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『嘆きの丘』は破壊された神殿の残骸が転がる浮遊島。
そこには、闇がいた。
「──クックックッ、待っていたぞ。我を倒さんとする矮小なる勇者よ!」
対して、アスモさんは剣を抜き放ち、切っ先を魔王に向け、
「はっ、良く吠えるわね。七大魔王が一人『傲慢』よ!」
「ふっふっふっ、我が神ルビス様の膝元に屈しなさい、傲慢の魔王よ!」
ツァラトゥストラも乗り気で名乗りを上げる。私は一人、アホらしくなり、
「……………」
無言でハァーと、溜め息をもらす。
「よく吼える小娘どもめ! ならば、その無駄な自信毎、討ち滅ぼしてくれるわ!」
こうして、此処に七大魔王の傲慢と勇者アスモ&神官ツァラトゥストラの戦いの火蓋が切れれる。
「どおりゃー!」
アスモさんが素早い動きで魔王へと肉迫して、剣を振るう。しかし、魔王も負けじと魔法でアスモさんの行動を邪魔してくる。
「させませんよ!」
そこへ、ツァラトゥストラが神官としての神聖魔法で、アスモさんをガードし、魔法による直撃を防ぐ。
さて、そんな中、私はといえば、一人だけ、岩場の影に隠れジッと魔王と勇者&神官の戦いを見ていた。マジで私には戦う力なんで無いし。いや、マジで。
「ふははは、勇者の力はその程度か!」
魔王の魔法攻撃が苛烈さを増し、ツァラトゥストラのサポートを超えてくる。
「ふざけるな! この程度で、負けはしない!」
アスモさんは剣を振って魔法攻撃を打ち消し、魔王を“ザイン!”と斬り付ける。
「…………く、やるではないか。ならば!」
──ゴオォオー!
魔力が溢れ、魔王が人の姿を捨て、異形へと変じる。
「ほう、第二形態ですか。ですが、変身している間、ガラ空きですよ!」
ツァラトゥストラは第二形態へ変身している魔王に向けて、間髪入れず神聖魔法による攻撃を撃ち込む。
──キュドドドド……!
立て続けに起こる爆発。だが、爆炎を裂いて現れた第二形態の魔王は無傷であった。
「まさか、あれ程の爆発でダメージ無しとは!」
「ここは任せなさい!」
そう言って、アスモさんは突貫する。
勿論、魔王も異形になったからには先程とは異なる凶悪な攻撃でアスモさんを迎え撃つ。




