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散々、魚市場を荒らし回ったヘルハスとファナリスをなんとか鎮めて、次なる目的地へ。
──ハァー。いきなり、すっげー、疲れた。
「お主も、大変よのう」
──そうなんですよ。大変なんです。ところで、マジでこの辺りで?
「うむ。まあ、見ているがいい」
私は埠頭にて、遥か先に見える帝国領を見やりながら、エアリアルの言葉にオーサカと帝国領の間にあるヤオ潮をに目を向ける。
ちなみに、ヘルハスとファナリスは途中で買ったゲソボールとたこ焼きを互いに食べ合い、ホクホクしていた。
「──アワーイアス! アワーイアス! いるのであろう! 姿を顕せ!」
エアリアルの呼び掛けに、海がうねる。そして、そこには六枚羽根の水で出来たドラゴンが姿を顕す。
「──……エアリアルか……」
水のドラゴンがいるのはヤオ潮の真上。だが、そのサイズはオーサカからでもハッキリと見えるほどで、その大きさは推して知るぺし。
「──……な、な、エレメンタルドラゴン!?」
「──……まあ、大きなドラゴンですわ!」
水のエレメンタルドラゴンのアワーイアスの出現にオーサカの港は大パニック。しかし、アワーイアスにはオーサカの騒ぎはどうでもいいようで、
「……ほう、エアリアル、お前が選んだのが、その者か」
アワーイアスは私を見て、エアリアルとの話を続ける。
「ああ、その通りだ。お主も、契約を行い自由にならぬか?」
「──契約か。……そうだな……。」
エアリアルの言葉にアワーイアスは、オーサカの埠頭にいる私を見て、
「……よかろう。世話になる」
そう言うと、こちらの承認も無く、契約を結んでしまう水のエレメンタルドラゴン。
私と契約を結んだ事で、姿を消すアワーイアス。
「……ふむ、久し振りである。このように人と契約して出歩くのは」
「そうであろう、アワーイアス」
相も変わらず周囲の状況に関係なく、和気あいあいと語り合うエアリアルとアワーイアス。
「──……ちょっと、ミエアさん、後でお話が……──」
──…………チッ。
ヘルハスの顔を私は見ずに舌打ち。面倒は避けていたつもりだったが、まさか、エアリアルの呼び掛けに堂々とアワーイアスが姿を顕すとは……。ハァー、先が思いやられる。
さて、アワーイアスの出現で一時騒然となったオーサカは既にいつも通りにの賑わいを取り戻していた。
ヘルハスとファナリスも海鮮丼を食べて、一先ずは機嫌を直す。特にヘルハスだが、終始柔和な笑みを浮かべオーサカを楽しむのだった。




