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──ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!
けたたましくノックされる部屋のドア。寝ていた私は寝惚け眼で、
「……はいはい、いま、開けますよ」
──ガチャリ。
のそのそとベッドから這い出て、ドアの鍵を開けると、
「──ミエアさん!」
そこに居たのは案の定のヘルハス。ぶっちゃけ、夕方のやり取りからお鉢が私に回ってきたのだと、なんとなく察しがつく。
「──明日、アスモデウスさんと一緒に『嘆きの丘』に赴き、傲慢の魔王の本体の討伐を命じます!」
──……えー! ヤダー!
と、内心では思うも、
「……ふぁーい……」
と返事する。なにしろ、相手は泣く子も黙る王太子のヘルハスだ。今まで、なあなあな間柄だが、命令となると逆らう訳にもいくまい。
「嫌なのならば、ハッキリと否と答えないのか?」
──無理無理。なにしろ、相手はこの国の王太子だよ。特に命令の場合、逆らえば最悪、死刑なんて事もあり得るんだから。
「……そうなのか。人間とは大変なのだな」
アワーイアスの疑問に答えつつ、いまだにダラダラと説明を続けるヘルハスの話を聞く振りを続ける私。
「──……分かりましたね」
「……はーい……」
漸く、ヘルハスの説明が終わる。
──バタン。
ドアが閉まり、ガチャリと鍵を掛ける。
私はそのままベッドにボフッと横たわり、眠りにつくのだった。
翌朝。
──ドン、ドン、ドン!
「──ミエアさん、起きてますか?!」
まだ陽が昇る前に、ヘルハスがやって来た。私は迷惑と思いながらも、しぶしぶ起きて着替える。その間のヘルハスの催促は無視。
着替え終えると、私はガチャリと鍵を開け、
「はい、おはようございます、ヘルハスさん」
ヘルハスに朝の挨拶。
「さあ、行きますわよ!」
ヘルハスは鍵を開けドアを開けた私の腕をむんずと掴むと、挨拶を返すことなく、有無を言わせずに歩き出す。
階段を降りて、ロビーには既にアスモさんが居り、更には何故かいるツァラトゥストラまでも居た。
「全員、揃いましたね。それでは、行きますよ!」
どうやら、傲慢の魔王の本体の討伐メンバーは、かつて傲慢の魔王を討伐メンバーとプラス数名のようだ。




