妖怪御殿だった倉庫
有言実行。本当に更新が遅くなってしまった……すみません。
特別倉庫棟へ行ってみると、そこには何億という妖怪に覆われている倉庫があった。
「エリオス、面倒だからってほったらかしにしてたな……」
これだけ黒くなってて気づかないわけがないし。
「うーん……どうしてここに多くの妖怪が集まってるのかしら?」
「中に何か妖怪が好むような何かが入ってるんじゃないですか?」
なるほど……シェールの意見ももっともだ。いっそ倉庫の中身を学園中にまき散らしてしまおうか……そうすりゃ学園も全壊するだろうし。などと不謹慎なことを考えていたらケルシャがやってきた。
「あ、リイン?」
「あ……ケルシャ?さすが。あの中で一番のお人よし。ほったらかしにはしないんだ。」
「気になってな……うーん……これはこれは……お見事としか言いようがないな……」
ケルシャはあの中で一番のお人よしだったりする。というよりも、他があまりにひどすぎるだけなんだけどね。
「だよね。まるで妖怪の御殿みたい。ねぇ。この中って何が入ってるの?」
「いや、それがな、俺たちも知らなくて……エリオスとハイリツとアイリアは知ってるみたいだったんだが……なんでもアイリアを救うときに興味本位と、アイリアの気晴らしのために中を覗いてみようってなったらしい。」
なるほど……アイリアはちょっといろいろあって心に深い傷を負ってしまった。その時の話だろうけど……
「何かな?死体とか?っていうかなんで三人はケルシャや双子に言わなかったの?」
「なんでもものすごくヤバいものだったらしい。これは冗談では言えないなとかって言ってた。死体なら……別にあいつらが隠すようなものじゃないだろうし……」
まあ彼ら本人が死体を大量生産してるしね。
「中こじ開けてみる?」
「でも変なものが出てきたらどうします?それに変にいじったら学園で問題になりますよ?」
だよなぁ……なら電話でもしてみるかな……面倒だなぁ。
「そこにはね、人の死体が入ってるんだよ。僕らが言わなかったのはアイリアのため。ね?エリオス。」
「ああ。そこにはな……女の死体だけがごろごろ入ってるんだよ。惨たらしく殺された女の死体がな。」
「なんだよ……お前らいたのか?」
「ええ。ついさっきに来たのよ。そこに入ってる死体は……私と同じ思いをした人たちなの……まあおそらくだけど……昔入っていたものは、新倉庫に入ってると思うわ……」
アイリア、ハイリツ、エリオスが来ていた。まあ私たちに押し付けることで罪悪感に駆られてとかではないだろう。にしても……アイリアと同じってことは、現学園長に……強姦に近い行為をされた人々ってことか……その中で生徒じゃなかった人だろう。生徒殺したらものすごい問題になるし。
「……じゃあ見ないほうが無難?」
「だろうね。まったく……処分してしまえばいいのに。」
私もそう思う。あの男は死体が好きなのかな?まさかね……さすがにそんな人間とはあまりお付き合いしたくない。
「なんで処分しないんでしょう?」
「分からないわ……」
「分からなくていいよ。アイリア。あんな男の気持ちなんて……分からなくていい。」
だよね。ハイリツの言う通りだ。にしても……いったいなんで?普通処分する。この世の中では人殺しなんてしょっちゅうだ。それを処理する仕事の人もいっぱいいるのに……(給料がいいのとあとは死体マニア)まあその人たちに頼むと噂が回るか……でも自分で処分すればいいだけの話。
「もしかして……」
もしも……もしも……死体に何か役目があるとしたらなんだ?無惨な死体の山を誰かが見たら……驚いて……普通はそこから逃げる。そして二度とそこには入らなくなるだろう……知り合いにも近づかないように言うだろう……ということは、死体の役目は……
「人をここを近づけさせないようにする……」
そんな理由は限られてくる……見られたくないものが何かあるからだ。ああ、エリオスやハイリツは分かってるみたい。教えてくれたっていいのに。これじゃあ強行突破しかないじゃん。
「見られたくないものって……何?」
教えてくれる気はないようだ。なら仕方がない。
「よし……開けてみよう。」
扉の近くの妖怪たちを剣で叩き切る。南京錠もついでに壊す。ちなみにジャスティスには傷一つない。
「さてと……」
エリオスとハイリツとアイリアは基本的に仲が良かったようです。後の双子とケルシャは彼らからすればおまけみたいなものだった様子。




