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転生? 何ソレ、美味しいの?  作者: 白月 仄
四章 そして、今日も、薬草摘み
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 ──翌日。

「──ミエアさん、どういうことかご説明、願えますか?」

 朝。ヘルハスに起こされ、執務室にて尋問される私。正直、面倒臭いだけどな……。



「──よかったのか? すべて、話してしまって」

 ──ま、遅かれ早かれ時間の問題だしね。

「なんか、すまない。私があのような事をしでかした所為で」

 ──別に、どうって事無いよ、アワーイアス。

「そうであるぞ、アワーイアス」

 ──アンタはもう少し、周囲の状況を考えなさい。

 先日は、ヘルハスに根掘り葉掘り聞かれた。

 その結果、わざわざ魔法学園の教師になっていた対傲慢の魔王の勇者──アスモさんを呼び寄せて、傲慢の魔王の本体討伐の部隊が編成された。そして、アスモさん率いる討伐隊が『嘆きの丘』の地下へ突入して早数日。

 いまだに、傲慢の魔王の本体を討伐ないし全滅の報は入らず。

「──しっかし、傲慢の魔王の本体を討伐とはな。」

「うむ。アレは生半可な覚悟では倒せぬであろうよ。」

 ──何か問題でも?

「傲慢の魔王をはじめとした七大魔王の本体はな、人の欲で出来ている」

「故に、人では人の欲の塊である魔王の本体には敵わぬ」

 ──ふーん。

 そんなことを私はエアリアルとアワーイアスと話ながら、“薬草摘み”に勤しむ。


 今日の“薬草摘み”を終えて、ギルドに今日の賃金を受け取りに寄ると、

「ミエア、聞いた?」

「何を?」

 受付嬢が興奮気味に話してきた。

「なんでも、アスモデウスさんたち戻ってきたんだけど、傲慢の魔王の本体の討伐を出来なかったそうよ……──」

 さて。この受付嬢の話をまとめると、以下のようになる。

 私が話をした翌日に本格的調査を再開した調査隊。途中、いまだに動くガーディアンを突破し、三日目にして傲慢の魔王の本体に遭遇。しかし、その時は一旦、退却。そして、対傲慢の魔王の勇者アスモさんを呼び寄せ、再度、傲慢の魔王の本体がある場所へ。そこから、数日連戦するも傲慢の魔王の本体にはダメージが入らず、已む無く退却。ちなみに、傲慢の魔王の本体だが、丸い球なんだと。

 ってなワケだとか。

 私は貰った賃金を仕舞い、家路へつく。やはり、エアリアルとアワーイアスが言っていた通り、人には魔王の本体は倒せなかった。しかも、対七大魔王に特化した勇者であっても。


「ただいま」

 私はいつも通りに、帰宅の言葉を発して、家へと入り、客に紛れて階段を六階にまで上る。

 六階に上がるとヘルハスの事務所からは光が漏れ、居る事が分かるが、中からは重苦しい空気が流れ出ていて近付きがたい。私は、何時もなら挨拶をするが、今日のところは止めておこう。なんとなく、嫌ーな予感がする。

 私は忍び足でゆっくりと事務所の前を通過。

 ──よし。無事に通過したぞ。

「よいのか? 彼奴らは困っているようだが?」

 アワーイアスがソッと覗き見して、私に話す。が、

 ──いいの、いいの。一市民たる私には関係ないんだから。

 そう返して、私はソッと部屋へ。


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