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転生? 何ソレ、美味しいの?  作者: 白月 仄
三章 従業員は大切に
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 『嘆きの丘』の調査隊から漸く解放され、いつもの日常へと回帰。今日も“薬草摘み”で日銭を稼ぐ。

 ──ふん♪ ふん♪

「……お主、代わり映えの無い単調作業に飽きぬのか?」

 ──別に。むしろ、単調作業故に褒美の海鮮が待ち遠しくなるのよ。

「そういうものか……」

 ──そういうものよ。

 “薬草摘み”もエアリアルがいる事で、時間の経過も少し苦にならなくなった。


 定時になり、ギルドに寄って賃金をもらい、普段通りに家へと帰る。

「ただいま」

「お帰りなさい、ミエアさん」

 家に辿り着くと、ファナリスがおり、ニコニコ笑顔で出迎えた。

「どうしたの?」

「私、明日お休みですの。よろしければ、ご一緒にオーサカを見て回りたいですわ」

「……いいわよ」

 私は二つ返事でファナリスの同行を認める。こうして、明日の休日はファナリスが同行する事と相成った。


 階段を上りきり、六階に辿り着くと、今日は来てない──

「あら? こんばんは。ミエアさん、明日はオーサカに行くそうね。よかったら、(わたくし)のことエスコートしてくださらない?」

 ──と思ったら、今、お帰りのようだ。

 私は振り返ると、

「……それは公務で?」

 一先ず、確認を取る。折角の休日を実質的に公務されてはたまったものではない。

「いえいえ、プライベートよ。プライベート」

 ──………。

「なら、先約がありますが、それでよろしければ」

「ええ。先約の方もご一緒に──」

 こうして、ヘルハスも明日はオーサカへ。っつうか、プライベートって言っても、きっと護衛はつくことだろう。面倒臭いな……──。


「──ところで、お主。オーサカに行くのなら、埠頭まで行ってくれんかの?」

 ──埠頭まで? どういう意味? もしかしなくても、アワーイアスにコンタクトを取るつもり?

「うむ、その通りよ。彼奴も、あの場に縛られ退屈をしておろう。」

 マジか。ヤオ潮の正体──それが、水のエレメンタルドラゴン『アワーイアス』なんだと。まったく、どいつこいつも面倒なことを──。


 ──あー、明日は折角の海鮮の日なのに、本当、面倒臭い事ばかりを押し付けて……。

 私は布団をかぶり“クソ面倒いなー”と思いながらその日は眠りにつくのだった──。





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