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『嘆きの丘』の調査隊から漸く解放され、いつもの日常へと回帰。今日も“薬草摘み”で日銭を稼ぐ。
──ふん♪ ふん♪
「……お主、代わり映えの無い単調作業に飽きぬのか?」
──別に。むしろ、単調作業故に褒美の海鮮が待ち遠しくなるのよ。
「そういうものか……」
──そういうものよ。
“薬草摘み”もエアリアルがいる事で、時間の経過も少し苦にならなくなった。
定時になり、ギルドに寄って賃金をもらい、普段通りに家へと帰る。
「ただいま」
「お帰りなさい、ミエアさん」
家に辿り着くと、ファナリスがおり、ニコニコ笑顔で出迎えた。
「どうしたの?」
「私、明日お休みですの。よろしければ、ご一緒にオーサカを見て回りたいですわ」
「……いいわよ」
私は二つ返事でファナリスの同行を認める。こうして、明日の休日はファナリスが同行する事と相成った。
階段を上りきり、六階に辿り着くと、今日は来てない──
「あら? こんばんは。ミエアさん、明日はオーサカに行くそうね。よかったら、私のことエスコートしてくださらない?」
──と思ったら、今、お帰りのようだ。
私は振り返ると、
「……それは公務で?」
一先ず、確認を取る。折角の休日を実質的に公務されてはたまったものではない。
「いえいえ、プライベートよ。プライベート」
──………。
「なら、先約がありますが、それでよろしければ」
「ええ。先約の方もご一緒に──」
こうして、ヘルハスも明日はオーサカへ。っつうか、プライベートって言っても、きっと護衛はつくことだろう。面倒臭いな……──。
「──ところで、お主。オーサカに行くのなら、埠頭まで行ってくれんかの?」
──埠頭まで? どういう意味? もしかしなくても、アワーイアスにコンタクトを取るつもり?
「うむ、その通りよ。彼奴も、あの場に縛られ退屈をしておろう。」
マジか。ヤオ潮の正体──それが、水のエレメンタルドラゴン『アワーイアス』なんだと。まったく、どいつこいつも面倒なことを──。
──あー、明日は折角の海鮮の日なのに、本当、面倒臭い事ばかりを押し付けて……。
私は布団をかぶり“クソ面倒いなー”と思いながらその日は眠りにつくのだった──。




