残念だった友人たち
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「やってみるか。面白そうだし?」
「ちょっ!本気でやめさせてくれ!ルーチェ!」
「あー……うん。とりあえずやめたほうがいいと思う。」
「んじゃ、お前で。」
ものすごく困る!イーリン先生みたいなのをかばわなきゃよかった。
「貸しもあるし。」
「……もしかしてストレスたまってたりする?」
「お前をずたずたに引き裂いてばらばらに解体して全部を壊しつくしたいくらいには。」
どうやら相当たまっているようだった。
「お願いだから他のを相手にしてくれないかな?」
「考えておこう。」
絶対考えないに決まってる。あぁ、なんでこんなのといるんだろう?
「で?状況は?なんで誰の声も聞こえないんだ?いや、まあなんとなく分かるけど。」
「エリオスが考えてる通りだと思うよ?みんな気絶。妖怪たくさん。」
「使えるのは?これだけ?」
これだけってな……いや、まあ少ないんだけどさ。
「……うん。少なくてごめん。」
「シェールは?ただの足手まといってことはないんだろ?」
どうしてこう口が悪いんだろう?もう少しまともな言い方はないのかと言いたい。
「自称黒魔楽師。」
「何級?」
魔楽師は級がある。一番すごいのは特級。次から一級、二級……と続いていくわけで。最低が十級。
「一級です。特級は試験対象外だったので。あれ、十五歳からでしょう?」
「実力だよ。年も性別も身分も関係ない。実力さえあればどんな人間でもかまわない。」
「……一応特級レベルだとは……」
「ま、それだけあればいいか……にしても本当に少ないな……仕方ないか。久々に校内を荒らすということで。」
つまり……
「ま、あと五人いれば充分だろ?」
友人を呼ぶってことか……実力に関しては多分国内屈指。ただし性格に問題ありの。
「一人に電話かけたら全員来るよな?というわけで、ルーチェよろしく。」
自分の友人なのに……どうして私……よし。一番説得しやすい人にしよう……
「もしもし?アイリア?とりあえず、招集だそうで……ま、暇つぶしにはなるけど……」
『……それって逆らったらどうなるの?』
「ご想像にお任せします。あ、ストレスたまってるって言って……」
『今すぐそっちに行くわ!全員で!どこ?』
「えっと……学園の……中学棟付近かな?」
数分……というか三十秒ほど経って――――
「何考えてんのよ……うふふ……そうよね、何も考えてないわよね。分かってるから言わないで。私たちのその時の状況とかそういうのは無視なのよね。知ってる。ええ。知ってるわ。」
「別に全員来いとは言ってないだろ?ただストレスがたまってるって……」
「それで充分脅しなのよ…あなたの場合。」
だろうね。まったく、みんなして人がいい。ま、五人ともエリオスと中学の時からいるんだからいろいろと分かってるんだろうけど。
「で?何があったの?エリオス……僕らだって暇じゃないんだよ。いやまあ僕は暇で暇で思わず拷問しちゃいそうになるくらい暇で仕方なかったけど。」
「魔術師のくせに危機感のない奴だな。今回の黒幕、お前らだぞ。」
「僕は僕。他は他。まったくどいつもこいつも好き放題やってくれるよね。ていうかとっとと君が壊してるもんだと思ってた。」
「あのな、俺だって暇じゃないの。で、状況は簡単。学校が崩壊してる。生徒、教員……何もかもが気絶だとさ。あと、たぶん精霊が理性失ってる。」
それは今初めて聞いた。さて……一応説明。さっき私が電話したのはアイリア。喫茶店経営してる女の人。ドラゴン使いだけどちょっと特殊。魔術師のハイリツ、これはエリオスの幼馴染。拷問狂。リインが吸血鬼になった原因の吸血鬼のケルシャ、それと私の従兄妹で双子のアリスとイリス。ペガサス使い――――二人で一つのペガサスを操る。以上。
登場人物がたくさん増えるの巻。その中で主要二人に関わってくるのはハイリツさんとアイリアさんかな。種族的にというかなんというか。ネタバレになるから言いませんが!
ハイリツさんはごーもんきょーです。おそらく私の書く小説内で一位二位を争うSです。それに惚れちゃったアイリアさんは残念な人です。無自覚Mです。ケルシャはKYです。双子(兄)は普通です。え?妹はって?私の書く小説内で一位二位を争うエロ……残念な方ですよ?いやまあ白い野郎には負けると……思いたい!




