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転生? 何ソレ、美味しいの?  作者: 白月 仄
三章 従業員は大切に
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 さて、それから幾度となく押し問答を繰り広げ、妥協案として“私と契約して、地上に降りる”でなんとか纏まった。

 ちなみに、私が『エレメンタルドラゴン』と対話していたことをヘルハスには知られず、根掘り葉掘り聞かれる事はなかったが、数瞬の間、黙りこくった事を訝しんでいた。


 結局のところ、新たな発見は古代の精霊信仰の証だけで、それ以外は然したる発見とはならなかった。



 翌日。

 今日も、昨日に引き続き『嘆きの丘』の地下探索である。

「昨日は礼拝堂まで、でしたが、今日はより深い深度に潜ります。何があるか不明ですので、皆さんも充分に注意して探索を行ってください」

 ヘルハスの挨拶後、調査隊は三班に分かれ、順番に『嘆きの丘』の地下へ。

 階段を降りきって、昨日の礼拝堂から三方に別れて進む調査隊。

 私はヘルハスの隊になり、いろいろと探索するも、結局は梨の礫。が、他の隊がなんと『嘆きの丘』の制御部屋を発見!


 昼食休憩後、『嘆きの丘』の制御部屋へ。

「──ここが『嘆きの丘』の制御部屋ですね。」

 そこはオーバーテクノロジーの塊で、皆、呆気に取られる。

「お主にはさして驚くべき事ではないだろうに……」

 ──そりゃあね。

 私はオーバーテクノロジーの塊を見ても、驚きは無い。タッチパネル方式の端末か。

 ──ってか、コレ、動くの?

「魔力を放出して、触れれば動くぞ」

 ──へえー、そうなんだ。

 ヘルハス以下数名が懸命に操作方法を探す傍らで、私はエレメンタルドラゴンのエアリアルと心の内で会話する。

「して、お主は彼奴らを助けてやらぬのか?」

 ──なんで、私が助けにゃならんのか?

「『ここ』を手中にしたいのだろう?」

 ──それは、私ではなく、ヘルハスの思惑よ。別段、私には『嘆きの丘』をなんとかしようとは思わないわ。

「……そうか。」

 そんなことを私とエアリアルが話しているのを気付くことなく、ヘルハスたちは一生懸命にオーバーテクノロジーの操作方法を探すのだった。


 ──さて、本日の成果は『嘆きの丘』の制御部屋の発見と、古いお供え物が見付かった。



 三日目。

 今日はこの島の制御部屋と更なる探索。

 私は今日もヘルハスとともに地下を行く。

 制御部屋は他の連中に委せて、ヘルハスはズンズンと先に進む。しかし、これ以上の真新しい発見はなく、結局、制御部屋へと逆戻り。そうして、雁首揃えて制御装置の操作方法を模索する。

「──どうですの? 何か、発見はありましたか?」

 ヘルハスが声を掛けるも、皆、頭を振る。こうして、大規模調査は三日目にて終了したのだった。

 ま、いずれは制御部屋の操作方法も明るみになり、今回までは見付からない隠し通路なんかも見付かるだろうが、それは先の話。

 ──ところで、発見するとヤバいことってあるの?

「……そうさな、最深部にある『傲慢の魔王の本体』は発見されると、いろいろとヤバい事になるだろう」

 ──へぇー。七大魔王には本体があるのか。いらぬことを聞いてしまった。



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