愚かだった妖怪
更新が遅くなったのにもかかわらず短め。すみません。
「……それって主従ですね……主従の契約の刻印。」
「別の人間だろ……なぁ……そうだろ?」
「どうかしら。」
妖怪は襲ってこない。怖くて仕方がない。ブレイカーが。
「さてと。悪いけど死んでもらうわ。」
「待て!待ってくれ!頼む!俺達を統率してる奴について教えるから!本当のネタだ!頼むよ……。」
「あんたみたいな雑魚の情報なんてどうでもいいわ。」
「やめてくれ!俺たちのリーダーはγっていう魔術師だ!」
「そんな変な名前の魔術師聞いたことないわよ。やっぱり大した情報じゃなかったわね。さようなら。愚かな妖怪。」
そう言って私は、妖怪の脳天に剣の状態のジャスティスを刺した。妖怪は粒子となり、跡形もなく消え去った。制服のボタンをとめてリボンをつけてっと……はぁ。まったく。とっとと信用してくれればよかったのに。
「おい!」
「イーリン先生!職員室は……」
「職員は全員気絶している。私は外にいたからな。平気だったんだが。高校も同じ。生徒も気絶している。安全なのはおそらくうちのクラスだけだ。」
「そうですか。だろうと思ってました。意外と速かったですね……結界張って来たから音楽室は無事でしょう。エリオス呼んでるんで。なんとかなると思いますよ。」
「結界……っていつ張ってたの?」
「出るとき。シェールと話してた時かな?」
「気づきませんでした……」
別に隠しているつもりはなかったんだけど。クラスメートにばれたら少しややこしいかもしれないと思っただけで。
「とにかく、なんとかしなくちゃな。あらかた片づけてはきたが……多いな。雑魚ばっかりだが。」
そうか。あらかた片づけてきたのか。ならば、もう大丈夫だろう。
「今日は満月ですよね?」
「おい!」
「月の龍、解放。」
私の体内から銀色をした巨大な龍が出てくる。鱗は白銀で虹色に光る。まるでオパールのように。そして、それが彼女の名前だった。
「オパール。悪いけど人型になって。目立ちたくないし。」
龍は頷き、美しい女性になった。年は二十程に見える。私と同じ銀の長い髪。瞳は金。
「……本当にトラブルに巻き込まれるのがお好きなんですね。」
「好きじゃないよ。」
「ル、ルーチェさん……?何が……」
ルーチェは好きでトラブルに巻き込まれているわけではありません。本人は日常を望んでおります。そう見えませんが。




