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案外、早かった。
残り二体のエレメンタルドラゴンとは行って直ぐに契約。んで、出てきた光のエレメンタルドラゴン──シャイン。シャインとも直ぐに契約が完了した。
で、シャインの力を借りて、傲慢の魔王の本体をアッサリ撃破。ヘルハスは無事に『嘆きの丘』をその手にしたのだった。
「──フッ、魔王なんぞ、ちょろインだぜ!」
この意味不明な発言をするのがシャインだ。
──さて、ふと疑問に思ったのだが、結局のところ、七大魔王とは何だったのか?
「うむ、彼奴らは人が“人同士で争わぬ”ように、人の欲望から生まれる存在であったのだ」
代表してエアリアルが答えてくれた。
──ふーん。そうだったのね。ま、七大魔王が居ようが居まいが、人は争うわけだけどね。
実際、ツァラトゥストラの故郷のエツトラ帝国はいまだに戦争をしている。もう、十年以上経っている。っつうか、本当にツァラトゥストラはエツトラ帝国に帰らなくていいのだろうか?
そんなことを考えつつ、今日も“薬草摘み”を勤しむ。丁寧に、一番葉を摘んで次の薬草に。
「フーッ、さて、そろそろ時間ね」
私は摘んだ薬草が入った籠を背負い直して、薬草園の施設へ。
「いやー、ミエアちゃんがここで働き出して、早くも十年だ。どうだい? ここに永久就職する気はないかい?」
「……すみません。お誘いは嬉しいのですが……」
やんわりと、主の誘いを断る。ぶっちゃけ、冒険者救済の“薬草摘み”は救済なだけあって、実質換算で普通の依頼を熟すよりも割高かつ用意するのは汚れてもよい服と手袋くらいだ。薬草を入れる籠は薬草園から供与される。
魔法学園に通っていた一年間を除く、約九年で貯まったお金は既に金貨で数百枚。半分は家に、そして、一部はオーサカで使っているとはいえ、それでも金貨数百枚だ。余程の高い買い物をしなければ、これだけでも遊んで暮らせる額だ。だが、私は“薬草摘み”は今暫く止める気は無い。
「ただいま」
私は何時ものように我が家に帰り、階段を最上階まで上り今の自室へ。
「お主、野心は無いのか?」
──全然。これっぽっちも。
エアリアルの問い掛けに、即効でそう答える。
「……吾らの力を使えば、新たな国も作れるのだぞ?」
──興味ないし。それに、今時、国を作るとかアホでもやらないよ。
「……そうか……」
私は部屋着に着替えながら、エアリアルの質問にそう答えた。ホント、マジで国づくりとかアホのやる事だ。
私は平穏を取り戻した日常を謳歌し、日々を過ごしていく。然したる変わり映えのない日常。戦争は遠く、対岸の火事。
「……よいしょっと」
そして、今日も相も変わらずに“薬草摘み”でお金を稼ぐ。冒険者ギルドの救済依頼なので、税金もかからず、賃金丸儲けだ────




