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転生? 何ソレ、美味しいの?  作者: 白月 仄
二章 魔王と勇者と神官と
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 ──翌日。

 今日は魔法学園への入学式。

 無駄に長い話を聞きながら、ウトウトとしていると、

「──それでは。これよりクラス分けを行います──」

 おや? クラス分けか。私は席から立ち上がると列に並ぶ。水晶の光の具合で、魔力量を測るようだ。

「次の方。」

 私の番だ。私は水晶に手を翳す。すると、

「……はい、二組ですね」

 どうやら、可もなく不可もなくのクラスのようだ。

 私は言われたクラスの列に並び、そのまま出て行く。


 教室に行くと、

「あら、ミエアさんじゃない」

 ファナリスがいた。普通は、優秀揃いの一組か、問題児揃いの三組じゃないのか?

「やあ、ファナリスも二組なんだ」

「ええ。」

 まあ、いいか。これといって何かが起こることもないだろう。



 ──そうして、私は飛び級で一年間で魔法学園を卒業すると、片田舎へと帰るのだった。



「いやー、やっぱり故郷はいい♪」

 私は汽車を降りると、一年振りの故郷に大きく息を吸う。

 ──すーはー。

 しかも、変態神官は三年間の契約とかで、あと二年間は寮暮らしだとか。いーやったー!

 私は意気揚々と我が家の宿屋へ。……およ? おかしいな? 確か、此処に我が家が…………。

 しかし、我が家があるべき場所には、でーんとデカい建物があるだけ。おっかしいな?

 私は首を傾げて、建物の周りをウロチョロすると、建物内から出てきた人物に、

「…………え? お、お兄ちゃん?」

「お! ミエアじゃないか。お帰り。どうした?」

 明らかに身なりの変わりすぎな兄に私は驚く。


 さて、我が家の突然変異は、どうやら“私の積立金”を使ったようだ。元々は、もしもの時や両親の老後の為にと取って置いたのだが、どうやら一気に使い切ったらしい。

「──んで、建てたのがコレ……ね」

 私は真新しくなった我が家に辟易した。たぶん、集客は何とかなるだろうが、建物が大きくなった分の従業員はどうする気なのだろうか? 一応、聞いてみるか……。

「それで、広くなった分の従業員はどうするの?」

「「「「…………」」」」

 ──をひ。

 父・母・兄・姉共に意見無し。ホント、アホか!

「……分かったわ。一先ず、追加の従業員はギルドに掛け合うから」

「おおー! ありがとう、我が娘よ!」

「本当、ありがとうね、ミエア」

「さっすがは、自慢の妹だぜ!」

「お姉ちゃん、アンタみたいに優秀な妹を持てて幸せだわ!」

 ──こいつらは……。

 内心の苛立ちを抑え、私は「ハァー」と溜め息を吐く。



 幸い、直ぐに追加の従業員も見付かり、我が家の宿屋はなんとか再度、軌道にのる。

 そして、一年後。

 私は相も変わらず、せっせと“薬草摘み”である。

 そんなある日。

「──すみません。こちらで、従業員を募集しているとか?」

 どうやら、新しい従業員のようだ。こちとら、まだまだ人手は欲しいところ。さてさて、どんな人が来たのだろう────





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