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──ザッパーン!
宿屋に戻ると、皆で大浴場に何故か入ることになった。
「──うっはー! 久し振りのミエアちゃんの裸ー!」
さて、いの一番に騒ぐは、まだ魔法学園の寮長の仕事が残っているツァラトゥストラ。彼女は海を越えた隣国のエツトラ帝国の神官なのだが、今やその影は微塵もない。
「いやー、皆でお風呂とは……」
アスモさんはゆったりと湯に浸かり、ぐでーんとしている。
「はぁー、いい湯ですわー」
そして、何故かファナリスまでおり、お風呂に入っていた。
「……うむ。さすがは温泉であるな」
ヘルハスは広く湯舟を使っていた。
私はというと、
「……アホらしい……」
貸し切りではないため他の客もおり、私は他の客に紛れてソッとしている。まあ、ツァラトゥストラが周りをウロチョロしてウザいが。
──ってなワケで、ひとっ風呂を浴びた後、六階のヘルハスの事務所にて。
「──さて、『嘆きの丘』において、傲慢の魔王の本体の覚醒により、討伐は失敗に終わりました。ですが、私は諦めません!」
私、ツァラトゥストラ、アスモさん、その他──傲慢の魔王の本体の討伐に参加したメンバーを前に、ヘルハスは演説ぶる。
さてさて、私はというと、ボケーッと突っ立ち、ヘルハスの長々しい演説が終わるのを待つ。そもそもとして、私は無関係だ。今回と約六年前も、私は七大魔王討伐に自ずと参加した訳ではない。なので、長々と語るヘルハスの演説を左から右に受け流し、待つ。
「──というワケで、ミエアさんには此れより、残りのエレメンタルドラゴンとの契約に旅立ってもらいます!」
……あ、漸く、終わった。私は左から右に受け流して演説の内容は把握していないが、皆が拍手しているので、私もそれに倣う。
──しかし、待て。今、なんつった? “旅立つ?”。“誰が?”。
周りを見ると、何故か私以外の全員が、私を見て拍手喝采。
──……これ、今さら無かったことには……。
「無理であるな。」
「無理ですね」
──ですよねー……。
そんなワケで、旅立つことになった私。
翌日になり、マジで旅立つ。だが、実は昨日にエアリアルに確認した事がある。それは、──
──ねえ、エアリアルの背中って乗れる?
「うむ、実体化した吾の背中であれば乗れるぞ」
──わおー! じゃあ、お願いね。
──という内容。
私は実体化したエアリアルの背中に乗ると、
「──では、行ってきます!」
そう言って、私は出発したのだった。ちなみに、この大陸の制空権を有するドラゴンだちはエレメンタルドラゴンには攻撃してこない──エレメンタルドラゴンの手下らしい。なので、かつてのツァラトゥストラのような飛行船撃墜事故は起きないのだとか。
エアリアルの背に乗り、グングンと地上を離れ、程よい高さに。
──さーて、先ずは火のエレメンタルドラゴンが居る霊峰に行こう。
「そうであるな。では、行くぞ!」




