たった一人だった理解者
「……疲れた。もうヤダ。」
「そんなに嫌いなのにエリオスが死ぬと困るんだ?」
なんでミリエナにいじめられてるんだ私。うぅ……。
「困るよ……一応唯一の理解者だしさ……四年もいたしさ、なんやかんやで結構いい人かもだしさ……私が必要だって言うしね……そんなの今までいなかった……気がするし。はぁ、なんでいろいろ甘受しちゃうんだ私。そんなことするから標的なんだよね?あぁぁ……本当、なんで許すかなぁ。別に何もかも許せなんて言われてないのに。」
疲れてていろいろと感情を吐露してる気がするけどもういいや。どうでもいい。
「そんなこと言われても分かんないよルーチェ……。」
「うん。分かってる。分かってるんだけどさ。なんか愚痴ってみたかったから愚痴ってみた。」
「ルーチェさんっていい人なんですかね?何でも許すってことはいい人ですか?」
「いや、結構執念深いよ?なんというか……あれが例外なだけで。他の人には結構厳しい。」
なんで、絶対に心を許したりしたらいけない人間に許してしまったんだ私。分かってたはずなのに。
「ほら、もう授業よ。」
あぁ……そうだった。なんでか喋ってるうちについてたけど。故に今は音楽室。
「授業も身に入らない気がする。頭が変な気がするよぉ……術でもかけられたかな?」
「こうしてみると、ただの恋してる少女よ。可愛いわ。ルーチェ。」
「やめてよ……吐き気する。マジで。あんなのに恋なんてしたくない。そりゃ孤独の姫の世界にいるのは多分エリオスだけなんだけどさ?それは恋じゃないと思う。そんな優しいものじゃないって。絶対。」
私も人のこと言えないな……結構独占欲強いかもしれない。まったく。似たくもない奴に似るもんだ。
「ただの執着か依存か。どっちかじゃないかな?」
「ただどころのもんじゃないよ。かなりすごい。ちょっと狂えば怖いことになる。」
それが怖い。すごく怖い。何かがあったら狂って壊れて傷つける。絶対に。それを止められるのは認めたくないけれど……たった一人。
「ルーチェさん?」
「ん?」
「大丈夫ですか?なんか危なっかしいですよ?本当に術かけられました?」
「そーかも。今は頭があんま働かない感じ。ま、どうせエリオスはもともと声がちょっと変だから。」
変というよりは声が武器になると言ったほうが正しい。あの男のすべては武器だ。それは多分私もだけれど。確実にエリオスに会ってから変わってる。まるで調教されてるような。少しずつ染め上げられていくような。そんな感じ。ま、どーでもいーけどさ。
「それ、どういうことです?」
えーと、更新頻度が低くなるかと思われます。私生活が忙しくなったので。三日に一回は更新したいです。とりあえずは頑張れるだけがんばりますね。楽しみにされている方がいらっしゃれば申し訳ありません。それでも読んでいただければ幸いです。




