ仕方ないか……アイリア?なんで君は僕の手を放してくれないのかな?」

「え……えぇと……なぜか手が離れないのよ。」

「本音は?」

「私以外の女を触っちゃだめでしょう?身内ですらないのに。」

この人もイッちゃってた。うん。独占欲が強すぎるよ……昔は無邪気だったらしいけどその言葉を信用できないよ。

「いや、でもね?魔力を本人から引き離すのは僕しかできないだろうし、あとその人に触れなきゃだめなんだけど……」

「うん。知ってる。」

「いや、じゃあ仕方のないことだと思ってあきらめてくれると嬉しいな。」

「じゃあ……離すけど……そのあと多分……死んじゃうと思うな……私……とハイリツ……とそこにいる女。」

「ごめん。エリオス。僕無理。」

諦め早っ!

「なあ、すんごい例えがあれで悪いんだが魔法の杖やら箒やらあるだろう?」

「……ああ、魔術触媒のこと?まあ杖とかじゃなくてもいいんだけどね。それがどうかした?」

「それ使えばお前が触れることなく魔力を本人からひきはなせるんじゃないか?」

「素晴らしい考えだよ!というわけでそれならいいよね?アイリア。」

まあ、普通に考えたらそれでいいだろう。でもここにいるのは普通とはかけ離れた人たちだ。

「ええ。それなら腕を折るだけですむからいいわよ。」

やっぱり……そうなると思った。

「えーと……とりあえず何を魔術触媒にするつもり?」

「悪いな。これしかない。」

そういってエリオスの力によって、家から天井付近へ瞬間移動をして来て、ゆっくりと落下してきたものは……

「スタンガン……君らしいね……」

「悪いな。とっさに思い浮かんだのがこれだったんだ。電気椅子のほうが良かったか?」

「……いや、こっちのほうがいいよ。うん。電気椅子嫌いだし。処刑用具だからさ。あれ。まああれで精神的にいたぶるっていうのもありなんだけどね……」

とっさに思い浮かんだのがスタンガン(と電気椅子)って……まあ分からんでもないけどさぁ……後拷問狂、恍惚の瞳で電気椅子の使い道を語るな。

「で、これに魔術を施せばいいわけだ。」

そう言って拷問狂……もといハイリツがスタンガンを手に持つと、スタンガンは淡く光り出す。

「はい。これをそこの子にあててスイッチ入れてバチッとすればいいんだよ。」

「だってさ、よろしくルーチェ。」

なんで私……まあくるかなーとは思っていたよ?奴隷だしさ。だけどさ……ねぇ?まあ文句くらいは言ってもいいよね。

「はぁ……結局雑用が回ってくるんだね……」

「だってお前俺の奴隷じゃないか。」

はいはいそーですね。

「ご主人様のためにしっかり働かせていただきますよ……ったく……」

スタンガンをアージェリアの首筋にあてて、スイッチを入れる。無論電力は最小にしてある。それでもさすがエリオスの物だけあってかなりのものだ。バチッっと音がしてアージェリアの体からゆっくりと青い球のようなものが出てくる。光を発しながらふわふわと浮いている……これが魔力?

「で?これをどうすんの?」


魔術触媒……いわゆる魔法の杖とか箒とかそういうやつです。魔力を増幅するのに使います。ハイリツ曰く使い道なしだそうです。最強の魔術師にそんなものあっても無駄だとか。


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