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──翌日。
今日は魔法学園への入学式。
無駄に長い話を聞きながら、ウトウトとしていると、
「──それでは。これよりクラス分けを行います──」
おや? クラス分けか。私は席から立ち上がると列に並ぶ。水晶の光の具合で、魔力量を測るようだ。
「次の方。」
私の番だ。私は水晶に手を翳す。すると、
「……はい、二組ですね」
どうやら、可もなく不可もなくのクラスのようだ。
私は言われたクラスの列に並び、そのまま出て行く。
教室に行くと、
「あら、ミエアさんじゃない」
ファナリスがいた。普通は、優秀揃いの一組か、問題児揃いの三組じゃないのか?
「やあ、ファナリスも二組なんだ」
「ええ。」
まあ、いいか。これといって何かが起こることもないだろう。
──そうして、私は飛び級で一年間で魔法学園を卒業すると、片田舎へと帰るのだった。
「いやー、やっぱり故郷はいい♪」
私は汽車を降りると、一年振りの故郷に大きく息を吸う。
──すーはー。
しかも、変態神官は三年間の契約とかで、あと二年間は寮暮らしだとか。いーやったー!
私は意気揚々と我が家の宿屋へ。……およ? おかしいな? 確か、此処に我が家が…………。
しかし、我が家があるべき場所には、でーんとデカい建物があるだけ。おっかしいな?
私は首を傾げて、建物の周りをウロチョロすると、建物内から出てきた人物に、
「…………え? お、お兄ちゃん?」
「お! ミエアじゃないか。お帰り。どうした?」
明らかに身なりの変わりすぎな兄に私は驚く。
さて、我が家の突然変異は、どうやら“私の積立金”を使ったようだ。元々は、もしもの時や両親の老後の為にと取って置いたのだが、どうやら一気に使い切ったらしい。
「──んで、建てたのがコレ……ね」
私は真新しくなった我が家に辟易した。たぶん、集客は何とかなるだろうが、建物が大きくなった分の従業員はどうする気なのだろうか? 一応、聞いてみるか……。
「それで、広くなった分の従業員はどうするの?」
「「「「…………」」」」
──をひ。
父・母・兄・姉共に意見無し。ホント、アホか!
「……分かったわ。一先ず、追加の従業員はギルドに掛け合うから」
「おおー! ありがとう、我が娘よ!」
「本当、ありがとうね、ミエア」
「さっすがは、自慢の妹だぜ!」
「お姉ちゃん、アンタみたいに優秀な妹を持てて幸せだわ!」
──こいつらは……。
内心の苛立ちを抑え、私は「ハァー」と溜め息を吐く。
幸い、直ぐに追加の従業員も見付かり、我が家の宿屋はなんとか再度、軌道にのる。
そして、一年後。
私は相も変わらず、せっせと“薬草摘み”である。
そんなある日。
「──すみません。こちらで、従業員を募集しているとか?」
どうやら、新しい従業員のようだ。こちとら、まだまだ人手は欲しいところ。さてさて、どんな人が来たのだろう────




