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──翌日。
「──ミエアさん、どういうことかご説明、願えますか?」
朝。ヘルハスに起こされ、執務室にて尋問される私。正直、面倒臭いだけどな……。
「──よかったのか? すべて、話してしまって」
──ま、遅かれ早かれ時間の問題だしね。
「なんか、すまない。私があのような事をしでかした所為で」
──別に、どうって事無いよ、アワーイアス。
「そうであるぞ、アワーイアス」
──アンタはもう少し、周囲の状況を考えなさい。
先日は、ヘルハスに根掘り葉掘り聞かれた。
その結果、わざわざ魔法学園の教師になっていた対傲慢の魔王の勇者──アスモさんを呼び寄せて、傲慢の魔王の本体討伐の部隊が編成された。そして、アスモさん率いる討伐隊が『嘆きの丘』の地下へ突入して早数日。
いまだに、傲慢の魔王の本体を討伐ないし全滅の報は入らず。
「──しっかし、傲慢の魔王の本体を討伐とはな。」
「うむ。アレは生半可な覚悟では倒せぬであろうよ。」
──何か問題でも?
「傲慢の魔王をはじめとした七大魔王の本体はな、人の欲で出来ている」
「故に、人では人の欲の塊である魔王の本体には敵わぬ」
──ふーん。
そんなことを私はエアリアルとアワーイアスと話ながら、“薬草摘み”に勤しむ。
今日の“薬草摘み”を終えて、ギルドに今日の賃金を受け取りに寄ると、
「ミエア、聞いた?」
「何を?」
受付嬢が興奮気味に話してきた。
「なんでも、アスモデウスさんたち戻ってきたんだけど、傲慢の魔王の本体の討伐を出来なかったそうよ……──」
さて。この受付嬢の話をまとめると、以下のようになる。
私が話をした翌日に本格的調査を再開した調査隊。途中、いまだに動くガーディアンを突破し、三日目にして傲慢の魔王の本体に遭遇。しかし、その時は一旦、退却。そして、対傲慢の魔王の勇者アスモさんを呼び寄せ、再度、傲慢の魔王の本体がある場所へ。そこから、数日連戦するも傲慢の魔王の本体にはダメージが入らず、已む無く退却。ちなみに、傲慢の魔王の本体だが、丸い球なんだと。
ってなワケだとか。
私は貰った賃金を仕舞い、家路へつく。やはり、エアリアルとアワーイアスが言っていた通り、人には魔王の本体は倒せなかった。しかも、対七大魔王に特化した勇者であっても。
「ただいま」
私はいつも通りに、帰宅の言葉を発して、家へと入り、客に紛れて階段を六階にまで上る。
六階に上がるとヘルハスの事務所からは光が漏れ、居る事が分かるが、中からは重苦しい空気が流れ出ていて近付きがたい。私は、何時もなら挨拶をするが、今日のところは止めておこう。なんとなく、嫌ーな予感がする。
私は忍び足でゆっくりと事務所の前を通過。
──よし。無事に通過したぞ。
「よいのか? 彼奴らは困っているようだが?」
アワーイアスがソッと覗き見して、私に話す。が、
──いいの、いいの。一市民たる私には関係ないんだから。
そう返して、私はソッと部屋へ。




